オピニオンメンバー会議 議事録(2013.10.26)
一般社団法人 日本ヘルスケア歯科学会
社員総会(オピニオンメンバー会議)
日程;10月26日(土) 午前10時10分より12時
会場;砂防会館別館 3F(立山)
議長:議長に選任された斉藤健です
議事録署名人の立候補がなければ、こちらから選出させていただきます。 半田正さんと林由加里さんにお願いいたします。(拍手)
会の成立 定数62、出席34(遅れて3名来場予定)、欠席委任状24(議長委任19、杉山さんに委任3、渡辺さんに委任1)本日渡辺さん欠席のため有効な委任状は23通ですので、過半数で、このオピニオンメンバー会議は成立しています。では、第一号議案の審議にはいります。コアメンバーの岡本さんお願いします。
第1号議案 講演会等講師謝礼規定改正案
(岡本)提案理由ですが、ワンデーコースはスタッフの参加が比較的多いので、現状では100人以上ないと採算がとれない。実際には大きなマイナスが出るケースがある。アクセスのいい会場は、それなりに会場費もかかる。ワンデーコースの不採算の原因のひとつは、講師謝礼が多いことで、そこでコアメンバーで検討した講師謝礼規定の改正案を以下のとおり提案する。(要旨、以下の議案書の大きな文字部分を読み上げた。)基礎コース30分につき3万円という規定は、研究会発足当時の規定が残っているもので、それを大幅に変更し60分につき10,000円、宿泊についても、前泊が必要と認められる場合に相当額を支給、または事務局で宿泊を用意するとする。
(小さな文字は変更のないところ)
これは、会則第28条に示す「別に定める講演会等講師謝礼規定」である。
- 学術講演会・シンポジウムなど
会員*
原則として無償とし、研究会内互助通貨を規定に準じて交付する。なお、すべての参加者は参加登録(費)を必要とする。
シンポジスト、講師、プレゼンター、司会など主な出演者は交通費・宿泊費について必要に応じて、その一部を定率にて受け取ることができる。
ファシリテーターなど運営協力者は若干の手当を受けることができる。
但し、会員講師などに交通費・宿泊費以外の手当を支給するなど原則に外れる場合は、予めオピニオンメンバー会議にその支給明細を明らかにする。
ヘルスケアミーティングに付帯するプログラムがある場合は、プログラム責任者を決め、プログラム責任者が予め決められた予算の範囲内で企画を立案する。予算は会議費、講師交通費、講師謝礼から構成する。謝礼など講師の待遇については(会員講師への謝礼の是非を含め)プログラム責任者の判断に委ねる。
*会員および準会員・会員事業所勤務の者、会員の科学顧問を含む。ただし役員の場合、特典返上の申し出があればこの限りではない。
非会員*
謝礼:120,000円/1日(拘束8時間**以上)、80,000円/半日(拘束4時間以上)、
100,000円/1日(拘束8時間**以上をいう)、50000円/半日(拘束4時間以上をいう)
参加登録収入の60%を上限として、支払いが可能と判断した場合.
交通費:実費支給、宿泊費:支給(事務局で予約)
*会員以外の科学顧問は非会員とみなす
**講演時間ではなく拘束時間
歯科衛生士育成コースはこの限りではない.
歯科衛生士育成コースは,つぎのとおり.
20,000円/1時間講義
10,000円/正規スタッフ1日
5,000円/1日(1年目スタッフ)
交通費:会場まで2時間以上を交通に要する者には宿泊費を支給する
特段の必要がある場合は,この限りではない.
