2015.3オピニオンメンバー会議議事録
一般社団法人 日本ヘルスケア歯科学会
社員総会(オピニオンメンバー会議)
日程;2015年3月8日(日)
午前10時30分より12時30分
会場;東京八重洲ホール 2F大会議室
議事録
報告事項
準会員制度の廃止に伴う会員数の変化
歯科衛生士育成プログラム(追加)
協議事項
第1 号議案 2014年度事業報告および決算報告、監査報告
追加 次期コアメンバー・監事改選(信任)
第2 号議案 2015年度事業計画および予算案
第3 号議案 ヘルスケアミーティング2015
検討議題
第4号議案 ヘルスケアミーティングの開催地・会期・会場・開催形態
●議長選出
田中:議長の選任をする前に、議案書に少し追加がございます。報告事項の準会員制度の廃止に伴う会員数の変化の次に、議案書の後ろのほうにございます歯科衛生士育成プログラムについての報告が入ります。それから、今回は、コアメンバーの選挙はないのですけれども、一応、次期執行部を信任するかしないかというのを、協議事項の第1号議案の次に入れたいと思いますので、よろしくお願いします。それでは、まず、議長の選任をしたいのですが、いかがいたしましょう。
議場より:執行部に一任します。
田中:ありがとうございます。それでは、栃木の林先生に議長をお願いしてありますので、よろしくお願いいたします。
林:それでは、失礼します。初めての議長なので不慣れな点もあると思いますので、よろしくお願いします。まず、協議に入る前に、議事録署名人の選出を行いたいと思うのですけども、いかがいたしましょうか。特になければ、こちらから指名させてもらいます。滝沢さんと中本さん、よろしくお願いします。
滝沢、中本:はい。
林:それでは、オピニオンメンバーが63名中、出席が42名ということで過半数を超えていますので、本日の会議の成立を確認しました。それでは、早速、報告事項から入りたいと思います。まず、最初に、準会員制度の廃止に伴う会員数の変化について、秋元さん、よろしくお願いします。
●準会員制度廃止に伴う会員数の報告
秋元:前々回のオピニオンメンバー会議で成立しました、準会員制度をなくしてすべて正会員にするという、これは、監事の鈴木正臣先生が提案されたことから、その次の会で議案になって、そして成立して、去年の2015年をもってそのように移行したのですが、その結果ですけれども、現在の会員数は、1,086人です。会員数というのは、2014年の会費納入者プラス今年の新入会員数です。もちろん、2014年会費納入者という方の中に、2015年に継続しない可能性の方もいらっしゃいますので、もう少し減る可能性はあります。
2014年の入金済みの方は942人で、その内訳は、ドクター823人、歯科衛生士96人、歯科技工士1人、その他3人、法人会員が19社です。そして、2015年の新入会者は144名で、内訳は、歯科衛生士さん113人、歯科医師21人、歯科医師であり、かつ歯科技工士である方が1人、その他10人です。そして、2015年の新入会のうち、準会員から正会員への移行が、そもそもこの制度の目論見だったのですが、それが120人でした。主に、オピニオンメンバーの診療所にお勤めの衛生士さんですけが、120人の方が正会員になられています。
2014年末の準会員については、名前があるだけで実際にはお勤めでない方もいたりするのですが、登録され、修正し、報告があって記録されている方が2,068人でした。その内訳は、歯科衛生士1,642人、歯科技工士65人、その他361人です。この歯科技工士さん65人、その他361人の方が、準会員が正会員になっているわけではないです。この部分は、少し考えなければならないですが、当初、こちらで考えてオピニオンメンバー会議で合意が得られた準会員制度はこのような結果になりました。一安心ということだと思います。以上です。
杉山:一言、よろしいでしょうか。
林:よろしくお願いします。
杉山:わたしは、この数字を見て、数が少ないと思うのです。オピニオンメンバーが六十数名いて、それぞれの会員の診療所には、おそらく5名とか10名とかいうスタッフがいると思うので、そういう方たちが、オピニオンメンバーが全員、この正会員に移行しただけで、ものすごい数になっていなければいけないのですが、あまりに少ないです。
