第5期第1回 オピニオンメンバー会議 議事録
第5期第1回 オピニオンメンバー会議 議事録
日程;3月10日(日) 午前10時30分より12時40分
会場;品川シーズンテラスカンファレンス
第1号議案 平成29年度事業報告および決算報告/平成30年度会計監査報告
第2号議案 平成31年度事業計画・予算案
第3号議案 コアメンバー改選・選出
第4号議案 「5年後新規認証10医院」提案/ 今後5年以降、毎年、新規認証10診療所を達成するために
第5号議案 ヘルスケアミーティング2019について
司会(田中):それでは、始めさせていただきます。では、例年どおりとなりますが、議長を齋藤さんにお願いしたいと思います。(満場一致で齋藤健氏が議長に推挙された)
議長:齋藤健でございます。それでは、まず、杉山代表からお話がありましたが、ここで80名の非常に大所帯になりますオピニオンメンバー会議でございますが、本日57名の皆さまに出席をいただいております。予定から一人欠席、一人出席の変更があって57名の出席、欠席が23名、うち19名が議長委任、2名が杉山会長、お一人が安岡さんへの委任をいただいておりまして、この代議員会(オピニオンメンバー会議)の成立をここに確信いたします。ここから先、ヘルスケア歯科学会でございますので、皆さま、さん付けで進めさせていただきたいと思います。
それでは、まず議事録署名人を雨宮さん、それから、林由加里さんよろしくお願い致します。
第1号議案 平成29年度事業報告および決算報告/平成30年度会計監査報告
議長:では、第1号議案を田中さんのほうからお願いしたいと思います。
田中:第1号議案は事業報告及び決算報告です。事業報告は、私のほうからお話し申し上げます。議案書にあるとおりですが、平成30年度事業としては、ニュースレター、例年どおり5回発行しましたが、ナンバー2よりカラー印刷化しております。それから、ハイジタイムズが3回発行です。研究会、学会、ヘルスケア歯科研究会が始まりまして20周年、ヘルスケア歯科学会としての記念誌を12月に発刊しております。学会誌を発刊しています。コアメンバー会議、毎月第2金曜日をめどに12回開催、あとリアルコア会議、これも開催しております。そのほかチャットワークというWeb会議システムを使いまして、会誌の編集とか企画育成委員会、それからウィステリア委員会、ヘルスケアミーティング実行委員会などがWeb会議で毎月開催されております。
なお、コアメンバー会議は、リアルにしてもWebにしても、その議事は全てホームページ上に公開されております。
それから、以下の研修会を開催しました。この右側にある赤い文字は、収支差額ですけれども、ほとんど赤字ということです。ヘルスケア実践セミナー、それからオピニオンメンバー会議併催セミナー、これは今日もやりますけれども、特に皆さんから会費を取ってやっているわけではないので、これは当然赤字でございます。あとウィステリアセミナー、名古屋ワンデー、東京ベーシック、後ほどまた予算のほうでお話しますけれども、私、東京ベーシックと関わっているので追加で申し上げますけれども、その前の年が大黒字なので、2年通して黒字ではあります、この東京ベーシックは。認証ミーティングをやって認証医院が8ですね。昨年は認証医が多数出ました。それから、例年どおり認定衛生士の実技検定会、それから口腔内写真の撮影相互実習研修会、実技検定会は9、10、11とやって、歯科衛生士育成プログラムの基礎コース、6日間のコースも例年どおり行われています。
先月終わった基礎コースが第13回、13年やって150人ぐらいの認定衛生士が誕生しております。それから、禁煙支援歯科衛生士育成プロジェクト、これは昨年のヘルスケアミーティング2日目の午後を使いまして行われました。大変好評であったかと思います。
決算関係につきましては秋元さんのほうからお話をお願い致します。
議長:秋元さんよろしくお願い致します。