公務員(非会員)
謝礼:国家公務員倫理法規定等他を考慮し別途設定*、交通費:実費支給、宿泊費:支給(事務局で予約)
*公務員倫理法では謝礼1時間20,000円以内。また、土日以外の講演については大学へ書類提出前に講演者に公休をとってもらうよう打ち合わせる要あり。
司会・進行役(通常運営委員):30,000円
交通費:実費支給/宿泊費:支給(事務局で予約)
2. 基礎コースなど各種コース
30分につき3万円60分につき10,000円を目安として謝礼を支払う.目安として参加登録収入の60%を上限として謝礼、交通費をまかなうこととする。
交通費:実費支給
宿泊費:支給(事務局で予約)
前泊が必要と認められる場合に相当額を支給、または事務局で宿泊を用意する。
歯科衛生士等スタッフ講師は原則として同伴する勤務事業所の責任者に対して支払う。一人あたり30分につき2万円を目安とする。
交通費:実費支給(所属歯科医院同伴者も含む)/宿泊費:支給(事務局で予約)
議長が意見を求めたのち、挙手を求め、全会一致で、第1号議案は承認された。
議長 第2号議案 これ以降の議案は協議案件で採決を要しません。第2号議案準会員制度の見直しについて杉山さんお願いします。
(杉山)これは意見をうかがいたいというものです。現在の準会員制度の目的は、コデンタルスタッフにチーム医療の一翼を担う自覚を促すことにあるが、準会員への情報提供を意図して作成されているハイジタイムズさえ配布されていない診療所が多い。準会員は、必ずしも会の実態を反映していない。そこで、前回のオピニオンメンバー会議で、このような現状と学会会計の改善のために準会員の会費を有料化してはどうかという意見が監事から提案された。この提案について、オピニオンメンバーの意見を求めたい。意見を踏まえて改正する場合、3月の会議に改正案を提案したい。
(鈴木正)監事の立場から、本会は収支が悪化していることもあり、準会員を正会員の半額程度の会費(3000円程度)として、正会員と同じ情報提供をするべきではないか、そのように考えます。
(杉山)会員の種別を分け、2種会員はニュースレターをpdfとするという案もあると思います。
(斉藤)紙媒体さえ見ないので、デジタル媒体はもっと読まれない。多くのスタッフを抱えている場合に、準会員を非会員にすることも考えられるので、会の財政上必ずしもプラスにならない。簡単ではない。
(田村DH)意見を言えと言われれば、半額でも会員? それはおかしい。皆正会員にすべきでしょう。
(河野)皆正会員にしろという意見ですね。無料で名前を申請するだけの実体の乏しい制度になっていることの問題提起である。
(林DH)認定衛生士も自分が認定を取ったという意識をもっていない。本人が、会員になれば少しは変わるかもしれない。
(河野) 認定歯科衛生士の更新条件は、正会員です。
(加藤) うちも認定歯科衛生士が4名いますが、参加しないと、更新できないよと言って参加します。本当は、医院に来たものを渡すのではなく、本人に渡るようであるといい。衛生士会員制度を設けるといい。
(杉山) いまも歯科衛生士正会員という制度があり、歯科衛生士正会員は本人宛になっています。ヘルスケアはチーム医療を掲げているので、理想はスタッフにも正会員になってほしいが、準会員を有料の正会員にするとスタッフが会員から抜けてしまうことを危惧する。理想は、全員正会員で有料だが。
(林)準会員と正会員でこのミーティング参加費の差がない。今後、差をつけることになる?
(秋元)準会員と正会員衛生士会員に待遇に差がない。それもあって準会員が実体をともなっていないということもあって、ご意見をうかがっている。
(林)会費を取るなら、参加費も割り引いた方がいい。
(秋元)この会では会員の講演には謝礼がないので、ヘルスという域内通貨を支払っているが、ヘルスをもらえるのは正会員で、ヘルスを使うのは準会員の参加のため。この仕組みを工夫し、活用することは考えられる。
議長 中村さんいかがですか?
(中村DH) 個人的な気持ちですが、自分で稼いだヘルスは自分で使いたい。
(山田DH) 準会員のなかに積極的な人も幽霊会員もいる。正会員になると自覚も責任も、生まれる。新人がいきなり正会員は難しい。医院のリーダー的な歯科衛生士は、正会員がよいと思う。
(議長) 3月のオピニオンメンバー会議で何らかの報告、あるいは議案として提案されることになります。
(議長) 第3号議案 事業計画について田中さんお願いします。
(田中)以下、議案書のとおり。
- 3月9日オピニオンメンバー会議
神戸芸術文化センター(新神戸)
ICDASとう蝕のマネージメントについて午後(杉山)講演。
2. ヘルスケアミーティング2014(1日目担当・千草、2日目担当・高橋)
会期 2014年11月23日〜24日
会場 三宮 ラッセホール
2日目のメインテーマ:高齢者の口腔内にどう対応していくか?
