オピニオンメンバー会議 議事録(2014.3.9)

一般社団法人日本ヘルスケア歯科学会
代議員会(オピニオンメンバー会議)議事録
2014.3.9 オピニオンメンバー会議 神戸芸術センター会議室
・代表挨拶
杉山代表から挨拶および小畑真弁護士の紹介
・議長選出
会場より近藤明徳先生選出
・議事録署名人選出
議長一任にて安田先生,米山先生
・オピニオンメンバー会議成立の確認
(近藤)本日出席26人,欠席・委任状が32枚,議長委任が29人,杉山代表委任が3人で計59人と過半数を超えているので本日のオピニオンメンバー会議は成立.
■協議事項
▼第一号議案 2013年度事業報告および決算報告,監査報告
(田中)平成25年度事業報告(議案書参照)
(近藤)質疑は第一号議案の説明が全て終わってから行う.
(秋元)決算報告(詳細は議案書参照).会費収入の処理については,これまでは現金ベースにて処理してきたが,今年度から年度ベースに変更.当会のセミナー事業は収益事業ではなく公益事業として計上してよいと解釈ができるようなので非課税部門としている.今年度は約170万円の赤字.
(鈴木)2月20日に事務局にて監査を実施.今まで不透明であった年度会費についてはっきりした点は非常によかった.
(近藤)質疑がある方挙手をお願いします.
(太田)倉敷ワンデーは177人の参加者があったにも拘わらず赤字になっているが.
(秋元)倉敷ワンデーは大幅な黒字だったが,東京ワンデーが赤字だったのと,事務局費を一律に配分したため.
(宮本)今年度は本来出すべき会誌を発行していないため,本来はもっと赤字が大きいのでは.
(秋元)会誌発行には200万円程度かかるので,その通り.
(大井)それでは,毎年400万円の赤字が出ることになるのか.
(秋元)今年度はヘルスケアミーティングで海外講師の交通費など90万円など外部講師の支出が大きかった.
(羽山)正確な正会員数,歯科衛生士会員数はどれくらいか.
(秋元)当会は2年間会費納入がない場合に除名としているため,正確な会員数を把握しにくい.以前はニュースレターに掲載していたが,会員数が減少してきたので掲載しなくなったが,それほど大きな減少はなくなっている.未払いを含めた総定数は1,050名くらいだろう.
(近藤)承認の方は挙手をお願いします.
*****挙手多数によって承認*****
▼第二号議案 会則改定 準会員制度の見直し
(杉山)準会員制度を廃止してその他正会員に見直す案を説明.
(大井)告知はニュースレター以外には行わないのか.
(杉山)ニュースレターとハイジタイムズで行う.
(河野)現在の準会員は正会員の元にいるので直接知らせる手だてがない.現在の正会員から知らせてもらうほかない.
(大井)当会のセミナー等の会員価格設定はどのように考えるのか.
(河野)最低でも,一般と比較して3,000円以上の差をつけるようにして,年1回でも参加すれば元が取れるようにする.
(田村)制度が見直された場合に,診療所会員は会員数に入るのか.
(河野)会員数には入らない.
(大井)名簿は新しく作るのか.
(杉山)まだ決定はしていない.今もインターネットで検索はできる.
(近藤)承認の方は挙手をお願いします.
*****挙手多数によって承認*****
(河野)この場にいる会員の準会員はできるだけ正会員に移行をお願いしたい.
▼第三号議案 歯科衛生士業務ガイドライン
(河野)経過説明
(小畑)ガイドラインを法律的観点から見させていただいた.法的な観点からは問題はない.世の中にだすことについては,私自身整備が必要だと思っていた.歯科医師がプロとして安心して診療を行うためにはガイドラインが必要だが,これで全て完璧,全てが解決するとは思っていない.他の保存治療,歯科医療の指示など診療補助全般について決める必要があると思われる.
(河野)とにかく世に出して必要な修正を加えるのがよい
(秋元)東京歯科大学副学長の石井さんの助言では,(歯科医行為)全般に事前に歯科医師の診断があり,その診断の元に指示することが必要だと言われている.
(河野)今回の案をベースに訂正するので一任してもらって次回のオピニオン会議で承認を受けたい.
(秋元)概括的に承認をしてもらって,歯科衛生士ガイドラインを本会においてこういう形式で提出することを承認していただきたい.
(近藤)承認されれば会員に発送されるのか.
(河野)同時に外にも.今の予定では,各歯科衛生士会,歯科医師会,学校に送付する計画.
(羽山)局所麻酔について,歯科衛生士が行ってもよいのか.
(河野)ページ3にある,歯石除去のための除痛時の浸潤麻酔は認められる.
(秋元)当然議論になるところではある.
(河野)浸潤麻酔に関しては,非常に高い熟練度が必要で,その知識と技術を習得する歯科衛生士に対して浸潤麻酔に関するセミナーを受けた歯科衛生士なら可能と考える.
(小畑)法的には問題ないと考える.きちんとできることはしてもよい.別の法律で禁止されている,例えばレントゲンを撮影すること以外は大丈夫.
(渡辺)(スライドを示しながら)麻酔は医行為なので・・・歯科衛生士・・・以外の人はできないと書かれている.裏を返せば,歯科衛生士は可能.