秋元:議案書お手元にない方は、受付にまだ余分ありますから受け取ってください。議案書に沿ってお話します。先ほど各催し物の収支差額を田中さんが右端に示した文字がまっ赤だとおしゃいました。その資料として、ちょっと細かいですけれども、細目を歯科衛生士関係(別表1)とその他(別表2)について示しています。上段が収入、下段が支出、その下に前年度の類似の、全く一緒というわけではないですが、類似の催し物の収支差額を比較できるように示しました。期内に収入と支出が全部終わらないものもあります。衛生士の実技検定コースに関しては、収入が非常に小さく書かれていますけれども、再検定の場合には収入をここに書いていません。再検定は下の行の右から3つ目のマスに再検定とだけまとめられています。もちろん全部赤ですけれども、収入と支出の書き方が分かりにくくなっているかもしれません。
以上、決算について申しますと、その後に損益計算書、正味財産増減計算書と貸借対照表を示しておりますが、公益社団の場合は正味財産増減計算書という形で出します。今年はこの計算上はマイナス399万円、普通の法人会計で言うところの赤字が399万円あったということです。実はこれより実態はもうちょっと悪いということだけを申し上げておきます。
それは、この衛生士教育プログラムについては、関西については神戸の常盤大学、東京は太陽歯科衛生士学校でやっているのですが、常盤大学はコースが始まる前にお金を払っている。だから、前期のその前に払っているんですね。太陽は全部が終わったその後に計算書が来るということで、今回の会計の中に両方とも入ってないんです。見積もりをいただいて未払い金で上げるべきなんですが、未払いを上げていません。つまり、今期当然出る支出が入っていないということです。
それから、もう1つ、禁煙支援プロジェクトの関係で、グローバルブリッジという財団から520万円の補助金を受け取っています。つまり520万円分がプラスになるわけですけれども、同時開催した歯科衛生士コースの交通費などを幾らか振り分けています。ですので、実態はもう少し悪いということです。
それから、520万円もらったということで、雑誌広告であるとか、外部への委託であるとか、普通ではやらない支出があります。そのために、たくさんもらったからたくさん使ったということなんですけれども、まだ130万円ぐらい使い残している分があります。だから、その分はプラスで出なければいけないのですが、出てないということと、加えて衛生士コースの会場費の未払いの未計上の2つで、実態はもう少し悪いということです。
さらに、この禁煙支援プロジェクトについて、使い残している分は、今年札幌で開催する検定コースの際に禁煙支援ミーティングを行いますので、その旅費等にも充てていくということになっていますので、今から節約するということができないわけです。
ということがありまして、今期、この赤字を何とかすぐに解消しましょうというふうにはなかなかいかないということです。
ということで、これまで3年にわたって収支は改善してきて、正味財産を少しずつ積んできたんです。5,400万円ぐらいになっていたんですが、それが390万円マイナスになったことによりまして、5,000万円ぎりぎりのところまで正味財産は減っています。これが決算の内実です。以上です。何か後でご質問があればお答えします。
司会:秋元さんありがとうございました。ただいまの田中さんからの平成30年度事業報告及び秋元さんからの決算報告につきまして意見をいただきたいと思いますが、何かございますでしょうか。よろしいでしょうか。
この後、予定では平成30年度会計監査報告になるのですが、監事の鈴木正臣さんがまだおいでになっていらっしゃいません。こちらに向かっていらっしゃるということでございますので、先に第2号議案の平成31年度事業計画及び予算案に入りたいと思います。こちらも田中さんですね。
田中:それでは、第2号議案につきまして、平成31年度事業計画、頭のほうの今日までの分は既に終了してしまっています。今後ですけれども、セミナーが4月7日インフェクションコントロールセミナー、4月21日徳島ワンデーコース、5月26日東京ベーシック、それから6月9日に「大学では教わらないほんとうの歯科医療セミナー」、この4つ、なかなか広報という点では、不十分なので、できれば皆さまのほうから周囲の方にお声掛けをお願いできたらと思っております。4月から4つ続けてありますので、ぜひともお声掛けいただいて参加者を増やしていただければと思います。
7月7日、認証ミーティング、3月末で認証に出る方が決まりますので、日程は決まっているんですけれども、場所がまだ未定になっています。
