第5期 第2回オピニオンメンバー会議 議事録
第5期 第2回 オピニオンメンバー会議
日程;2020年3月8日(日) 午前10時30分より12時40分
会場;Zoom meeting(インターネット会議)
第0号議案 新型コロナウィルスの感染拡大にかかわる社会情勢を考慮した事業計画の変更について
【議案(審議事項)】
第1号議案 平成31年度事業報告および決算報告 平成31年度会計監査報告
第2号議案 令和2年度事業計画
第3号議案 認証細則の変更
第4号議案 倫理審査委員会規程
【議案(報告事項)】
第5号議案 日本歯科医学会 認定分科会登録申請
第6号議案 特別学術会員に関する規定
第7号議案 ヘルスケアミーティング2020について
田中:それではオピニオンメンバー会議を始めます。最初に議長の選出をしたいのですけれども、毎年毎年ですけれども、既に齋藤健先生にお願いしていますけれども、よろしいでしょうか。ありがとうございます。
ちなみに、今、私と齋藤先生と渡辺先生と秋元さんは秋編集事務所に集って参加しております。一応、意思の疎通ができるようにしています。では齋藤先生、お願いします。
議長:たびたびの議長で大変恐縮ですけれども、今回もどうぞよろしくお願いいたします。現在参加者が47で、今、伺ったところ、9名ほどの方が委任状を出しているというお話だったのですが、委任状は34、過半数41人は大幅に超えていますので、ここで会議の成立を宣言したいと思います。まず、議事録署名人ですけれども、大変恐縮なのでございますが、大井孝友さんと田村恵さんにお願いしたいと思いますが、よろしいでしょうか。
ありがとうございます。それでは、議案ごとにいきますけれども、第1号議案は事業報告ですね。
第1号議案 平成31年度事業報告および決算報告 平成31年度会計監査報告
田中:はい。議案書の2ページ目です。これは、昨年度の事業です。平成31年度の事業報告になります。ヘルスケアミーティングに関しましてはご存じのとおり、1日目、台風により中止、実際は延期ですけれども、2日目のプログラムのみ行いました。認証ミーティングに関しましては、7月7日に行いまして、4診療所が新たに認証されました。あとは以下の研修会です。1年前、神戸ウィステリアセミナーに始まり、スプリングセミナー、インフェクションコントロールセミナー、徳島ワンデー、東京ベーシック、「大学では教えてくれない本当の歯科医療」というのを今年、初めての企画として行いました。そして、認証ミーティングです。
それから実践セミナーは関西で第3回まで行われたのですが、関東実践セミナーも今回初めて行っております。残念ながら両セミナーとも2回目の日程が新型コロナ感染症の関係で延期という扱いになっております。それからニュースレターを5回、学会誌、会誌を昨年末にお送りしていると思いますけれども、発行しています。
それから、コアメンバーは毎月Web会議、それから、リアルコア会議を1回、開催しています。コアメンバー会議の議事録は会員から「出ていない」という指摘を受けまして、なるべく毎月ホームページ上にアップするようにしておりますので、目を通していただけたらと思います。何か意見等がありましたら、ぜひお寄せください。それから昨年は、フリーメールがなくなりまして、それを機会にヘルスケアのサーバーそのものも移管して、独自のメーリングリストを立ち上げるようにしました。サーバーを替えたことで、幾らか費用も圧縮効果が出ております。
それから各催事の収支差額も今回少しお話しします。資料として議案書に綴じ込んでいます、東京ベーシックと徳島ワンデー以外は若干の赤字が出ております。認証ミーティングの併催セミナーに関しては、趣旨が違いますのでこれは致し方がないと。実践コースとか歯科衛生士プログラムの収支差額については後でまたお話しすると思います。禁煙支援歯科衛生士育成プロジェクト、これはグローバルブリッジからの補助金を受けまして、前年度、今年度合わせて570万円の支出になっております。助成金が530万弱あります。平成31年度に行われた事業については以上のとおりです。
議長:田中先生、ありがとうございました。ヘルスケアですので、通常皆さんと同じ会議室のときはさん付けでお呼びしてますけど、今日はWebミーティングですので、分かりにくいといけませんので、先生でお呼びしたいと思います。決算報告ですが、こちらは秋元さんでよろしいでしょうか。
秋元:はい。決算報告は議案書に書いておりますので、それをあらまし述べます。議案書の5ページ目と6ページ目に貸借対照表と正味財産増減計算書を載せていますので、それを必要に応じて見ていただきたいのですけれども、ざっと申しますと、収支は218万円の赤字という形です。前年度非常に大きな赤字でしたので、それに比べると赤字幅は半分ぐらいに圧縮されています。今回の赤字の主な要因は、収入に関してはヘルスケアミーティングが1日開催になって、本来は返金しないということで事前連絡しているのですけれども、そういうわけにもいかないので、約1日分、実際には参加費の3分の1ぐらいの金額を返金しました。この返金に関わる費用が136万6,000円、これは今回の議案書の一番最後のページにセミナー、ヘルスケアミーティングの収支があります。そこに収入の部分の中のマイナスとして書いてあります。このために収入が半減している。ただし、講師の交通費などの支出も減っていますので、ヘルスケアミーティングの収支はこの返金額にほぼ等しい140万円ほどの赤字ということになりました。実際には開催すれば、もう少し大きな赤字が出ていたと思われます。
議案書の4ページ目に会員増減のグラフを載せましたけれども、若干会員の減少があります。会員の減少そのものは非常に心配なことではありますが、決算上は大きな金額ではありません。ちょうどそれは6ページ目の上、受取会費のところを見ていただいたら分かりますけれども、前年比37万8,000円の受取会費減です。ここでざっと6ページ目の正味財産増減計算書を上から見ていただきますと、先ほど言いましたヘルスケアミーティングの140万円のマイナス、それが大きいわけですけれども、前年に比べまして、ちょうど受け取る寄付金が529万円というのは、先ほど言いましたグローバルブリッジからの補助金を前年はもらっていますが、当年度はゼロですので、前年に比べると非常に大きな収入減にはなっているわけです。