(宮本)ガイドラインの公開や社会に対して,他の学会への対応は.
(河野)今後の課題.
(秋元)歯科医師,歯科衛生士の無理解の問題解決が大きいのではないか.
(杉山)周知が大切.歯科雑誌の対談などで伝えたい.まず形を先に出すことが大事だと思う.
(近藤)採決
*****挙手多数によって承認*****
▼第四号議案 2014年度事業計画
(田中)事業計画の説明
(近藤)採決
*****挙手多数によって承認*****
▼第五号議案 新規研究計画
(杉山)報告
▼第六号議案 ヘルスケアミーティング2014
(千草)1日目の報告.現在決まっている講師は神戸常磐短期大学の足立了平先生.各地のヘルスケア関連グループの紹介.
(高橋)2日目の報告.高齢者の長期メンテでの問題点など.午前は基調講演の講師は,米山武義先生,杉山歯科衛生士.午後は藤木先生の長期症例に大阪大学歯学部の天野教授,村上教授に理論的な解説を頂く.診療室に来られなくなった患者に対して米子市の足立融先生にお話ししていただく.
(中川)学会のセミナーで託児所があればよいと思うが.
(河野)以前行ったことがある.
▼第七号議案 ヘルスケア歯科専門医制度(案)
(河野)現状説明.
(宮本)(矯正歯科学会,歯周病歯科学会の様子を尋ねられて)矯正歯科学会では認定医は多いが専門医はハードルを高くした.症例数も多い.日本歯周病学会では以前の認定医を一括して専門医として認めた.今の認定医は大学勤務5年程度のレベルになっている.
(金尾)小児歯科学会の現状を説明.専門医は学会参加と発表.
(高橋)インプラント学会は100時間コース受講と口頭試問.
(河野)いくつか参加者に質問をしたい.資料D-3症例報告は厳しいか.
・このままがよい:1名
・厳しすぎる:多数
(河野)認定医のレベルは.
・このままがよい:4名
・もっと厳しく:0名
・より優しく:6~7名
(河野)専門医の必要性は.
・必要:約半数
・不要:3~4名
(河野)専門医のハードルに関して.
・このままがよい:1名
・もっと厳しく:0名
・より優しく:約半数
(大井)認定医のレベルを上げるなら専門医は不要と思う.
▼その他
(岡本)セミナー委員会から,新入会員が少ないので新入会員向けのセミナーが成り立たなくなってきている.望まれる形は.
(大井)理論とハウツーが入ったコースは,本会ではなく,今は地方会が担っているがこれからもこのままか.ハウツーのコースも必要なのではないのか.
(河野)以前行っていた二日間の基礎コースが廃止されたのは人が集まらなくなったから.(本会でなくても)他から(予防などの)情報が手に入る時代になった.そこで,もう少し気楽に来ることができるセミナーとしてワンデーセミナーになった.歯科医師向けのセミナーが無いのかという声もでてきた.
(沼澤)ワンデーでは理論,ハウツーが中途半端になってしまう.歯科医師に向ける発信は必要だと思う.
(浜端)DVDのように商品化すれば歯科医院単位で学べると思う.
(林 )歯科衛生士向けの歯周病の咬合の見方のセミナーをしてほしい.
(安田)歯科医師向けにアプローチできる,意識を高める機会があるとよい.
(山田)始めた頃に比べてレベルが高くなってきた.それなりの苦労と時間がかかっている.新しく入ってくる人に対して苦労話などを伝える機会が挫折しないアプローチだと思う.
(田村)セミナーに近くの先生を連れてきて(裾野を)広げて欲しい.近隣の歯科医院から来る患者を見ると,今でもなんじゃこれというのがある.
(米山)予防の概念は(会員一人一人)違う.それぞれ違った概念を伝える,お互いを認めた上で進めないといけない.
(武内)Webで発信すると見やすいか.認定医,専門医は能動的に行動するのが大切なのでオピニオンメンバーに入っていることも条件にすべき.
(橋本)歯科医師会と共催する.
(鈴木)自分が感じた思いを若い人が感じない.(他に気が向いてしまっているが)友人はみんなそうだよ,と言う.自分はそれまでの反省があって考える動機になった.
(太田)息子と共通認識に立てなくなっている.話は違うが,ヘルスケアミーティングでA,B会場に分けた場合他の会場の情報が欲しい.
(藪下)昔,初期う蝕,中等度歯周炎の治癒と管理,探針問題などからすごい・・・とエネルギーをもらっていた.スタッフにそのワクワク感を伝えきれていない.当時のワクワク感を伝えるセミナーが必要だろう.米山先生のセミナーで歯が残っている高齢者が増えるので歯科医師が足りなくなると言われている.(今年のヘルスケアミーティングで)高齢者に目を向けてもらえるのがうれしい.
(小畑)つまりは歯科医師次第.いくらスタッフが望んでいても歯科医師がいないとそうならない.思想的なものをしっかり伝えて,しかも経営的にしっかり成り立つことも伝えればよいのでは.啓発活動が必要だろう.
(杉山)(昔の)反省点からやってきたが今の若い人達は違う.真剣に考える必要がある.