それから、7月、札幌で認定衛生士の実技検定会及び禁煙支援歯科衛生士育成ミーティングが行われます。8月には実践セミナー、これは一昨年行われた東京セミナーの東京でのフォローアップコースになります。それから、9月から14期の歯科衛生士育成基礎コースがまた始まり、今回は神戸で行います。ほぼ同時期に実践セミナー、関東と関西でやる実践セミナーが計画されております。そしてメインイベント、10月13日ヘルスケアミーティング2019、秋葉原コンベンションホールで行われます。12月8日は認定歯科衛生士の検定会になっております。
あと例年どおりニュースレターの発行及び学会誌の発行するわけですけれども、ハイジタイムズは今まで独立した形で発行していたのですが、ニュースレターの中に組み込むようにしました。それから、歯科衛生士の歯周組織検査及び口腔内写真撮影のセミナーですけれども、なかなか参加者の予測が難しく、直前で中止になったり、参加者が少なかったりということで、今年に関しては7月14、15日に札幌で認定衛生士の検定会及び12月に東京で検定会、あと一応関西のほうの基礎コースの1日目で行うかもしれない。まだ大学の認定も決まってないので何とも言えないのですが、予定としてはあります。
各種セミナーの後、収支を改善し、150万円程度の収支改善を目指すとしています。今年はまだ正味財産は減るでしょう。翌年くらいに収支均衡を目指すと。今年は、4号議案でいろいろ話して出てきた案を実行するために、プラスアルファの出費があるかもしれないということになります。
今年の事業計画は以上になります。
議長:秋元さん、補足がありましたらお願いしたいと思います。
秋元:ありません。1号議案の監査のほうを。
議長:鈴木正臣さんお見えになっていらっしゃいますので、第1号議案に戻りまして、平成30年度会計監査報告をお願いしたいと思います。
鈴木:すみません、1時間ぐらい余裕をもって出たのですが、迷子になってしまいました。認知症かな(笑)。
秋元:鈴木先生は82歳ですけれども、運転免許はまだちゃんと更新されておられます。認知症の検査はパスしていらっしゃいます。
鈴木:監査報告については、関係書類を精査いたしまして、公正に会計処理されていることを確認いたしました。以上です。
議長:ありがとうございました。質疑応答既に終了しておりますので、第1号議案につきまして、議決をお願いしたいと思います。
事業報告及び決算報告、監査報告につきまして、お認めいただけましたら挙手にてお願い致したいと思います。
(賛成者挙手)
議長:ありがとうございます。多数と認めます。
第2号議案 平成31年度事業計画・予算案
議長:それでは、第2号議案につきまして質疑に移りたいと思いますが、いかがでございましょうか。
雨宮:今期の事業計画ですけれども、前年度はたしか名古屋のほうでやって、参加者が100名近くだったと思うんですが、せっかくそこで盛り上がっていた機運も、今回は名古屋ではない、中部地方ではないということですけれども、そこら辺何か対策とか、その理由等がありましたら、教えてください。
高橋:高橋です。一応いろいろなことを考えてはいるんですけれども、当然、中部地方も今後てこ入れしていきたいと思っています。もう少し規模の小さい会を名古屋等で開きたいとは思っているんですけれども、まだ具体的な企画までには至ってないというか、今ここに載っているのは、去年企画したものがピックアップされているという状態です。今、準備をすると来年度になると思います。
雨宮:中部地方の名古屋の人の反応はよかった、名古屋でやったのは初めてだから。
高橋:そうですね。ただ、名古屋、愛知県に核になる人がいない。その都市部に核になる人がいれば、かなり企画がスムーズなんですけれども、そういうところがネックにはなっています。東北もそうなんですけれども、仙台とかもいろいろ活動して広げていきたいのですけれども、核になる人がいない。そういうところが活動のネックになっています。