そして、支出のほうですけれども、ミーティングを中止したために、謝金が前年に比べて減っています。前年は外来の講師も多かったということもあります。
管理費の中での前年比での大きなマイナスがあるのは印刷・製本費です。私のところが頑張っているということもありますが、一番大きなのはハイジ・タイムスを出していない、ということがありまして、大きなマイナスになっています。
決算報告の財務諸表のところをですが、「収入では受取入会金および受取会費は会員の減少に伴い減少、事業収益ではセミナー別収支を」、セミナー別収支というのは今回の議案書ではこの議案書の一番後ろに4ページにわたって付けています。前年に比べて事業別のマイナスは縮小されています。
議長:秋元さん、ありがとうございました。ここでご質問のある方、いらっしゃいますか。それではただいまの第1号議案、お認めいただく方は挙手していただいてということで。画面上で手が拝見できればということで、じゃ、挙手をお願いします。よろしいですかね。多数ですね。多数ということで、お認めいただいたということで第1号議案を終了したいと思います。
それでは会計監査報告ですね。今、決を取ってしまいましたけど、会計監査報告の後にもう一回ちょっと伺います。鈴木正臣先生と河野先生がいらっしゃいませんが、報告書と文書が提出されています。2枚目の監事からの意見というところ、もう皆さんお目を通してくださっていると思いますが。
秋元:では、この2枚目のことについて、一言だけ説明します。監査は3月3日にしたのですけれども、そのときに今回は河野先生と鈴木先生が監事ですので、お二人が会計監査と共に、「監事というのはお金だけじゃないよね、むしろお金の細かいことよりも、大きな方向性について、ちゃんと監査するべきだよね」というのが河野先生の意見で。河野先生としては、まず、年齢別の会員数を出してちょうだいということで、そのときにすぐは間に合わなかったんですが、添付の図のグラフのようになりました。その後いろいろ書いてありますけれども、ここでの議論の一番の問題は会の中心的な、つまり設立以来発言が多く、アクティビティが高い人の年齢が上がっているということ。ご自身が今現在進行形ですが、ご自身の診療室を譲るということもあり、そういうご自身の世代交代を経験されたということもあって、河野先生は僕より4つか5つ若いんですけれども、設立時に40代の後半だった人が、今60代の後半、真ん中になりつつある。今から10年先、その人たちはみんな70代の半ば以降、あるいは80に近くになるんですよと。そうすると、自然アクティビティは落ちるし、リタイアすることもあります。つまり現在の60代の人たちの多くは、設立時から入っている人が多いので、会員の高齢化ということをちゃんと意識して、若い人を増やし、かつ執行メンバーをむしろ世代交代を意識的にすべきではないかというのが、この監査の2枚目の意見です。その中で、大事なことは、本来の学会の趣旨を大事にした方向性でやることをもっと意識すべきじゃないかということを言いたいのが、この2枚目を付けた理由です。以上です。
議長:ありがとうございました。
杉山:この河野先生のご指摘はもっともで、ここ数年前から高橋先生を中心に委員会を立ち上げて、積極的にいろいろなセミナー、特に実践セミナーが次世代を担うリーダーを育てるという趣旨で、最初関西で始まり今、関東でもというところで、そういう中で徐々にそういう人たちが育ちつつあるというふうに認識しています。ただ、やはりまだまだそういう人が少ない。それからこれはあと、歯科医師全体の人数も若い世代が減っているということも含めて、どこの歯科医師会でもこういう人数分布を見ると、終身会員の増加と若い人が入っていないという構造は同じだと思います。
今後会をきちんと運営していくには、もっともっと若い人たちに会の意義と会の存在自体を知ってもらってという活動をもっとしなければいけないのではないかというふうに感じています。どういう方向で進めていくかは、コアの中でもこういう方向でというのは出していないのですけれども、今までやってきたところでは実践セミナーがその一番のところかなというところだと思っています。意見をいただければというふうに思います。
議長:今の杉山先生のお話についてですが、ご参加の方からご意見はございますでしょうか、いかがでしょうか。よろしいですか。はい、では、手を挙げて下さっている方はいらっしゃらないようです。
それではたびたび恐縮ですけれども、第1号議案につきまして、お認めいただける方は、もう一度挙手をお願いしたいと思います。はい、ありがとうございます。多数ですね。では、お認めいただいたということで第2号議案に移りたいと思います。では、第2号議案、田中正大先生からお願いしたいと思います。
第2号議案 令和2年度事業計画
田中:補足ですけれども、今、渡辺先生が裏でサポートいただきまして、つながらない方とか、不具合がある方とか、もし、分からないことがあったら、渡辺先生を送信先にして、チャットで入れていただければ対応できますので、機器の不具合とかありましたら、お願いします。
令和2年度の事業計画についてお話しいたします。既に終わっているものもありますが、歯科衛生士14期の基礎コースは1、2、3、4回目まで終了し、2月末の連休のときの第5回、第6回を延期いたしました。それから2月1日スタートアップヘルスケア九州、これも初の試みで行われております。あと、今日のオピニオンメンバー会議。それから4月に予定されていた第4期実践セミナーは延期となります。5月31日に予定されていた東京ベーシックセミナー、これもおとといのWeb会議で感染のピークは4月から5月になるだろうということから、集客が絶望的に見込めないということで、今回は中止となっております。
