たばこは最大の歯周病リスク因子です
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8時間 | 心臓発作のリスクが激減。 |
24時間 | 味覚嗅覚が戻り、口臭体臭が消失。 |
2週間 | 咳が解消し薬剤の代謝が正常に。 |
数週間 | 本来の炎症応答がでる。 |
3カ月 | 歯肉炎の進行速度が遅くなり,口腔内の白色病変が消失。 |
9カ月 | 流産や妊娠中の合併症の危険が下がる。 |
1年 | 心疾患への危険度が50%に減少。歯肉の線維化やロール状の肥厚が消失。 |
18カ月 | 肺の中のタールや有害物質が浄化される。 |
数年 | 歯肉のメラニン色素沈着の減少。 |
5年 | 口腔がん、喉頭がん、食道がん、肺がんの確率が半減。 |
10年 | 肺がんのリスクが30~50%になる。 |
15年 | 心疾患のリスクが非喫煙者と同じになる。 |
Quintessence books: Tabacco and Your Oral Healthより改変 Haber, J. (1994) |
喫煙の口腔の健康への影響
1980年代の臨床研究から喫煙者と非喫煙者で歯周病の病態に差があることが明らかになってきました。
- 喫煙者と非喫煙者ではプラークの蓄積量にはあまり差がない
- 喫煙者では、炎症症状が隠される
- 喫煙者では生体が本来もっている免疫のはたらきが阻害されるために、歯周病の進行につながる(喫煙者では唾液中のIgAや血液中のリンパ球の数が減少)
歯周病の進み方と歯周病原菌(P.g.菌、B.f.菌)、糖尿病、喫煙などの歯周病のリスク因子の関係をオッズ比で比較すると、喫煙がもっとも大きな影響があります。
いつでも遅くはありません
口から健康は壊れてゆく
非喫煙者と喫煙者の比較
お口は、喫煙の影響を最初に受ける器官です。
喫煙者のお口の中は、
- 歯面へのタール(発がん物質)の付着
- ニコチンの影響で毛細血管が収縮し歯肉は暗紫色
- 病気が進行しても出血などの炎症反応があらわれにくい
- メラニン色素が多く沈着する
- 歯肉は線維性で、ゴツゴツした感じになり、肥厚する
- とくに、煙が直接あたる上アゴの粘膜では隆起が著しい
- 角化がすすみ白斑があらわれる
などの特徴があります。この白色病変は、前がん病変である白板症へと移行する可能性もあります。
家族の喫煙と子供の口腔
受動喫煙
本人は喫煙していなくても、他人の吸っているたばこの煙(副流煙)を吸い込むことで、健康被害を受けることを受動喫煙と言います。
本人は喫煙していなくても、他人の吸っているたばこの煙(副流煙)を吸い込むことで、健康被害を受けることを受動喫煙と言います。
- たばこを吸っている人が吸い込む主流煙よりも、たばこから立ち上る副流煙の方が毒性が強い。例えば、タールは主流煙の3倍、アンモニアは46倍、一酸化炭素は5倍、ニトロサミンは50倍など。
- 受動喫煙した母親から胎児や乳児へのニコチンの影響も確認されています。
- 乳幼児や未成年者では、受動喫煙の影響は大きく、口腔内にもそのサインがみられます。親が喫煙者だと、受動喫煙で80%近くの子供の歯肉に着色があらわれます。
また、喫煙者が周りにいることで、喫煙への抵抗感がなくなり、早期に喫煙を始めてしまう子供が多くみられます。
喫煙の健康への影響
たばこの煙には
4000種類の化学物質と
200種類の有害物質と
37種類の発がん物質が
含まれています
4000種類の化学物質と
200種類の有害物質と
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