木下:三重県鈴鹿市で開業しています木下です。よろしくお願いします。昨年、名古屋ワンデーで講師として手伝わせていただきまして、私や西村先生やほかの先生方の働き掛けでたくさんの方お見えになっていまして、その後メーリングリストをつくったりですとか、地元の先生にも働き掛けというか、やってみたのですけれども、いかんせんヘルスケアの認知度が低く、浸透がまだまだ十分ではありませんので、私の力不足もありまして、その後につなげることができていません。
ただ、私自身も、三重県、中部地方で今回このオピニオンメンバーにも入らせていただきましたので、今後学会に対しても貢献をしたい、中部地方で自分の仲間もつくりたいという気持ちはあります。先生方にいろいろなご意見、アドバイスいただきながら、少しずつ仲間の先生を増やしていきたいと思っております。
議長:ありがとうございます。雨宮さんよろしいでしょうか。 ほかにございますか。
河野:河野です。2年前まではあちら(コアメンバー側)にいたので質問しにくいんですけど、今期の決算が400万円近いマイナスということで、非常に危惧しているところです。この議案書には2020年までには均衡化したいと書いてはあるんですが、果たして本当にそれをどういうふうにやっていこうとするのか、できるのかということをちょっと危惧しています。その辺について具体的に教えていただきたい。
というのは、去年、今年、来年と非常に活発にいろんなセミナーをやっているんですね。すごくいいことだと思うんですよ。会員を増やしたり、会員を支援するためにいろんなセミナーをやっていることはすごく活動としてはいいと思うんですが、結果として、それが次々と赤字をつくっていっています。会をもり立てる、会員数増やすためにはそういう活動しなきゃいけない。でも、そういう活動していくと赤字が増えていくと。一体どうやって解決していくつもりなのか。このままいきますと、あと10年もすると本当にどうしようかということにはなってしまいますので、そうならないためにどういうふうにしていくのかというのを、具体的にどういうふうに考えているかお聞かせいただきたいと思います。
議長:では、秋元さんよろしいでしょうか。
秋元:僕がどうこうできるものじゃないんですが、例えばこの会、オピニオンメンバー会議の後の併催セミナーは、従来参加費をいただいてなかったんですけれども、今回からは、名前をスプリングセミナーと変えて、金額を設定して広報しています。少ないですけれども、27~28人のオピニオンメンバー以外の参加があります。約10万円ぐらいの収入でしかありませんけれども、わずかですが収支は改善します。このように細かく、細かくやっています。
この会場に入ってこられるときに、入会時のアンケートの集計、グラフをお配りしていますが、このグラフは1998年以来去年まで入会した4,320人が入ったときにアンケートのようなものを書いているんですが、その回答を集計したものです。百分率で表したものですけれども、赤いのが古い、青いほうが最近ということですが、やや例外は、2015年と2016年には衛生士さん準会員制度をやめて衛生士さんが大量に正会員になっておりますので、衛生士さんに偏った回答が2015年と2016年にはあるわけです。数の上では、入会者数が2015年に246人、2016年から2018年に372人と多いのは、衛生士さんの正会員化の影響です。
全体として見ていただくとお分かりのように、この会が始まった当初、学術情報に偏った期待、それから診療の進め方等に偏った記載、どちらかといえばスタッフ教育のようなものにシフトしてきているというような様子がうかがえます。それから、診療の仕方、器具材料の情報なんかも増えている。つまり、この会の構成メンバーの古い人と新しい人の間で、この会に対する期待値は変化してきているということが言えると思います。そういう意味でも、その新しい変化に応えるようなセミナーであるとか、考え方を提起していかなければいけないという面が1つあると思います。
もう1つは、次の議題がそうですが、この執行部提案として、この5年後新しい認証診療所を10にするというのは、背水の陣です。つまり、多少収支が悪くなっても、今の時期にケチケチせずに行くぞということです。そうしなければ、5年後、10年後は会の存続が危ういという合意があって、とにかく5年後10診療所が新しく認証診療所になるぐらいの新規の入会者と、新規の入会者が認証診療所までなれるぐらいにサポートしていくということをこの5年間の目標として、具体的にやりましょうと。収支をやや度外視してもそれはやっていきましょうと。収支均衡を目指してしぼんでいくよりは、声を上げていこうということです。杉山先生そういうふうに言っていいですね。