今日、ここにいらっしゃる方たち、欠席の方も含めて、少なくともオピニオンメンバーになっている診療所におかれましては、ただちに、全員正会員に移行していただきたいと思います。たったの3,000円です。院長が払ってもよし、自分が払ってもいいのですけど、とにかく、ただちに全員、正会員登録をお願いしたいと思います。以上です。
林:この報告に関して、意見や質問がある方は挙手をお願いします。……次に移りたいと思います。歯科衛生士育成プログラムの報告について、よろしくお願いします。
●歯科衛生士育成プログラムの報告
河野:議案書の後ろに資料がありますので、それについては特に詳しく説明しません。今年が第10回ですので、約10年前に、歯科衛生士の育成プログラムというのを始めました。10年前に制度設計をしたものですので、10年たった今、求められるものが若干変わってきたということで、制度を変えることにしました。
簡単に言いますと、今までは、基礎コース、もしくは検定コースに参加しないと、認定の歯科衛生士は取得できなかったというものを、コースに参加しなくても、実技検定を受けて合否判定といくつかの条件を満たせば、認定の歯科衛生士を取得できるというふうに設計を変更しました。
これは、なるべく多くの歯科衛生士さんに認定の歯科衛生士を目指してもらいたい、より気楽にということはないですけど、より合理的な方法で取得できるように、制度をちょっと変えました。運転免許で言えば、今までは教習所に通わないと取れなかったのが、試験場で技能と条件を満たしていれば1発で取れますというふうにしました。
そのあとに、合否判定ということで、認定の歯科衛生士の合格基準というものも、今回のニュースレターに出します。これは、今まで隠していたわけではなくて、コースに参加された方には、もちろん、全員に配っているのですけども、コースに参加されていない、コースとかかわりのない人には目に触れることがなかったものだと思いますので、こういう基準なのだというのをニュースレターで公表して、皆さんに、より関心を持っていただきたいと思いました。
それと、衛生士の研修会というものも、できれば、研修会、検定会を、東京だけでやるのではなく、地方で開けるようにしたいです。わざわざ東京まで来るのは大変なので、こちらで行って、そういうものを開けるように、という道です。これは、一度、2年ぐらい前にニュースレターに出したのですけど、その後、特に1件も申込みがなかったので、ぜひ、特に地方の公認団体関係の方は、積極的に歯科衛生士の方に、こういうチャンスを地方で作っていただければと思いまして、そのような報告をふたたび載せていただきました。それと、今年の衛生士のコースについて、決まっているものについてはそこに報告をしました。以上です。
林:今の報告事項に関して、質問やご意見のある方はいらっしゃいますか。
近藤:河野先生にお願いなのですけれども、関西で丸山先生のご尽力で育成コースをやった常磐短大の歯科衛生士学校の教員や、県立の養成校の教員と話していると、卒業生は、卒業した時点で「わたしは歯周病学会の認定衛生士になりたい」とか「口腔ケアを専門にする衛生士になりたい」と、ある程度、目標を持って卒業する学生が多いようなのです。
それで、ヘルスケア歯科学会の認定衛生士の養成校を、全国の養成校で認知されるようなPRを考えていただくと、衛生士学校、養成校を卒業した時点で、学生が、ヘルスケア歯科学会の認定衛生士になりたいと、そんな衛生士がたくさん生まれると素晴らしいと思います。また、そのPRという点では、なかなか弱いと思うので、しっかりとした制度なので、ぜひ、衛生士養成校にPRをお願いしたいと思いました。
河野:ありがとうございます。今後、考えてみたいと思います。
林:他にはご意見ある方いらっしゃいますか。……特にないようなので、次に、協議事項に入りたいと思います。まず、第1号議案、2014年度事業報告および決算報告、監査報告を、担当のほうからよろしくお願いします。
●第1号議案、2014年度事業報告および決算報告
田中:まず、事業報告からいたします。読んでいただければその通りなのですけれども、ニュースレターを5回発刊いたしました。また、HyG timesを、山田さんを中心としたご尽力により発刊しておりますが、途中から壁新聞スタイルに変わっています。ホームページは、適宜、更新されるようになっております。コアメンバーがウェブ会議などをやった議事録も、随時アップされておりますので、ぜひ、時々ホームページで、いろいろな情報を見ていただけたらと思います。