それから今後予定されているのは6月末の神戸のワンデーセミナー、それから7月には認証ミーティング、それから、11月22、23はヘルスケアミーティング2020、秋葉原で行います(後に、ビデオ配信を主にした小規模開催に変更となった)。それから第15期の歯科衛生士育成基礎コースも一応太陽歯科衛生士専門学校と日程調整はついています。ただ、14期の5回目、6回目をどうするかが、4月以降にならないと、大学側との日程調整ができないので、今、ちょっと保留になっている状態です。
それからあと、ニュースレターと学会、会誌の発行は例年どおり。これはヘルスケアミーティングのところでまた、説明はすると思いますけれども、第7号議案ですね、歯周病のバイオマーカー研究、大阪大学の久保庭先生との共同研究があります。それから、秋にはウィステリアのバージョン6のリリースが予定されております。今年度、令和2年度の事業計画については以上です。
杉山:このバイオマーカー研究はここで説明させてもらっちゃってもいいですか。この歯周病のバイオマーカー研究については、少しスライドを使って説明したいと思います。既にニュースレターで書いていますし、ヘルスケアミーティング、昨年の2日目の午後にも説明会をしたので、参加をして聞いている、知っているという方もいると思うのですけれども、まだ、よく分かっていない方も数多くいらっしゃると思うので、少し説明させてください。状況が少し変わってきていまして、スタートが少し遅れていますので、そのことについてもお話をさせてください。
そもそもきっかけは去年の5月の口腔衛生学会で、天野先生が座長で私と昭和大学の弘中先生、それから、大阪大学予防歯科、天野先生のところの准教授の久保庭先生と、シンポジウムをしたことがきっかけでした。そのときに私はCRASPについて説明をしたのですが、久保庭先生から慢性歯周病の進行度を唾液サンプルを使って知る方法についての解説がありまして。それを聞いて、これはもしかしたら歯周病の進行度の研究につなげることができるのではないかということで、早速話を持ちかけたところがスタートです。
早速7月に東京でキックオフミーティングということで、フェース・ツー・フェースのミーティングを行いました。久保庭先生とそこの大学院生の坂中先生に来ていただき、秋元さん、田中先生、私と5人で研究の概要について話をもちました。
画像を、どうやって解析して骨吸収を調べるかという解析テストをやったり、対象症例を200から300ということで考えていますので、実際に歯周ポケットを測定する歯科衛生士さんの技量というものを、きちっと揃える必要があるということで、これが一番大きな課題になっています。
当初は、認定の歯科衛生士さんをという基準を考えていたんですけれども、そうすると、例えば認定の衛生士さんが1人しかいなくて、辞めた場合に、そこはもう研究が継続できなくなってしまうとか、あるいは、やりたいんだけれども、うちには認定の衛生士さんがいない、でも力量は十分にあるはずだというところの人たちが、参加できないという問題がありますので、別の方法に今は切り替えて、顎模型を使ってプロービングのキャリブレーションができないかということで、ニッシンにプロービングポケット測定用の顎模型があるということが分かりまして、それを使ってキャリブレーションをしていこうということで、これで進めるという方向で進めています。
また、あとは唾液サンプルの輸送テストも、一度やったのですが、もう一度きちっと確認する必要があるということで、もう一度確認テストをすることを計画をしています。
おそらく前向き研究として5年ぐらい、200から300症例ぐらいを集めるということですので、多くの委員に参加してもらって、ぜひ研究を進めたいというふうに思っていますので、よろしくお願いします。
例えば、具体的には、これは大西歯科、藤木先生からのスライドなんですけれども、こういう非常に若いときに進行する歯周病です。こういうものを、できるだけ早期に発見する方法がないものだろうかということが、一番解明したいことなんです。
この方はちょっと中国人、香港から来た方なんですけれども、27歳です。こういう全顎的ではないケースも、もちろんかなりあると思います。
歯周病の分類も、このステージとグレードという分類法に変わりまして、このグレードは、歯周病の進行速度を見る。この中でバイオマーカーに関してはクエスチョンが付いていまして、久保庭先生は、これを解明することを考えておられます。これはすごい大変な研究なんだということに気が付きました。
バイオマーカーを見つけることができれば、グレードAとかBとかCの進行速度の違いというものが、唾液のサンプルを使って判定できるんではないか、その手法としては、オミックス研究ということで、よくいわれるのはゲノミクス、遺伝子解析、あるいはメッセンジャーRNAだったり、タンパク質をやるプロテオミクスなんですけれども、最終的な代謝産物であるメタボライトを解析することが一番生体に影響を及ぼしているものが、分かりやすいということで、久保庭先生は、このメタボロミクス研究をしてきたという方です。
実際にJDRにも論文がアクセプトされていますので、ここに着目をして進めるということです。ゲノムよりもメタボロームのほうが、いろいろなことで使えるのではないかということです。
これには、久保庭先生だけではなくて、阪大の工学部に、検査を解析する機械をほぼ無償で使わせていただける。普通ですと、1回のサンプルに10万円とか20万円かかるそうなんですが、そういう協力を福崎研究室、あるいは阪大の医学部の協力も得て、進める研究です。ぜひご協力をよろしくお願いしますということです。
議長:杉山先生、ありがとうございました。じゃあ、田中先生は補足ですか。
田中:はい。もう一点、事業計画で補足で、まだ確定ではないんですけれども、9月の27日の日曜日に、カリオロジーセミナーということで、杉山先生を中心にやる予定です。杉山先生、これはなんかアナウンスがありますか。
そういう予定も事業計画ん中には入って、もうすぐ確定すると思います。以上です。
議長:田中先生、ありがとうございます。事業計画につきましてですが、高橋先生、何か補足くださることはございますでしょうか。
高橋:企画育成委員会で運営しているセミナーに関しては、ちょっと延期も含めて対応していこうというふうに思っています。