杉山:はい。
秋元:そういうことで、議案書の4ページに会員数の推移を出しておりますけれども、この青い棒がドクター、赤い棒が衛生士さんですけれども、2015年から鈴木正臣先生の提案がきっかけになって衛生士正会員制度というものをつくりまして、その結果、会員数そのものは伸びているんですが、会員数が伸びても収支は悪くなるという事態が進んでいます。青いほうのドクターの会員数は、前年の会費が振り込まれているかどうかで確定します。、振り返っていきますと、年間辞める人と入る人の差が約20~30になっています。これをブレーキがかかったと言えるかどうか、微妙です。ただ、それ以前のたくさんの人が入り、たくさんの人がやめていく時期というのが、このグラフの左側ですけれども、入る人と出る人との差は50~60あったわけですね。そういう意味では、改善していると言えます。しかし、全体として会員の減少はとまってはいません。そういう意味で、背水の陣を敷かなければいけないだろうというのが現状認識です。その意味で、河野先生のご質問に対しては、いろいろ努力はするけれども、収支を合わせることを第一に考えるよりも、とにかく全体としての盛り上がりを回復することのほうを優先するというお答えになります。
議長:よろしいでしょうか。
高橋:補足でいいですか、高橋が担当する企画育成委員会のセミナーは、神戸ウィステリアセミナー、名古屋ワンデーセミナー、東京ベーシックセミナー、この3つなんですけれども、基本的になるべく赤字をつくらないように、そのセミナーごとにノウハウの積み上げを行っています。全く考えずに運営しているということはありません。ただ、その運営してもらう人のいろんな発表の場だったり、経験の場だったりという側面もあるし、あと企画育成委員会がやっているセミナーは医院単位で参加してもらうという形が多いので、セミナー費をあまり高く設定すると参加しにくいという側面もあり、そういうところで大体トントンになるようにというように考えて運営をしております。
ただ、かなり切り詰めるところは切り詰めているので、参加費の設定に切り込まないといけないかなと考えています。以上です。
斉藤:一つ一つの催し物が全て赤字ということなので、どうしても一つ一つについてやる前に事前にどれくらいの収支かというのは計算しないでやってしまっている部分もあるので、今回のデータを見ながら、どこに赤字の原因があるのかというのを一つ一つ見直して、実際に今年やる段階で、どのぐらいの人数を集めないと赤字になるのかということをもう少し厳しく考えてやる必要があるなと反省しております。企画の段階で、ある程度予測を立ててやりたいなと思います。
議長:高橋さん、斉藤さんありがとうございました。では、河野さんお願いします。
河野:いろいろ苦労なされているのは十分理解できました。ただ、秋元さんのお話ですと、ちまちま収支均衡を図るよりも、ここ5年ぐらいはいろいろ会員を増やしたり、アクティビティーを上げたりすることをやりたいんだと、そういうお話ですね。
秋元:はい。
河野:そうすると、この議案書に書いてある2020年度に収支均衡を図るという字句があるんですけれども、この記述とは矛盾すると思うんですね。もし秋元さんの今のお話がこの会の今後の活動方針であれば、多少収支のバランスが悪くても、赤字が多少出ても、今後積極的に活動をやっていきたいという趣旨になるのであって、ちょっとそこに矛盾があるのですが、そこについてはどう考えますか。
秋元:去年は、実はアメリカの財団から520万円もらっているんですよね。本当は520万円プラスになってもいい、そんなことはないんですが、それが悪いということで、かなり今回は良くないという見方をしています。それを改善するということであって、プラスをどんどんつくっていくということはできないという意味です。でも、収支均衡ぐらいには持っていかなければいけないということです。ご理解いただければ幸いです。
河野:ありがとうございます。ちょっと理解し切れませんが、すみません、皆さん非常におとなしいので、あまり発言されないのであえて発言をしました。