歯科衛生士育成基礎コース9期も終わっています。それから、第1回社員総会、これは、神戸芸術センターで、オピニオンメンバー会議、それから併催基礎セミナーが行われております。また、広島ワンデーは6月に、藤原さんのご尽力により非常に盛況に行われました。認証ミーティングは、残念ながら昨年は中止になっております。今年は、また予定されて、もうエントリーはあるので中止にはならないと思います。
それから、11月に、神戸のラッセホールで第2回のオピニオンメンバー会議が行われまして、ヘルスケアミーティングも盛況のうちに終わっております。また、各種研究事業というものも、適宜、ホームページにアップされておりますのでご覧ください。簡単ですが、以上です。
林:そのまま、決算報告のほうをよろしくお願いします。
秋元:決算報告ですが、議案書の3ページ目に書いてありますが、その後ろに続いている表をご参照ください。まず、一番目の表の上を見ていただいたらおわかりのように、昨年度の正味財産増減額は、207万円の赤字となりました。正味財産増減額というのは、普通の企業会計の損益計算書にあたります。
その表を見ていただくとわかりますが、名目上は、前受会費、つまり、2015年の会費を2014年に受け取っているわけですが、それが前年に比べて多いです。つまり、2013年の会費の時は、ニュースレターの発行が遅かったために、入金が遅かったのです。それに比べて、去年は多くなりました。多くなった分だけ、前受金ですから、会計上はマイナスになりますので、その分が膨らんだということが赤字という会計上の結果にはなっています。実際には、入金ベースなのか、その年に振り込まれるべき会員数×会費の合計で考えるのかという、その計算方法の変更を2013年から始めておりますので、2013年は、非常に少なく見積もられ、2014年は多くなりました。その結果、2014年のインカムがマイナスになっているわけです。
それよりも重要なのは、その数字はあとに書いてありますが、2013年の会誌の発刊が去年の4月になってしまいましたので、実は、去年、会誌を2回刊行しております。千草先生らのご尽力によって、会誌が通常通り、その年度に出るようになりました。当たり前のことですが、それがずっとできていなかったのです。それができるようになったために、1年間に2回、会誌を出す結果になりました。
そのため、去年の印刷製本費や編集費が、200万円近く余分に出ているということがありますので、ちょうど、この赤字分の200万円は、会誌を2年分出したということに見合います。この200万円を差し引きますと、初めて単年度では、本当に何年ぶりにもなりますが、収支がちょうどトントンになるというような状態です
ちなみに、会費収入については、その表の3枚目です。ひとつめくって、縦に年度、横に年度が書いてある見開きがありますが、縦は、年度単位の会費収入です。横軸は、その年に入ったお金です。つまり、2013年度会費は、多くが2012年の暮れに入って、6:4の割合で2013年になってから入って、わずかに残った人が2014年になってから振り込まれるということがあります。右端を見ていただいたらわかると思いますが、年度会費の増減は、やや減少ということです。つまり、入って来る人より出て行く人が多いということがありますので、会費収入の減少がまだ少しあります。
これに対して、今の表の右ページの表6ですけれども、入会金収入を書いております。入会金収入は、右端の列を見ていただけばわかると思いますが、2013年ぐらいまでに比べて、去年は少し増えております。ということで、やや、新入会員が増える傾向になりつつあるということです。次に、あとは読んでいただいたらわかると思います。細かいことです。
それから、ご関心のある方に見ていただくために、消費税額の計算表を付けました。これは、一昨年、この会は課税収入が1千万円に満たなかったので、課税団体ではありませんので、今回は仮に計算しただけで意味はないのですけども、この消費税額を見ていただくと、中科目ごとの支出、収入がわかると思います。
