1日目(10/26)A会場
13:10-14:50
歯周炎の予防と治療―病因論と時間軸を踏まえて
岡 賢二(吹田市開業)
『病因論と時間軸で語るBiology-Oriented Dentistry』の著者、『ビジュアル 歯周病を科学する』天野敦雄教授、村上伸也教授との共同監修(いずれもクインテッセンス出版)で注目
抄録詳細
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(演題)
「病因論と時間軸から見た歯周治療」
(事前抄録)
歯周炎にはいくつかの分類がある。私たちが日常よく見るのは、慢性歯周炎、侵襲性歯周炎であり、リスクファクターによる分類としては全身疾患関連型歯周炎、喫煙関連性歯周炎がある。一般的に分類ができれば疾患はより明確になり治療もそれに応じて決まってくる。しかしながら歯周炎においては、どのような分類がなされようと治療は基本的には同じである。これは何を意味するのだろうか。
診査についてはいろいろ提唱されてきたが、現在日常で行われるのは、プロービング深さ、出血、排膿である。これらはある時間断面のデータであり、これをもってその歯周炎を完全に把握することはできない。ある意味、分類も検査も十分でないのが今の歯周治療の置かれた状態といえよう。
21世紀になって大きな変化があり、歯周炎は口腔内常在細菌による日和見感染と考えられるようになってきた。これは歯周病原細菌を駆逐するのは無理だということを示唆している。つまり一度歯周炎になったら細菌学的に治ることはないのである。そもそも私たちの体には10の24乗個の細胞があるが、その90%は我々の細胞ではなく細菌である。圧倒的多数の細菌と私たちは共生しているのである。
とはいえ現実的には初期・中程度の歯周炎は十分にコントロール可能である。これは常在菌である歯周病原菌のエコシステムを破壊して、細菌数を激減させることができれば臨床的に恐れることはないということである。つまり歯周治療の目的は「病原細菌と生体の均衡を回復し維持し続ける」ことであり、病原細菌を根絶し組織を全く元の状態に戻すのではない。
言い換えると歯周炎と健康は完全に区別できるものではなく連続的なものであるともいえよう。治療後、経過良好であっても、ヒトの人生においては、更年期、リストラ、さまざまな病気、介護、老化、などにより「細菌と生体の均衡」が乱れることがある。その乱れを察知して問題が発現しないようにメンテナンスをし続けるのである。歯周治療は継続することが大切だ。
病因論を踏まえ長い時間軸で患者を診ていった場合に、どのようなことが見えてくるのか、多様な歯周炎の実態を感じていただければと思います。
(略歴)
1977年大阪大学歯学部卒業、歯科補綴学第一教室入局
1982年大阪府吹田市開業、現在に至る
日本ヘルスケア歯科学会会員、日本口腔顔面痛学会会員、日本頭痛学会会員
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15:20-16:50
日常臨床から考えるカリオロジー
伊藤 中(茨木市開業)
今里聡教授監修、林美加子教授との共同編集による『削るう蝕 削らないう蝕』(クインテッセンス出版)で注目
B会場 コデンタル・セッション
13:10-14:50
患者さんと自分を守る滅菌システムを考える
―あなたはその器具で治療されたいですか―
15:00-17:40
みんなでステップアップ
―明日からできる医院づくり―
C会場
17:00-18:30
症例報告とディスカッション