昨年の滅菌セミナーのときにもやったんですけれども、Webの中継、セミナーのWebの中継も、いろんな形でテストをしていたところです。ただ、もっと将来的に考えていたので、ちょっとそのへんは早めていきたいかなというふうに思います。以上です。
議長:高橋先生、ありがとうございます。確かに昨年の滅菌のインフェクションコントロールセミナーも、Web参加の方が多かったので、一つのいい経験になったかなと思ってはおりますが。
杉山:宮本先生、お願いします。
宮本:すいません、宮本です。先ほどのあのバイオマーカーの研究のことで、ちょっと一つ補足があるんですが、今、私たちでプロービングのキャリブレーションをしようという話が進んでいます。バイオマーカーの研究に対して、全然そんなん興味ないわという方、先生方はたくさんいらっしゃると思うんですけれども、プロービング、正確なプロービングをいかに歯科衛生士さんがやっていただけるかというのは、非常に大切なことやと思いますので、今、その参加医院に関してはキャリブレーションをするんですけれども。その他の医院の衛生士でも、それに参加していただいて、たくさんのデータを集めて、ヘルスケア学会誌に論文をつくろうというような計画がありますので、バイオマーカーの研究に興味がない医院の先生方も、そちらに関してはまた情報を流しますので、ぜひご協力をよろしくお願いします。以上です。
議長:宮本先生、ありがとうございました。今の久保庭先生との研究について、ご質問のある方はいらっしゃいますか。よろしいですか。どなたかいらっしゃいますか。
ちょっと私から恐縮なんですけれども、杉山先生、グレードとは何じゃ?と思っていらっしゃる方もいらっしゃるかもしんないんですが、グレードに関しては、ヘルスケアミーティング、次回ヘルスケアミーティングで、日本歯科大の関野先生からお話があるのでしょうか?
杉山:はい、そうです。あと、今はいろんな雑誌に次々とステージとグレードの解説が出ていますので、ぜひ勉強してみてください。
ただ、最後のバイオマーカーのところが、省かれている日本語訳のものが多いので、できればオリジナルを見ていただくと、よく分かると思います。
議長:それでは、ただ今の第2号議案についてお認めいただける方は、挙手をお願いいたします。確認をしております。ありがとうございます。では、多数でお認めいただいたということで、次に移りたいと思います。
河野先生も参加されているのかな? すいません。先ほどの件につきまして、河野先生にちょっと一言お言葉をお願いしたいと思いますが。
秋元:河野先生、先ほど簡単に私のほうから、先生が追加した、監査に追加した一回一回の収支をちゃんと考えろということを、若い人、特にリーダーシップを執る層に、若い人に、世代交代を急ぐべきだと、ちゃんとやるべきだというところを申し上げましたが、先生はそのときにいらっしゃいませんでしたが、補足があればお願いいたします。
河野:おそらく秋元さんがおっしゃったとおりだと思うんですけれども、ちょっと長期的に考えると非常に不安を覚えるということです。
議長:はい、他にはございませんか。ありがとうございます。
それでは、第3号議案に移りたいと思います。第3号議案は、斉藤先生にお願いしたいと思います。よろしくお願いします。
第3号議案 認証細則の変更
斉藤:はい。認証条件の認証の細則の変更ということで、開設者がもともと認証医院だったのに、開設者が変わったというところが、最近出てきております。開設者が変更した場合の認証の認定はどうなのかという議論をしまして、次のとおり更新条件を変更することを提案します。「医療機関の開設者の変更に係る認証診療所の継続条件について。施設やスタッフに大きな変化がなく、開設者の変更があった場合に、継続を希望する場合には、変更の事実があってから3年後にもう一度認証審査を受ける」ということを、付け加えるということになりました。以上です。
議長:斉藤先生、ありがとうございました。ただ今のご説明にご質問のある方はいらっしゃいますでしょうか。よろしいですか。それでは、第3号議案につきまして、ご承認いただけます方は、挙手をお願いしたいと思います。ありがとうございます。挙手多数です。こちらで第3号議案につきまして、ご承認いただいたことになります。
次に第4号議案に移ります。第4号議案、研究倫理委員会につきまして、こちらも杉山先生ですね。お願いいたします。
第4号議案 倫理審査委員会規程
杉山:私のほうから説明をします。これはまだちょっと案になっていますけれども、研究倫理審査委員会というものは、規定は既にあったんですが、まだ実際に動いていなかったということで、要は委員が決まっていなかったということなんです。
今後は、ヘルスケアの会誌等に原著として、後で話を、この後に出る日本歯科医学会認定分科会の申請登録に関しても、毎年5編の原著が必要ということになってきまして、当然、今ですと倫理審査委員会を経ないと研究が難しいケースも出てくるんではないかと考えています。
ただ、ヘルスケアの場合は、後ろ向きの研究ということがほとんどなのですが、前向きの、あるいは、侵襲を及ぼす可能性があるようなものは、倫理審査の必要があるということで、秋元さんにいろいろ考えていただいて、人選とその運用方法を決めていただきました。
そのへんの、人選は一応ここに書いてあるとおりなんですが、竹下さんと安田さんのことについては、ちょっと秋元さんのほうからコメントしていただけるといいかなと思いますので、よろしくお願いします。
秋元:はい。研究倫理審査委員会というのは、通常、各大学にあるものですが、一部、医学系では学会でも倫理委員会をつくっています。
ただその場合は、形だけの倫理委員会で、あまり本当の意義での研究倫理審査委員会になっていません。
そこで、やるんならちゃんとしようということで、厚労省が一応、あのディオバン事件の反省から、日本の研究倫理は国際的に非常に評価が低いということから、厳しいガイドラインを出しました。そのガイドラインにのっとって、一つは専門外の人、ここでは医療消費者を入れること。それから、研究倫理に関する専門家を入れることという二つのことをしました。もう一つ、例えば男女両性を入れるとかという規定も、ガイドラインがあるんですが、それを満たすことを考えました。