それから、その次、鈴木先生の監査報告のあとに、催しものの収支を出しています。その前にあるセミナーの収支というのは、事務局の固定費を案分して引いていますので、ちょっとわかりにくいと思います。事務局費、人件費やコピー代やいろいろなものが全部一緒になって案分されていますが、それを計算しない催し物ごとの入りと出を整理したものを、監査報告のあとに付けてあります。以上、会計報告とさせていただきます。
林:続きまして、監査報告をよろしくお願いします。
●監査報告
鈴木:それでは、監査報告をさせていただきます。先ほど、事務局のほうからご報告がありましたので、詳細については、よく読んでいただきます。今年の2月23日、ヘルスケアの事務局におきまして、監査をさせていただきました。
わたくしは、一般社団法人日本ヘルスケア歯科学会の平成26年1月1日から平成26年12月31日までの、第4期決算事業年度につき、下記の計算書類について監査を行いました。一、実施事業計画の事業会計の正味財産増減計算書および貸借対照表、その他、会計の正味財産増減表、計算書および貸借対照表に内訳書等であります。
この監査にあたりまして、わたくしは、一般に公正妥当と認められる監査基準に準拠し、通常実施すべき監査手続きを実施いたしました。監査の結果、研究会の採用する会計処理の原則および手続きは、一般公正妥当と認められます。公益法人会計の基準および定款(寄付行為)に準拠し、また、計算書類の公示方法は一般公正妥当と認められる公益法人会計の基準に準拠しているものと認められました。よって、わたしは、上記の計算書類が、一般社団法人日本ヘルスケア歯科学会の第4期の収支および正味財産増減の状況、ならびに同事業年度に、まず現在の財産の状況を適正に表示するものとして認めました。
堅い文章でちょっとわかりづらいと思うのですけども、監事としては、ひとまず、大きな書類をたくさん見せてもらいまして、全部網羅するということができませんので、ところどころで収入、あるいは領収証の金額などのチェックをするということをしました。すべて正確に記録され、処理されておりました。
わたしは、会計監査をいつも楽しみに参りますのは、現在のこの会の運営が、いつまでも長く続けられるようにするためにどうしたらいいか、せっかくわたしたちが高い志を持って将来の歯科医療に対して取り組んでいこうという気持ちがあって、それを一生懸命リードしてくれるこの会の運営が、いつまでも健全であり得るためには、やはり、お金の問題というのは避けて通れないのです。前回もご提案申し上げましたけれども、その結果、わずかでありますけれども、会員の増強が認められました。
わたしは年を取っていまして、学会にいくつも入っているのです。日本ヘルスケア歯科学会のほか、日本インプラント学会、歯周病学会とか歯科麻酔学会とか、その会を80も近くなってくると、会合にはほとんど行かないのですけど、雑誌が来るたびに、巻頭言は必ず見るのです。そうすると、その会の、会の在り方というか今後の方針というか、そういうものが見え、よくわかるのです。
僕はここに入った当時に、いろいろなことがうまくいかなかったので、予防をやってこの会に入っていれば、すべての情報が入って来て、他の学会は行かなくてもいいかと思っていたのです。だけど、やはり歯科の内容というのは非常に複雑になっておりますので、患者さんの要求に応えるためには、いわゆる予防して虫歯や歯周病にならない、それは非常に理想的であるけども、それまでに、何十年もの間、治療している患者さんを見ているわれわれにとっては、それだけでは、なかなかいかないです。だから、その他の学会にかかわる知識を持たなければいけないです。
そういうことを踏まえて、予防をベースとした治療、この学会が、将来は、日本中の国民から虫歯や歯周病がなくなっていくというのが夢ですし目標ですから、その夢を持たせてくれるのがこの会ですから、この会を、とにかく健全な経営で末永くやっていくためにどうしたらいいかということを、皆さんに考えていただきたいと思います。以上です。
林:ありがとうございます。この議案に関して、ご質問やご意見がある方は挙手をお願いします。……第1号議案に関して賛成の方は挙手をお願いします。……賛成多数とみなして、第1号議案は承認されたものといたします。次に、新規コアメンバーの信任と監事の信任についてお願いします。