司会:国井さん、お願い致します。
国井:この件ではなくてよろしいですね。今年の6月9日に予定している「大学では教わらないほんとうの歯科医療」、このタイトル名ですけれども、大学では本当の歯科医療を教えてくれないのかというような雰囲気もある、そういうタイトルではないかなと思うので、ある意味これは大学人の反感を買うことになるのではないかなと思うんですけど。
私がなぜこのような話をするかといいますと、以前、ヘルスケアミーティングで、「根管治療が歯科医療と思っていませんか」というようなタイトルのヘルスケアミーティングをやったら……。
田中:「除去・根治を歯科医療と思っていませんか」というキャッチフレーズで、いわゆる従来型の歯科医療を信じていませんかというようなニュアンスだったと思います。
国井:それが書いてあったときに、ある根管治療を一生懸命やっている真面目な先生から反感を食らったんですね。これは一体何なんだと。
取り方によっていろいろとれるものだなと思ったんですけれども、このタイトルですと、大学では教わらない本当の歯科医療、かなり刺激的じゃないかなと。私はそうだと思いますよ。大学では教わらない本当の歯科医療をわれわれは提供できます。それは本当のことですけれども、本当のことを言うことがいい場合もあるし、あんまりよくない場合もあるのではないかなと思いまして、ちょっとタイトルを若干変えて、考えてもらってもよろしいんじゃないかなと。
議長:ありがとうございます。では、杉山代表から。
杉山:タイトルの発案者は私です。これはワンデーとは違って歯科医師対象で、少人数でやろうという全く新しい企画で、林さんが核になって人を集めてもらっています。タイトルに関しては、大学で教わらないという、これは皆さん誰でも経験があると思いますけれども、大学で教わったのは最低限のところで、長期に経過をきちんと記録し、振り返ってみて、それをどういうふうに評価するかということは、僕らの会の独特の部分でもあるし、そういうことは大学では聞かなかったよねというところで、ややインパクトのあるタイトルで関心を引こうという意図です。
もちろんおっしゃるような懸念はあると思いますけれども、一回やってみたいなと。その反響がどうなのか、あるのかないのか。林さんも頑張ってくれているので、これは歯科医師向けの少人数、20人ぐらいで考えていますので、これをきっかけに次の実践セミナーの参加につなげたいという意図もあります。ですので、一度やらせてください。
議長:よろしいですか。
国井:はい。
齋藤:すみません、「除去・根治、除去・根治」は僕の発案です。あれは、皆さんお分かりだと思いますけれども、あれが本当の歯科医療だと思っていませんかということです。根治が歯科医療ではないとは言っていません。「除去・根治」が本当の歯科医療だと思っている人はたぶん1人もいないと思うので、あれもインパクトを狙いました。あれを読んで何だと感じるのも、その人の考え方なのかと思うんですけど、毎日毎日それをやっていれば、その人もこれが本当の歯科医療なのかなって絶対疑問に思うので、タイトルを見て、今回の大学で教わらないも、「え、何々?」と受け止めるというインパクトを狙ってというのはあると思うので、ご理解いただきたい。そこはある程度わざとそういうのを出しているというのはあります。
林:すみません、補足でいいですか。
議長:林さんお願いします。
林:今、僕が実際に動いていろいろやっています。実は去年、2018年20周年記念シンポジウムということで、若い先生たちにアンケートをとったり、意見をいろいろ聞いて、今の若い先生たちはどんなことを歯科医療に求めているのかなとか、何を心配に思っているのかなとか、そういうのを聞いて回ったんです。その中でよく聞かれたのが、もちろん今の大学は、どちらかというと国家試験対策専門学校じゃないですけど、国試を受かるために大学に行っていて、国試を受かった後にどういう未来があるのかというのは、勤務医になってから分かる。でも、勤務医で教えられることは、削って、詰めて、点数を上げてみたいな感じで、それってまだ全然変わってない。以前私たちがヘルスケアを立ち上げる前と全然変わってないじゃないかというのが僕の印象です。対象としては、今の学生さんとか若い勤務医を対象に僕はやりたいなと思っているんですけれども、大学ではそんなこと教えてくれませんから、実はこういうことが僕たち本当にやりたい歯科医療なんだよということをメッセージとして届けたくて、ちょっとキャッチーなネーミングなんですけれども、そういう趣旨でやっています。