特別招待講演:米山武義先生
(藤木) 高齢者というと在宅というイメージが多いが、定期管理している高齢者から通院出来なくなった後まで連続した時間軸として捉えてみようと考えている。
3. 認証ミーティング(7月13日)担当は渡辺勝。
4. 今年は、歯科衛生士育成基礎コース(関西)、検定コース(東京開催)だが、来年は歯科衛生士育成基礎コース(東京)、検定コース(関西開催)がいいが、まだ検討段階。
5. セミナー事業
旧称ワンデーコースの予定(6月22日広島)
“ワンデーコース“では外部に何をするか分からないので、名前を改めたい。
6. クインテッセンスの国際歯科大会で推薦したPittsとKimの来日が決まった。
Nigel PittsとEkstrand KimのThe 7the World Dental Meeting in Japan参加に合わせて、2014.10.13にPitts & Kimプライベートコースを開催することを検討中。
7. フッ化物局所応用ガイドライン翻訳事業
青少年の齲蝕予防に関するエビデンスに基づくフッ化物局所応用ガイドライン(アイルランド)について有志で翻訳事業を進めている。
足本、是沢、豊島、湯浅、西先生らに助言を得て
複数者翻訳チェックをして無料出版(pdf版)する。
今後ヨーロッパの一連のガイドライン翻訳に続けたい。
8. 歯科衛生士業務ガイドラインの法的検討と発表
(斉藤) 法的な問題がないか、ダブルライセンス(弁護士、歯科医師)をもつ後輩に依頼した。来年のオピニオンメンバー会議で顔見せと解説をしてもらうことを期待している。
(河野)ヘルスケア歯科診療に関する歯科衛生士ガイドラインは、去年のミーティングでシンポジウムを行い、オピニオンおよびコアの協力でほぼできあがっているが、法的問題をチェックする段階。それとともに、ヘルスケア歯科診療外の診療補助行為について考えを示すべきという意見もあるが、ヘルスケア歯科診療に限定して公表する予定。
9. ウィステリア iPad対応 供給開始
ファイルメーカープロver.12で画像表示が可能になり、画像表示プラグインソフトがなくなった。これに対処することとICDAS、iPad対応などバージョンアップを準備している。検証、マニュアル作製のうえ、ウインドウズ版も含め年内に頒布開始する。
10. 会誌、ニュースレター(既定のとおり、略)
ほか
議長 第4号議案について、杉山さん。
(杉山) 新規研究計画。HealthCare Meeting 2014(①)およびORCA2014(②③)について研究を計画している。HealthCare Meeting 2014の研究計画について藤木さんから説明する。
(藤木) ①高齢定期管理患者の口腔内の状況調査(学会内多施設の75歳以上、最終来院1年以内の10年定期管理患者の口腔内状況をデータ収集して分析する)対象患者が三人でも四人でも貴重なデータですので遠慮せずに、該当する可能性のある人は参加して欲しい。検索の仕方が分からない場合、ウィステリアは藤木、デンタル10は田中に相談して欲しい。
(杉山)②ORCA2014に申請する研究は、6-12歳の定期管理 12-17歳の定期管理、個人診療所のデータ分析を進める予定。田中さんに担当の一人となってもらう。
(杉山)③ウィステリア ICDAS バージョンとそれを用いたデータ管理
(森谷)口腔内の条件は?
(藤木)残存歯数のあるすべての患者が対象。
議長 第5号議案 会誌投稿規定・投稿の手引き、会誌刊行予定
(千草)資料:会誌投稿規定を参照。会誌リニューアルを進めている。
投稿原稿の種別は,総説,原著(臨床論文、調査統計を含む),症例報告,臨床ノートのいずれかで、多くの方の積極的な投稿を期待している。今回の発行予定は3月末、来年以降は12月末となる。
(藤木)外部へのアピールが重要で、学会誌のもつ意味は大きい。論文を目的にするというより、臨床の情報を発信する、そのひな形をつくりたい。皆さんが1年に1本出せるようになることを期待する。
議長 最後に第6号議案 ヘルスケアミーティングの参加状況報告、26日交流会・懇親会の運営について
(秋元)事前登録は、ほぼ400人。広報フライヤーの配布は、会員の口添えで各地の歯科医師会会員に合計25000枚を越えた。これによって集客はともかく、学会連携をつくってう蝕の治療概念を変えようとするヘルスケア歯科学会について認知度を高めたといえる。
議長 追加議案として、ヘルスケア歯科学会専門医(認定医)制度について。
(若井) 認証診療所の前に、ドクターの育成をすることを意図して認定医制度をつくってはどうかという意見を出しました。
(河野)現在の認証について、短時間で多くの項目を満たなければならず、臨床のレベルを評価することについてやや危惧がある。ヘルスケア型に沿った症例報告を重視して認定医とするもので、症例は山ほどあるが、特別な症例はない。そこで日常的な特別でない症例を報告することを私たちの常識にする狙いもある。
ヘルスケア歯科学会の広報活動しようとすると具体的なところでまごつく。症例報告によって具体的な姿を提示することができる。ドクターを育てるために認定医制度を考えたい。
来年には具体的な提案をしたい。
(大井)認定医の症例の条件と認証診療所の申請条件の整合性はどうなっているか。整合性を考えて欲しい。
議長 以上をもってオピニオンメンバー会議を閉会します。ご協力ありがとうございました。