田中:先ほども少し触れましたけれども、コアメンバーというのはオピニオンメンバーの中から選出されるのですけども、今のところ、定員が10人となっております。渡辺さんが退任されますので9人ということになるのですが、特に「わたしがやりたい」と立候補される方がおられなかったので、とりあえず、今期は9名でいきたいと思います。
定員オーバーではないので選挙ではないのですが、2号議案以降、今期の話をするのに現在の執行部をぜひオピニオンメンバー会議で信任していただきたいと思います。加えて、監事についても、鈴木さんに、毎年、毎年ずっとお願いしていて恐縮なのですが、来期も監事をやっていただけるということなので、よろしくお願いします。
林:監事、それからコアメンバーを含めて、信任してもいいという方は、拍手をいただければと思います。
(拍手)
田中:ありがとうございます。この信任をもちまして、われわれコアメンバーは一生懸命やっていきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
林:続きまして、第2号議案、2015年度事業計画および予算案について、よろしくお願いします。
●第2号議案、2015年度事業計画および予算案
田中:引き続き、事業計画です。これも書いてある通りでございますが、少し補足いたします。社員総会は、今日やっていることです。ニュースレターは、すでに、一つ先週に着いていると思いますが、あと4回発行する予定でございます。HyG timesも、ホームページ、部会委員会、これは本当に適宜更新されていますので、委員会の内容や議事録も参照いただければと思います。それから、歯科衛生士育成コース10期は関西で行われる予定になっております。
それから、今、企画育成委員会というものがございまして、そこで各種セミナーの企画を計画しているのですけれども、今年は、6月、7月、9月と、大小様々なセミナーを企画しております。それから、認証ミーティングは、今年は7月12日です。ここから近いですが、東京駅の北側の東京ステーションコンファレンスというところで予定しております。併催特別講演には、大阪大学の村上先生の「改めて歯科用エックス線について学ぶ」を予定しております。
ヘルスケアミーティング2015は、10月11日、12日に秋葉原コンベンションホール、それから、オピニオンメンバー会議は10月11日に同所で行われる予定です。研究事業はいろいろあるのですけれども、Doプロジェクトは引き続き行われています。あとは、杉山代表から少し補足があるかと思います。
杉山:研究事業についてなのですけど、今、大学の先生と一緒に進んでいるのがいくつかありまして、一つは、禁煙後の歯肉の色の変化です。これは、福岡歯科大学の高齢者歯科の内藤先生なのですけど、今、主に作業しているのが加藤先生という方です。研究関係者のメーリングリストを立ち上げ、大井先生に管理をやっていただきまして、今度幕張でやる日本歯周病学会で最初の発表というふうに昨日聞きました。
それから、論文化も進めていまして、加藤先生が、できればJCP(ジャーナルオブ・クリニカルペリオドントロジ−)あたりと考えています。すごく価値のある研究です。禁煙することによって歯肉の色が変わっていくという、その評価方法も含めてなかなかない報告なので、なるべくいいところでアクセプトされることを期待しています。
それから、阪大保存科の林美加子教授が、カリエスリスクアセスメントについて、最初、伊藤中先生のところに、それからいくつかの協力者を募って、永井先生が主にまとめて、すでにORCAで発表していますし、まだアクセプトの報告は出ていないのですが、論文をジャーナル・オブ・デンティストリーに投稿したと聞いています。
彼女は(永井さん)は、今モスクワにいるのですけど、今年のORCAでもベルギーで発表してくると聞いています。それから、10年近く前なのですけど、昔やったQOLの調査、これの中断患者について調査をしたいということで、わたしのところだけでとりあえずパイロット的にやりたいということで、そこの加藤先生が、来なかった人(通院を中断した人)に対して、どういう理由なのかという調査をやるということで、これは、今進めています。これについても今年中です。
