(了)2016.3.13オピニオンメンバー会議併催講演会
タイトル 「根面う蝕への理解を深める」
内容
高齢者人口の増加と残存歯数の増加というダブル効果により、高齢者に対する充填修復処置は年々増加しています。
特に、歯頸部および根面に対する充填とその管理(予防)は、頻度の高い処置となってきました。しかし、根面う蝕は、歯冠部う蝕と異なり、Detection(う蝕の発見)、Activity(う蝕が進行しているか停止しているか)、そしてその予防は何がどの程度効果的かなど、よくわからない点が多いのも事実です。
今回、日本保存歯科学会う蝕治療ガイドライン委員の久保至誠先生(長崎大学 保存学講座 准教授)をお招きして、この分野について、解説していただくセミナーを企画しました。特に、未解明な部分や研究が不十分な点を示していただいて、参加者の臨床経験などから議論も行い、根面う蝕への理解を深めることができればと考えています。
講師
久保 至誠 (くぼ しせい)
長崎大学病院医療教育開発センター
歯科教育研修部門副部門長 准教授
根面う蝕に関する総説
1.久保至誠:歯頸部と根面の修復、口腔保健協会、東京、1‐46、2001.
2.久保至誠:フッ素徐放性材料による修復処置を中心にした根面う蝕の治療方針、クインテッセンス22(10)、51-57、2003.
3.日本歯科評論別冊2011、高齢者にやさしい歯冠修復・補綴治療ーBiocompatibility(生体調和性)に基づいた対応(高橋英登先生・編著),ヒョーロン・パブリッシャ-ズ、61ー68、 2011.
日本歯科保存学会う蝕治療ガイドライン作成委員