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認証ミーティング併催講演「改めて歯科用エックス線について学ぶ」 村上秀明先生

  •  aki
  • 1:49 PM 2015年8月11日
    • News (過去イベント・会議報告)
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村上秀明先生(大阪大学歯学部准教授)

村上秀明先生(大阪大学歯学部准教授)

村上秀明先生(大阪大学歯学部准教授)

村上秀明先生(大阪大学歯学部准教授)

第12回認証ミーティング併催講演

村上先生の講演は,歯科用エックス線の被爆とリスクなどについてわかりやく解説していただきたいと講演を依頼したものでしたが,内容は,放射線のベーシックな知識をもう一度整理するものでありながら,私たちの誤った常識を覆すとても興味深いものでした.やや不正確になりますが,以下に聴講メモとして講演のあらましをご紹介します.

 

村上秀明先生(大阪大学歯学部准教授)の講演要旨

<エックス線の医療への応用の現状>

・原発の新聞報道ひとつみても産経は線量を少なく,朝日は線量を多く印象づけるように書く.それは,放射線についての無理解を表している.
・著名な先輩から,若い女性患者のパノラマ撮影時に防護エプロンをしなかったために厳しいクレームを受けトラブルになっている,どうしたらいいかという相談を受けたことがある(科学的な事実と人々の不安心理の隔たりは,簡単に説明がつかない).防護エプロンは,古い砲弾型の照射器ならばいざ知らず,現在のデンタル撮影やパノラマエックス線撮影で用いることは,放射線防護という意味では,まったく無意味である.
・デンタルエックス線一般撮影とパノラマエックス線の違い.パノラマはいくら上手に撮ってもデンタルの代わりにはならない.断層と透過,投影方向の違いのために,それぞれ優れている点がある.パノラマでは歯の周りの骨を正確に診査することはできないが,顎口腔を総覧することや眼窩や上顎洞の観察においては優れている.デンタルエックス線も,正放線投影でなければ,その利点が十分には発揮されない.10枚法ではやや問題がある.米国で上下歯列を21枚,デンマークでは17枚で撮影されていることには,それなりの理由がある.
・ 医科で使われる人間を輪切りにして再構成するマルチディテクタCTと最近歯科で使われるようになったコーンビームCT(CBCT)の違いは,どこにあるだろうか.たとえば阪大病院にあるマルチディテクタCT装置は,検出器(ディテクタ)を多列化(64列)したもので,高速撮影が可能で,エックス線立体動画が撮影できる(顎関節運動の撮影例を示した).一方,CBCTは 17秒/1回転.ボクセル単位が小さくなったので解像度は非常に向上したが,三次元表示ではオリジナルのCT画像がもっているCT値の情報をしきい値によって濃淡をつけて三次元に見せているものなので,正確な3次元画像ではない.
・放射線治療について,アメリカでは口腔がんの70%は放射線治療であるが,日本は7%以下と極めて少ない.放射線は,がん細胞を殺すことができるが,からだを透過してがん細胞を照射するので,副作用がある.エックス線治療の副作用を小さくするために,放射性物質を治療する部位に留置する小線源治療や,細いエックス線を3次元的にあらゆる方向から患部に集中するように照射するCyber Knifeなどが工夫されている.
・がん検診に用いられるPETは,がん細胞が正常細胞に比較してたくさんのブドウ糖を取り込んでいるという特徴を利用して,ブドウ糖に似せたFDG (OHをFに変えたラジオアイソトープ)を使ってがん細胞を見つける方法で,PET-CT画像によって遠隔転移を知ることができる.

 

<放射線の基本と被曝>

・放射線とは,何か.ひとことで表現すると「大きなエネルギー」のことだ.その放射線を出す能力のことを「放射能」という.放射能をもった物質が,放射性物質(RI=ラジオアイソトープ)である.
・電磁波(電場と磁場の変化によって形成される波)をそのエネルギーの大きさによって並べると,電波<赤外線<可視光線<紫外線<X線・γ線の順になる.そのエネルギーは,電磁波の0.01eVからX線やγ線の1000eVまで大きな開きがある.電波による健康被害が論じられることがあるが,電波は可視光線よりもはるかにエネルギーの小さな電磁波であることを理解すべきだろう.なお,放射線にはα線,β線,中性子線など電磁波ではない,より大きなエネルギーをもつものがある.
・ 放射能を測る単位は,ベクレル(Bq)で,これは1秒に崩壊する原子核の数を表す.放射線が物体に与えるエネルギーの単位(吸収線量)はグレイ(Gy), 被曝による生物学的影響の大きさ(線量等量)はシーベルト(Sv),同じ単位を用いるので混乱しやすいが,被曝による個人の確率的影響(DNAの変異に伴うがんの発症や遺伝的影響)すなわち実効線量にもシーベルト(Sv)が用いられる.この実効線量は,臓器・組織により<生殖腺,赤色骨髄,肺,結腸,胃,乳房,甲状腺,肝臓といった順に組織荷重係数が定められている.生殖腺への影響は,ヒトではまだ証明はないが,ムラサキツユクサとショウジョウバエで証明されている.
・ここで,確定的影響と確率的影響について理解しなければならない.線量と影響が比例的関係にある場合は,確率的影響を論ずることができる.しかし,放射線は,自然界にあるものなので,一定の<しきい値>を超えたときに影響があると考えるべきで,これは確定的影響と考えるべきである.確定的影響というものを教えるために,いくら頻回に手をつないでも,キスをしても子どもはできないが,ある一線を越えると子どもができる確率が生じる.そのような<しきい値>を超えるか超えないかということが影響の有無にかかわると教えている.放射線の場合,これまでの核実験や広島,長崎,チェルノブイリの被曝の研究から,人体に影響が生じる<しきい線量>は100mSvと決められている.実際には150mSvではヒトへの影響は確認されていないが,1000mSvで,がんの発生が1.5倍になることが確認されている.
・では,私たちが理解しなければならない実効線量であるが,1kgあたり3Bqの鰯100gを実効線量に変換すると約10トンを食べた場合に影響が出るものと計算できる.東京—NYの航空機における被曝量は200μSvと言われている.これに対して,初期のCBCT(MercuRay日立メディカル)による頭部の撮像では511〜569μSv,デンタルエックス線は1枚当たり10μSv(0.01mSv),パノラマエックス線1枚30μSv(0.03mSv),歯科用CTは100μSv(0.1mSv)なので,放射線被害は想定できないので,防護エプロンには放射線防護の意味はない.欧米では学会が,その旨ステートメントを発表している.
・もちろん,こうした科学的事実と患者の不安心理は別問題なので,医師・歯科医師は,患者を不安にさせないように努めなければならない.患者に求められれば防護エプロンも必要だろう.

とても分かりやすくクリアカットなお話で,この日の参加者(認証ミーティング傍聴は無料)は,少ない人数で聴講するのはもったいない内容だったととう感想が聞かれました.

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