それから、もう一つ、これはまったく新しいものなのですけど、厚生省にいた上條先生が、わたしと同級生なのですけど、今、東京歯科の社会歯科の教授になっているのですが、「ヘルスケアのデータを活用させていただきたい」という話がありまして、こちらとしては、成人の10年メインテナンスの効果はどれぐらいのものかということが共同でできればと考えて話を進めています。
彼は、実は厚労省から補助金が付いて、労働関係の補助金らしいのです。労働関係と歯科ということでそれなりの金額の補助金らしいのですけど、それを活用して、なおかつ可能であれば、患者さんから了解を得られれば、医科のレセプトが全部電子申告になっていますので、医科の受診履歴にアクセスできるという制度ができたらしいのです。その法律ができたのでそれをぜひ活用したいということで、もし、それが実現できれば、これはたぶん数年先になると思うのですけど、最終的には10年メインテナンスと医科の受診傾向というところまでやりたいという話を進めてまいりました。
昨年来、それを進めてきたのですけど、通常、話し合いをして「いいね」と言って話を進めていく、具体化していく中で、次々にアイディアが出て来てうまくできる方向に進むのですけど、どうも話が噛み合わずに、いったん断念してやめる方向に傾きました。ただ、もう一度立ち止まって、今度、高柳先生という、岡本先生の同級生でいろいろ研究に携わって、なおかつ、今開業医になっている先生に加わっていただいて、もう一人、石塚という若い大学院生にも加わっていただき、それで先日話し合いをもって、なんとか進めようとしているとことです。
それ以外には、今年のORCAには、藤原先生がエントリーしています。わたしのところは、6歳から20歳だったか、15名ぐらいのうちの小児、若年者のカリエスマネジメント、それから、藤原先生のところの新しいカリエスリスクアセスメントの方法ということで出したところ、アクセプトされて、7月に行って発表してきます。今、進行中のところはそれぐらいです。
林:続きまして、2015年度予算案をお願いします。
杉山:予算案は、配布した資料を見てください。ちょっと目新しいところでは、先ほど田中先生も言った高橋先生を中心に進めている企画育成委員会のセミナーです。これが今年から新しく開催されます。
それから、米印の1です。来年の医局等の学会紹介活動費、これは何かというと、若い人はやはり大学に残っている、そういうところに対して、ヘルスケアから声をかけられれば出向いて、医局などで紹介講演をやる際の交通費ぐらいはヘルスケアで負担をしてもいいのではないかということで、そういうところにも予算を付けようということでなっています。
そういうところに、若干補助をしようというところで付けています。ただ、最終的には、2015年度の左側の収入のところで一番下を見ますと、2千428万2,000円となっていまして、支出のほうが、右側の2015年度予算の一番下の支出の部、2千519万7,000円ということで、収支は予算の段階で100万ぐらいマイナスです。
杉山:要するに、それだけ状況が厳しいということは理解いただきたいと思います。秋元さんのところでは、本当に細かく経費を切り詰めていただいて、他の学会の仕事も引き受けたりしてやりくりをしていただいているようなので、もう経費をこれ以上は切り詰められません。端的に言うと、会費収入が1千200万、セミナー事業収入が900万、それから、企画商品、これはウィステリアのバージョン5がたくさん売れることを期待して、その他併せて320万になっているのですけど、企画とセミナーと会費、その3つが収入の三本柱です。
トータルで2千400万ぐらいというところで、なぜマイナスで会をやっていけるのかというのは、昨日、ちょっと決算書を見たのですが、かつて、設立当初の数年間、毎年毎年、1千万ぐらい蓄積しています。それを、ここ数年、取り崩しながらやってきているというのが現状です。
ですから、昨年度は、単年度で会誌の部分を見るとプライマリーバランスを取ったのですが、今年は、予算の段階で80万ほどマイナスなので、ぜひ、一つには正会員にたくさん入っていただきたい、あるいは、収入としてウィステリアの新しいバージョン、あるいは企画商品を購入していただいたり、いろいろな事業に参加していただける人が増えればプラスになるというところの予算です。秋元さん追加ありますか。