これは、実験的な段階というか、僕も内々で今日何人かの先生に配っているんですけれども、ご子息さんとか皆さんのお子さんたちとか、あとはお知り合いの先生たちに、「こういうセミナーがあるからどう?」という感じで勧めていって、これを全国的に広めてやっていきたいとか、確かに一般の大学関係の人が見たら誤解されるところもあるかもしれないですけれども、僕の思いとしてそういう思いでつくらせてもらいました。よろしいでしょうか。
議長:林さんありがとうございました。私のほうでちょっと質問があるんですが、すみません、私がちょっと伺いたいことがありますのは、口腔内写真撮影の研修会と歯周組織検査の研修会、今後の実施がないということをこのオピニオンメンバー会議の議案を見て知りました。結局のところ、収支の問題もあったり、参加者がいないということがございますので、この議案書を拝見するまでは、例えばヘルスケア歯科学会のトップページに研修会の案内があんまり大きく出てないのも問題じゃないのかなと思ったので、その辺をちょっと提言させていただきたいなと思ったのですが、議案書を拝見するとこんなふうになっておりますので、今後、研修について何かお考えがありましたらご発言をいただきたいなと思っているんですが、いかがでしょうか。どちらにお願いしたらよろしいでしょうか。
田中:歯科衛生士コースの責任者になった田中ですけれども、今年はとりあえず3月3日は中止になっちゃったのでやめるんですけれども、認定衛生士の検定会は一応3回は計画されているので、その翌年以降は基礎コース6日間だけではさすがになというのがありまして、何か今年のうちに考えたいと。今、どうやるというのは言えないのですけれども、その宣伝も含めて、基礎コースは毎回キャンセル待ちが出るほど好評ですけれども、スタッフのアクティビティーのこともありますし、翌年以降は考えて、これを恒久的にするというわけではないです。当然広報も含めて収支も考えて、というふうな心づもりでおります。
議長:田中さんありがとうございました。秋元さん。
秋元:これは河野先生から提案があったものですが、会の活動として、会の行事としてということではなくて、東京ヘルスケアであるとか、関西ヘルスケアと同じようなこの会の公認のグループとして、衛生士さんがプライベートにグループをつくって、相互に診療所に口腔内写真撮影や基本的な歯周組織検査の実技講習を医院単位で出張して教えに行くというようなことを考えてもいいのではないかと、そういうグループづくりをしようという提案を河野先生からいただいております。まだ具体化していませんけれども、河野さん、いまの検定コース関連コースの縮小の関連で、お話しいただければありがたいです。
河野:実は2月に行われた衛生士のコースの場で、たまたま田中さん、杉山さん、秋元さんがいまして、この収支のことなども含めて、衛生士育成プログラムの赤字が増えているので、今後どうしたらいいかという趣旨で相談を受けまして、それであれば、単独の会として行う研修会はやめたらどうですかと。ただ、そうすると、これからヘルスケア診療をやりたいと思ってこの会に入会してきた方や、どうもうまくいかないという人、そういう方たちのサポート体制というのが不十分だと。特に杉山さんが、会としてそういうサポートプログラムがないのは非常に問題だと、何かしなきゃいけないというような、そんなお話がありまして、じゃ、それを何とかできないかなということを考えまして、会としてやるということではなくて、今、非常に優秀なスタッフがそろっているので、彼女たちを、申し出のあった医院に個別に派遣をするような、そんなシステムをつくったらどうかなと。まだ具体的には動いてないんですけれども、考えていまして、そうすれば極端に言えば全国どこでもそういう要請があれば医院単位で研修会を行うことができるという体制が整うんじゃないかなと。