そのために、今、杉山先生が言われた竹下啓、この人は慶應を出て北里の内科にいた人で、青山学院の教授をして、その後、今は東海大学の医学部で医療倫理学の教授をされています。彼は慶應大学医学部の研究倫理審査委員会の委員でもあり、他に幾つかの医学部の研究倫理の委員会にも入っています。ということで、彼に頼みました。
もう一つは、関西で中心に長く活動しているNPOのささえあい医療人権センターCOMLというところ。そのNPOに実は、認証の外部委員として過去に2回来ていただいている安田さん、このささえあい医療人権センターが、こういういろいろな医療消費者が参加する、例えば、実は地域包括ケアでは、医療計画を立てるときに、住民代表や医療消費者代表を入れなさいというガイドラインがあって、まだ各自治体はできていないんですが、そういうために、このCOMLというグループは、医療消費者をトレーニングして、医療関係の学会に参加したりする、こういう会に参加したりする人の、人材バンクをつくっています。この人材バンク第1号が、安田京子さんです。彼女にお願いしまして、消費者代表、それから医療倫理学の先生という人を加えて、研究倫理委員会のメンバーを構成した次第です。以上。
議長:秋元さん、ありがとうございました。ディオバン事件は製薬会社でしたか。ちょっと具体的に教えていただいてもいいかもしれないですが、いかがでしょう。
秋元:簡単に。降圧剤、高血圧の治療に関する、非常に売れている、ディオバンという薬剤があるんですが、この研究が主に慈恵医科大、それから京都府立大学、千葉大で、この臨床研究があったんですが。
この研究が、京都大学のある助手の方が、研究、データに問題があるということを、ランセットに報告されまして、ランセットがその後調査をして不正があったとして、この論文をリトラクトといって、削除しました。
これをきっかけに、日本の創薬、薬に関する研究は、かなり問題があるという、研究倫理的に、非常に問題があるという批判が、国際的に高まっているということから、厳しい医療倫理的、研究倫理面のガイドラインを、厚労省としてはつくっているということです。以上。
議長:秋元さん、ありがとうございました。第4号議案につきまして、杉山先生は補足くださることはございますか。よろしいですか。
杉山:1点だけ補足があります。委員長は、互選により豊島義博先生に決まりました。
議長:ありがとうございます。それでは、第4号議案につきまして、ご承認いただける方は、また挙手をいただければと思います。ありがとうございます。挙手多数ですね。
それでは、次の第5号議案、日本歯科医学会認定分科会登録申請について。こちらは藤木先生でしょうか。お願いいたします。
第5号議案 日本歯科医学会 認定分科会登録申請
藤木:藤木です。よろしくお願いします。平成23年のときに、一度、日本歯科医学会に対して、認定分科会の登録の申請したんですけれども、年間原著5編という、そういうところがクリアできずに、いったんリジェクトされています。
再度、前回、徳島ワンデーというのをやったときに、徳島大学の元教授の松尾先生が、ヘルスケアのその活動というのが、とても普遍的なので、ぜひ認定分科会に入ったほうがいいんじゃないですかという提案をいただきました。
それをきっかけにして、提案をしていきたいんですけれども、提案理由としては、私たちのヘルスケア歯科診療というのを、もう少し広める必要があるんじゃないかなという気がします。先ほど河野先生が、若い先生方にもう少し広がればいいなという話もありましたけれども、実際に私たちの学会というのは、まだまだ認知されていないというところがあります。
それで、日本歯科医学会の認定分科会に入ることで、少しでも世の中に信頼を得られる、認知されることが必要じゃないかなというのが、その一つです。
特に、大学で認知されていないということが大きくて、卒業するときに「日本ヘルスケア歯科学会があるよ」と誰かが言ったとしても、「なんだ、認定分科会じゃないじゃない」というその一言で、蹴られてしまうようなことも聞いています。そういうことに対して、もう一度、認定分科会に申請して、入会できればと思って、今は委員会をつくって活動中というところです。
それと、もう一つは、私たちの学会とすれば、研究意欲をやっぱり向上させるということも大事だと思います。従来、私たちは修復中心の歯科医療から、規格性のある資料を採り、疾患のリスクコントロールをしている。その結果を検証するという新しいヘルスケア歯科診療を提唱してきました。
そんな成果がCRASPなんですけれども、今後もそのような口腔の健康につながる歯科医療に対する研究を進めていきたい。先ほどの研究倫理委員会もその一つなんですけれども、それも認定分科会に入ることで、さらに促進できればというふうには思っています。
ただ、年間原著5編というのが、非常に厳しい状況であるので、今後、ヘルスケアミーティングの際に、ポスター発表をこれからもしていくんですけれども、その中から研究論文をつくっていきたいというふうに思っていますので、それに関しては、ポスター担当の丸山和久先生から、また依頼があると思いますので、ぜひそのときにはよろしくお願いしたいというふうに思います。
実際の予定なんですけれども、まず原著論文5編を2年間クリアしなければいけませんので、それをした後の2022年8月に申請する予定となっています。以上です。
議長:藤木先生、ありがとうございました。ただ今の藤木先生のご説明につきまして、ご質問のある方はいらっしゃいますか。
それでは、結局のところは、認定分科会登録申請に賛成するよということだと思いますが、ご承認いただける方は挙手にてお願いいたします。多数、お手を上げていただいてありがとうございます。こちらの第5号議案につきまして、ご承認いただけました。ありがとうございます。
それでは、第6号議案です。特別学術会員に関する規定、こちらは千草先生でしょうか、お願いいたします。
第6号議案 特別学術会員に関する規定
