COVID-19 感染症対応情報
●口腔衛生学会のCOVID-19対策検討会で、予防的歯科診療での対応がまとまりました。
●COVID-19のウイルス学的特徴と感染様式の考察(日本医事新報No.5004, p.30、白木公康著):エアロゾルによる感染の機序について詳しく説明されています。
●コクランオーラルヘルスの歯科診療再開にあたっての推奨・国際的情報源の総括
●CDC(米国疾病予防管理センター)の歯科医療に関するガイドライン(5.7.2020)とその日本語解説を含むエアロゾル感染対策についてのコメント(杉山による)
●マスク、手洗いなど、各種予防手段の効果に関するコクランレビュー(近縁ウイルスと考えられるSARS-CoVに関する研究;Jefferson, 2011)アブストラクトの日本語訳
ふつうのマスクの着用は、SARSの発症を1/3に減らした。頻繁な手洗い(1日に10回超)は発症を半減させた。濃厚接触者には、目の防護(ゴーグル)が極めて有効だった。このような研究から、感染者の喉や鼻から出た飛沫が、飛沫そのものかあるいは手指を介して目、鼻、口から感染すると考えられている。頻繁な手洗いとマスクおよびゴーグルの着用によって、かなりの程度感染を防ぐことができるとされている。Jefferson, 2011のForest plot
●杉山歯科医院の新型コロナウイルス対応(2020.4.20)
●神奈川県歯科医師会「歯科医療機関における新型コロナウイルス感染症への対応指針ver.2」(4.13.2020)
●CDC(米国疾病予防管理センター)の示すCOVID-19に対応するための感染予防対策(4.13. 2020, 翻訳;杉山精一)
●CDC(米国疾病予防管理センター)の歯科医療に関するガイドライン(4.8.2020)
CDCは、ADA(米国歯科医師会)およびADHA(米国歯科衛生士会)と協調し、緊急性のない歯科治療・検査をその解除通知をするまでの期間、延期するように勧告しました。これはCDCが、歯科医療関係者にヘルスケア担当者としての臨戦態勢を求めたものと言える。仮の翻訳はこちら。
●厚労省の日本歯科医師会に対する事務連絡(4.6. 2020)
厚労省医政局歯科保健課は、「歯科医療機関における新型コロナウイルスの感染拡大防止のための院内感染対策について」日本歯科医師会に対して、①標準予防策の徹底と②歯科診療実施上の留意点について伝えました。そのなかで、「なお、歯科医師の判断により、応急処置に留めることや、緊急性がないと考えられる治療については延期することなども考慮すること。」と書かれています。
これに関連して、yomiDrは、「緊急性のない歯科治療は延期考慮を」と題するニュース(4.8.2020)を出し、それがYahooニュースなどで拡散しています。厚労省の事務連絡は、あくまでも歯科医師の判断で、場合によって「治療の延期なども考慮すること」を促したものです。ご注意ください。
●新型コロナウイルス感染症について 歯科医師のみなさまへ(日本歯科医学会連合、4.3.2020)
●ADA(アメリカ歯科医師会)による歯科医師向けのCOVID-19感染症対策情報
日本語訳サイト(5.2.2020)
感染対策ガイドラインのサマリー(Summary of ADA Guidance During the COVID-19 Crisis)の翻訳(杉山精一による)を示します。(4.6.2020)
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COVID-19は、とても厄介なウィルスのようです。空気感染(飛沫)と唾液感染です。まずは、Drの治療でアシスタントのグローブに着目してください。
口腔内で処置した後、アシスタントに戻していませんか? その手は次になにをしていますか?(杉山)
●CDC(米国疾病予防管理センター)の暫定的な歯科医療感染予防指針(3.26.2020)
●日本環境感染学会「医療機関における新型コロナウイルス感染症への対応ガイド」
第 2 版改訂版 (ver.2.1)
●プライマリケア学会のCOVID-19 初期診療の手引き(3.11, 2020)
日本プライマリケア連合学会のガイドラインは、信頼性が高く、非常によくまとまっており、COVID-19の軽症の患者を直接診療する可能性のある歯科医療関係者にとって有用な情報だと思われます。
●日本口腔外科学会からの注意喚起(3.31, 2020)
口腔外科治療にかかわる医療スタッフ及び患者の院内感染予防と私たちの診療室がクラスターの発生源となることを防ぐため、当面の対応として注意喚起。
●COVID-19への対策の概念(新型コロナウイルスに関連した感染症対策に関する厚生労働省対策推進本部クラスター対策班)東北大学大学院医学系研究科・押谷仁(3.29,2020)
この新種のウイルス感染症について、3月末の段階で得られた知見が整理されています。わが国の、独自の感染対策の考え方を理解することができます。
●厚生労働省 新型コロナウイルスに感染の疑いがある者の診療について通知(3.11.2020)