そういうサポートが必要なときは、衛生士の育成コースに来てくれればいいよという話もあるんですけれども、定員も20数名で限られていますし、費用も何人も衛生士を送り込むぐらいだったら、自分のところに講師1人呼んだほうが随分安上がりになるという事情もあります。そういう形でのサポートを、今後私を中心に立ち上げていきたいと考えています。
医院向けに歯科衛生士を派遣できる団体をつくって、活動していけたらいいんじゃないかなと、そんなふうに思っています。
司会:河野さんありがとうございました。だいぶ時間も押してまいりましたので、31年度事業計画・予算案につきまして、認めていただけましたら挙手でお願い致します。
丸山(和):議案書7ページの一番下なんですけれども、予定なんですけれども、2020年育成基礎コースです。第14回、2020年1月12、13日または2月23、24日になっていますけれども、これは「または」ではありません。
秋元:「かつ」ですね。訂正します。
議長:丸山さんありがとうございました。それでは、第2号議案につきまして、お認めいただけましたら、挙手にてお願いをいたしたいと思います。
(賛成者挙手)
司会:挙手多数でございます。ありがとうございます。
第3号議案 コアメンバー改選・選出
議長:次に第3号議案、コアメンバー改選形式につきまして、田中さんからお願い致します。
田中:今回、コアメンバー今まで9人だったんですけれども、一昨年に河野さんがお辞めになりまして9人になっていて、この9人のコアメンバーはそのまま留任の候補。加えて、コアメンバーの推薦で神戸の丸山さん、それから立候補で埼玉県の渡辺さん、計11人がコアメンバー候補者として今日挙がっております。それから、監事候補者は留任の鈴木正臣さんとコアメンバーの推薦で河野さんということで、今回は2名監事候補として挙がっております。今から投票用紙お配り致しますけれども、信任される候補者の左にマル印、信任されない候補者にバツ印を付けて、この場で回収したいと思います。ちょっと時間が押してしまったので、これを回収しましたら、机を動かします。よろしいですか。
河野:すみません、コアメンバーには定員があったと思います。
秋元:上限はありません。
河野:定款ではないと思うんですけれども、コアメンバー会議の内規で10名となっていた。
田中:いや、10人というのは、チャットワークの制約で、10人しか入れなかったので、10にしてあっただけで。
秋元:チャットワークは今は10人以上、20人まで入れますので、その制約はないです。
河野:いや、物理的な制約で10人と決めたわけではなくて、野放図に増えたら困るから、10人にしましょういう合意があったと思います。私ははっきり記憶しております。コアメンバーの会議で定員を10名に限らなくてもいいという合意であるのであればいいと思うんですけれども、そういうことですね。
田中:コアメンバーのチャットワークに替えてちょっとたったときですかね、今後は増えたので、増やしても大丈夫だという合意は確かにあります。チャットワークの制約もなくなったので、必要に応じて増やすというのはどこかで確認したと思います。
河野:そうであれば、話は結構です。ただ、何人まで増やすのかとか、その辺はきちんと議論しておかないと、人数が増えちゃっても、この人数で何かを決めようとしたら絶対無理ですから。
(第4号議案の協議の後)
議長:第3号議案 投票結果を発表します。候補者全員が信任されました。新しいコアメンバー、監事は次のとおりです。
第5期コアメンバー
田中 正大 留任 98-0291 埼玉県川口市
藤木 省三 留任 98-0296 兵庫県神戸市
秋元 秀俊 留任 98-0330 東京都文京区
千草 隆治 留任 98-0538 福岡県北九州市
杉山 精一 留任 98-0670 千葉県八千代市
岡本 昌樹 留任 98-0863 栃木県栃木市
斉藤 仁 留任 99-0186 北海道札幌市
高橋 啓 留任 M3-0090愛媛県南宇和郡
林 浩司 留任 M4-0346栃木県真岡市
丸山 和久 新任 M0-0106 兵庫県神戸市
渡辺 勝 新任 98-0850 埼玉県春日部市
第5期 監事
鈴木 正臣 留任 98-0965 埼玉県蓮田市
河野 正清 新任 98-0041 東京都小平市
なお、第4号議案以降は、審議と議決を要しない協議事項であり、グループワーク形式としたため、議事録には収めません。
以上。