千草:千草です。これもちょっと突然出てきたように感じる方がおられるかもしれませんけれども、今、藤木先生から説明があった、認定分科会の申請に関わるところで出てきた問題です。
過去にも特別学術委員に対する記載が、定款に記載されています。そこで、その定款なり規定、規定なりに、幾つか記載があるんですけれども、その運用に関してあやふやな点が幾つかありましたので、それを明瞭にしようと、特に会誌の編集委員会のほうからも、そのへんの特別委員の立ち位置はどういうところかというのが、ちょくちょくと疑問が出ていますんで、今回この機会に明確にしようということで、提案をしています。
任期が2年で、ここの文書にありますが、特別学術会員について、特別学術会員は、査読あるいは学術的な協力を得るために、編集委員会などの推薦があった場合、コアメンバー会議において特別学術委員の委嘱を決めると書いてありますが。
具体的に言うと、大学の先生をある程度想定しています。査読に協力してくださった先生や、共同研究に協力してくださった先生、また、講演をしてくださった先生、あるいは直接論文の投稿をしてくださった先生に対して、学術会員というふうなカテゴリーに当てはめようと考えています。
そこでちょっと最後、ここで会費は支払い義務がないんですけれども、会員という立場にしてしまうので、逆に講演会とかで講演を依頼したときに、謝礼を払えなくなってしまいますので、それもちょっと変な話になってしまうので、最後のところで、この謝礼規定のところでは「特別学術会員はこの限りではない」という一文を加えて、会員じゃない一般の講演者の方と同等に扱おうということです。以上です。
議長:千草先生、ありがとうございました。こちらの議案は、千草先生からのご報告の議案ではあるんですが、1、講演会謝礼規定、講演会等講師謝礼規定につきまして、加えるというところがございますので、後ほどご承認いただけるかどうか伺いたいと思いますが、ご質問のある方はいらっしゃいますか。よろしいでしょうか。
それでは、こちら第6号議案、特別学術会員に関する規定につきまして、ご承認いただける方は、挙手にてお願いいたします。
それでは、次に移りましょう。第7号議案、ヘルスケアミーティング2020につきまして、こちらはまず杉山先生からですか。(新型コロナウィルス感染症の広がりにより、ヘルスケアミーティング2020の予定は、この会議後、変更になっています。)
第7号議案 ヘルスケアミーティング2020について
杉山:順番どおり。この議案の順番どおりに説明していきます。残念ながら、昨年は1日目で「ヘルスケアだよ全員集合」ということで、会員の講演発表があったんですけれども、23題あって、本当に直前まで皆さんにはしっかりと準備していただいていたんですが、あの台風によって中止という結果になりまして、そのまま翌年、今回のヘルスケアミーティング2020の1日目にスライドさせることにしております。全員に確認してからプログラムを組みたいと思っております。1日目の午後、今年の「ヘルスケアだよ全員集合」の、1年たっているんで、少し内容をバージョンアップしていただいて、発表してもらえたらなと思っております。
あとはポスター発表。あとはポスター発表で、例年あったあの交流会は、時間の関係でなしにしまして、懇親会はそのままやりますから、ぜひ参加していただけたらなと思っています。
議長:メインシンポジウムにつきましては、杉山先生にお願いをしたいと思います。
杉山:はい。このレジュメの10ページは、すいません、22日月曜日、祝日です。訂正しておいてください。
ニュースレターの昨年のところの後ろにも出ていますけれども、プログラムの概要です。一応、講師が決まったので、午前中にこのメインシンポジウムをということで、「歯周病の新分類『侵襲性』はどこへ行った」ということで、私が問題提起をし、日本歯科大学の関野愉先生に来ていただいて、この新分類の意図するもの、また分類の解説だけではなくて、これがどういう意図でこういうことになったかというのの解説も踏まえて、していただきたいというふうに考えています。
そして3番目として、ちょっとまだタイトルは決まっていませんが、久保庭先生のほうから、歯周病のグレードを決めるバイオマーカーを一緒に探しませんかということで話を頂いて、そしてディスカッションということで、午前中のシンポジウムということで考えています。
議長:では、午後のことにつきましては、藤木先生でしょうか。お願いいたします。
藤木:はい。午後は「ヘルスケア、データ管理の向かう先」というタイトルが付いていますけれども、もともとヘルスケア歯科研究会の頃から、データを検証しようということで、ウィステリアをつくってきました。
今回はウィステリアをより使いやすくする、例えば、iPadを使えるようにするとか、サブカルテを電子化するとか、それから、今やっているのは、口腔機能のような検査みたいなことも取り入れて、全体的ないろんなデータをウィステリアで管理できるようにしようということで、バージョンアップ中です。ほぼプログラムは組み終えて、今はバグ修正とマニュアル作成を、今年の秋までに頑張ってやりたいというふうなことをやっております。
その中で目標は、やっぱりいろいろ多くの人に使ってもらいたいということを考えて、午後はやりたいと思います。
まだ講師は決まっていないんですけれども、DentalXユーザーの方にも、ウィステリアを使ってもらえるようにということで、今、田中先生と林先生に頑張って使ってもらうようにしておりますので、発表はよろしくお願いします。
あとそれともう一つは、今、神戸でK-waveというふうな若手の勉強会を、中本先生と山本修平先生に立ち上げてもらっているんですけれども、彼らこそウィステリアを使って、これからの新しいその歯科医療をやってほしいと思うので、できればそういう入会2~3年ぐらいの若い先生方が、どうウィステリアを使っていくか、みたいなところの発表も、していきたいというふうに思っています。以上です、よろしくお願いします。
議長:第7号議案につきましては、ヘルスケアミーティングはこういうふうに予定していますということですので、こちらにつきましてはご承認うんぬんということはいたしません。