林:追加はありますか。
秋元:この会は、17年、18年たっているわけですが、初めて予算を立てたのです。今まで、実は、予算というものが立てられなかった、立てたことがなかったです。はっきり言うと、どんぶり勘定でやってきたのです。
でも、それではいけないということと同時に、去年、収支相償になりましたので、去年と同じということが一応できるのです。今の表の右端が100パーセントではないところは、去年と異なるところです。一つは、その他会員の会費を半額にしましたが、実際には倍以上になりました。ですので、左の列の収入の上から4つ目、歯科衛生士他、受け取り会費は102.5パーセントにしてあるわけです。
去年は、移行会員については入会金0という設定でした。これに対して、今年は、歯科衛生士その他、入会金が去年よりも多いだろうということです。
その下の企画商品に関しては、少し甘いですが、ウィステリアプラス他のものも含めて、去年より多くなるだろう、と。その下を見ていただいて、それぞれのセミナーの収入であるとかは、少し弱く見ています。回数は多いのですけれども、規模が小さいということと、実は、去年の広島のワンデーセミナーというのは、フジワラ先生のご努力があって、非常にいい収支なのです。数が集まったということです。同じようにできればいいのですが、なかなか難しいであろうということで、予算上は、若干厳しい見方をしております。
それから、右の列、支出のほうを見ていただくと、ほぼ、99から100なのですが、この印刷製本費のところを119パーセントとしたのは、上の欄の57万から68万にしたのは、企画商品のパンフレットと、ウィステリアのパンフレットで十数万円でできるかというと厳しいのですが、そういう宣伝にかかわる費用を11万円ほど取りまして、少し、そこに力を入れたということです。
あとは、会議費が少し増えているのは、ウィステリアバージョン開発検討費と、下の注2があります。*2がありますが、次のバージョンについても早く検討していこうということで、その交通費を少し乗せたというぐらいです。
あとは、期中の仕入れが279パーセントと書いてあるのは、実は、前年は、在庫をかなり取り崩していっておりますので、期中の企画商品の仕入れがあまりなかったのです。71万円しか仕入れていないのです。このままでは売上が上がりませんので、実際には、売上が上がると同時に、仕入れも増えてしまうということです。その下にずっといきますと、編集印刷製本費が、去年の604万円から今年は404万円に下がります。これは先ほど言いましたように、会誌を1回、きちんと出すだけになるということのために、ここは圧縮が可能です。
以上、細かいものはここには含んでおりませんので、決算とは1万円以下の誤差があるのですけど、全体に見ていただいたら、初めて収支相償になったので、ほとんど100パーセントにして、それ以外の変化のあるところだけが非常に少なかったり多かったりという予算を作ることが初めてできました。
今後は、このように、何に力を入れてどういうところは少し絞るか、そして、どういう危険があってここは減るだろうというようなポイントだけを押さえた予算作りがしていけるものと思います。そうしなければならないと思います。これが、今回の予算案の提案です。
林:第2号議案に関してご意見、ご質問がある方はよろしくお願いします。特になければ、第2号議案について賛成の方は挙手をお願いします。…挙手多数とみなしますので、第2号議案は承認されたものといたします。続きまして、第3号議案、ヘルスケアミーティング2015年について、よろしくお願いします。
●第3号議案
杉山:第3号議案です。すでに最初にお話したので、なぜ、これかというところは、もうお話をしません。今回2日間ということで、初日の担当を田中先生にお願いしているので、そこを、田中先生、どんな内容なのかお願いします。
総合テーマ「臨床の振り返り」
2015年ヘルスケアミーティング実行委員会
プログラム担当 杉山精一,田中正大,藤木省三
運営担当 岡本昌樹
2月末時点で決まっているプログラムは以下の通りです.
1日目
10時~12時 オピニオンメンバー会議
13時開会
臨床を振りかえる 座長 田中先生
Part1 症例を振りかえる
Part2 自分の医院を振りかえる
総括 藤木省三
懇親会
2日目
テーマ:