これで議案は全て終わりました。最後の質疑応答に入りたいと思います。全体を通じて質疑応答をお願いしたいと思いますが、いかがでしょうか。加藤先生お願いいたします。
加藤:すいません。4号議案のところで、倫理審査会ですか、研究倫理審査委員会というのは、開催はどのぐらいの頻度で行う予定なのかというのと、外部委員もいますけれども、これは費用弁償的なものは、どのぐらい発生するんでしょうか。
秋元:はい。まず、費用弁償に関しては、外部委員のみ、外部と内部のあいまいな豊島先生は、一応、今は退会されておりますので外部と考えて、3名が外部です。外部委員に関しては、年間1万円の謝礼を払う、そして実際に審査があった場合は、1件5,000円の審査料を払うということにしています。
それから、開催の頻度。頻度は必要に応じてです。つまり申請、倫理審査が必要なものが出てきた場合です。
ただし、実際にさっき杉山先生が言われましたが、後ろ向きのコホート研究のようなもので、人の侵襲もないし大きな問題がない場合には、迅速審査といいまして、さっきの規定を見ていただくと分かるんですが、実際には、6人の委員会ではなくて、うち2人だけの委員会でもいいというふうなやり方を考えて、やることができることになっています。
議長:他にご質問はございますでしょうか。はい、今、お手を上げてくださったのは堀さんですね? よろしくお願いします。
堀:今年のヘルスケアミーティングに関してなんですけれども、また託児を用意してくださるようでしたら、そちらのアナウンスも一緒にまた教えていただけるとうれしいなと思って、声を上げさせていただきました。よろしくお願いいたします。
秋元:事務局です、秋元ですが、託児は用意する予定です。今までもかなり費用がかかっているんだけれども、託児はやるということにしています。大丈夫です。
斉藤:斉藤ですけれども、託児の年齢とかは、今までと変わりないということでよろしいですね?
秋元:そうです。年齢は今までどおり0歳から4歳でしたっけ? ただ、4歳以上かなんかは、保育士さんの数が少なくていいので、上はあまり気にしないんです。厳しいのは1、2歳までですか、その場合は保育士さんの数が非常にたくさん要るので、突然と言われても対応が難しいと、それから、キャンセルが厳しいということです。3人ぐらい用意していたら、1人も保育士さんが要らなくなったというのが、保育士さん部分のお金がかかってしまうので、年齢の小さい人の託児に関しては、確実にやりたいと思っています。
堀:ありがとうございます。
議長:そうすると秋元さん、結局、例年どおり早めに締め切りにして、意思を表明してねということですね?
秋元:はい、そうです。
議長:ありがとうございます。他にございますでしょうか。雨宮先生。
雨宮:田中先生にお伺いしたいんですが、今回の基礎コース、太陽歯科衛生士学校でやる基礎コースは、大体いつぐらいから始めるのかということと、今回も検定は並行して行うのかということを、お伺いしたいんですけれども。
田中:日程は10月の31と11月1日、それから1月、3月の連休を押さえているんですけれども。それから、9月には検定が、本当は費用的な面から検定会は基礎コースの初日に入れ混ぜることで、費用を抑えようとしたんですが、今回はオリンピックの関係で、連休がことごとくつぶされて7月になって、10月の連休はなくなっちゃって、9月は4連休とか、なんか例年は2連休、2連休であって、そこも使えていたのが使えなくなっちゃった関係で、初日がどうしても土曜日にせざるを得なくて、そこでやっぱりみんなは普通は診療があるわけですから、そこに大人数を集めるのは難しいということで、9月に別に日程は取ってあります。
実際にどうするかは、スタッフの出欠状況、それから一番は、やっぱり今年の基礎コースの5~6回目をどこにどう延期するかという問題がありまして、それが先ほど申し上げたように、4月以降になんないと、どうにも日程調整ができないので、日程は今言った9月と10月31、1日、それから1月、3月の連休を押さえてはあるんですが、そこでそのまま使って東京でやるかどうかは、まだ決まっていません。4月以降に日程を確定したら、それでアナウンスするということになろうかと思います。
議長:田中先生、ありがとうございます。雨宮先生、よろしいでしょうか。
ごめんなさい。岡先生ですか。岡先生、お願いいたします。
岡:第5号議案なんですけれども、年間原著5編というのは、なかなか大変な数だと思うんですけれども、これは学会としても、なんか組織的にこういう形で研究していこうとかいう、組織的な対応とかいうのがあればいいなと思っているんですけれども、どうでしょうか。
藤木:藤木です。すいません。まだ本当にどうやって年間5編を定期的につくろうかというのは、まだ考え始めたばかりなので、また岡先生にも協力をお願いするかもしれないですけれども、学会とすれば、こういうふうにして毎年やっていこうというのを、これから考えていこうと思っています。
岡:ありがとうございました。
議長:ありがとうございます。他にございますか。
秋元:藤木先生、今の5編の見通しというか、今はどういうふうにしているかを、ちょっとお話しいただいたほうがいいんじゃないでしょうか。
藤木:そうですね。会員だけで5編というのは、なかなか難しいので、今、ここに参加されている樽味先生にお願いして、例えば大阪大学の先生方や、樽味先生の後輩の先生方にお願いをしているということもやっております。
それから、その先生方からも、研究課題というのも提案してほしいというような、積極的な対応もしていただいていますので、会員と、それから会員外、大学とかと協力しながら、進めていきたいというふうに考えています。
議長:樽味先生、なんか補足とか今現状を説明していただけることがありましたら、お願いしたいんですけれども、いいですか。
樽味:はい。そうですね。個人的にお願いをしているところが2件ほどあります。(進行中の内容のため議事録からは削除)
僕はどうしても5編をまとめるのは難しそうに思ったので、ちょっと近道を考えると、個人的に大学の先生方とかと協力してくれそうな人に、ヘルスケア的な観点で何か書いてくれへんかなというふうにお願いはしています。
おそらく長続きはしないので、この1~2年の間に、学会内でもいろいろと学術活動ができるような体制を整えていくのは、必要かなとは思っていますし、それがひいては若手の人たちの興味を引くのではなかろうかなとは思っています。以上です。
議長:樽味先生、ありがとうございました。
樽味:もう一個いいですか。
議長:すいません。樽味先生、お願いいたします。
樽味:あとはぜひ、学会員で大学に所属している方もいらっしゃるじゃないですか。例えば、あの鶴見の桃井先生とかは、去年の秋の学会のときに、ちょっと個人的にお話しさせてもらって、「私はヘルスケアの学会員なんだから、もっと活用してよ」みたいなことを言っていましたので、ぜひコアのかたがたとか、杉山先生とかはお近くだと思いますので、うまくタイアップしてほしいなと思っています。以上です。
議長:樽味先生、ありがとうございました。それでは、他にご意見、補足などはございませんでしょうか。雨宮先生、お願いいたします。
雨宮:やはり原著5編というのは、かなり厳しいと思うんですけれども、どうしてもわれわれは、すぐに臨床のことで原著5点というふうになりやすくなると思うんですが、そこはちょっとある程度曲げて、基礎的研究とかアンケートとかそういうのでも、一応、多分、原著にはなるかと思いますので、例えば、今回のCRASPのやつとか、そういったところのほうで持っていったほうが、5編は会員のほうにも負担がかからなくて、割と論文がつくりやすくなるんじゃないかなと思いますので、ぜひともそういうふうな方向でも考えていただければと思います。ある程度、自分たちの臨床ということでない面からも、トライしていくことも大事なんじゃないかなと思います。よろしくお願いします。
議長:雨宮先生、ありがとうございます。今の雨宮先生のご発言について、補足される先生はいらっしゃいますか。
雨宮:杉山先生、そういうことも考えていると言われたと思うんですけれども、いかがですか。
杉山:基本的には、臨床の身近な疑問とか、あるいは、これはみんなどうしてんだろうというところが、いろいろあると思うんです。私なんか、例えば今、興味を持っているのは、6歳臼歯が出てきた後に、どれぐらいの歯がそのまま大丈夫で、着色歯数はどれぐらいか、そういうことを今ちょっと自分でも調べつつあるんですけれども、その種のことはヘルスケアの診療室ならではの、定期的に記録をしているところでは、比較的に後ろ向きでも調べやすい。
あるいは、成人のメンテナンスの記録があるというところは、多分ヘルスケアしかないんじゃないかなと思っています。そういう来院者を全部登録し記録をしていくというところは、私たちの会しかない。成人の記録がある、あるいは高齢者の記録、これは世界的に見てもないんだと思うんです。
だから、あまり堅苦しい大学の論文とかにとらわれず、ごくごく基本的な部分が実は原著になるというふうに思っていますので、原著を書くためのネックとなっていた倫理審査委員会がきちっとされましたので、環境が整ったので、アイデア、こんなことをちょっと調べたいけれども、どうしたらというのがあったら、気軽にオピニオンメンバーのメーリングリストに上げてもらえれば、いろいろできるんじゃないかなというふうに思っていますので、ちょっと考えるといくらでもあるんじゃないかなというふうに思っています。
藤木:ちょっと補足じゃなくて忘れたことがありました。齋藤先生、すいません、いいですか。
議長:はい、藤木先生、お願いいたします。
藤木:今回の原著論文の中にも、調査1の拡大データというのをお願いしたと思うんですけれども、今までは調査1というのは、初診データだけをずっとお願いしていたんですけれども、今年度、初めて全データを提供していただける方は出してくださいというふうなお願いをしました。
その中で幾つかの委員が、全部データを出していただきましたので、そこから子どもの6歳から12歳の定期管理に関することと、それから成人の10年間だったかな、15年間だったかな、メンテナンスした結果に対して、喫煙の影響がどうなっているかというところだけに絞り込んで、データを集計していただいております。
そういうことを今後は定期的にやっていきたいので、ぜひ調査1の全データを提出するというその事業にも、協力できる人は協力していただきたいというふうに思います。よろしくお願いします。
杉山:ちょっと僕のほうからも追加いい?
議長:はい、お願いします。
杉山:CRASPに関してなんですけれども、熊本の澤幡先生が、小児を中心に、かなりほぼ全員に対して実施をしているということで、それをまとめて、11月に台湾で開催するIAPDという国際小児歯科学会に、ポスター発表しようということで進めていますので、当然そのポスターにまとめたものは、原著にもいけるんじゃないかなというふうにも思っていますし。
今後はiPadに入れていくと、それが医院のデータとしてCRASPデータが集まるので、そういったものも数年後には集めて、医院ごとの違いがあるのかないのか、あるいはという、そういういろんな解析もしていきたいというふうに思っていますので、よろしくお願いします。
もう一点、内藤徹先生からもQOL調査の依頼が来ているところがあると思います。これもとても、ちょっとその意義が僕はよく分かんなかったんですが、秋元さんいわく、10年以上経過してのこういう調査は、多分、類を見ない貴重な研究になるんじゃないかなということなので、ぜひデータが残っているところは、協力をしていただければ、今度はパブリッシュされるんじゃないかな。これは、ヘルスケアの会誌になるかはともかくとして、よろしくお願いをします。
議長:ありがとうございます。ありがとうございます。それでは他にございますか。いかがでしょう?
では、質疑応答を、ここでご発言がなければおしまいにしたいと思います。私自身、機械もんにやたら弱いので、今日はめちゃくちゃ心配だったんですけれども、皆さまのご協力で円滑に進行できました。ほとんど時間どおりという感じですね。ありがとうございました。
以上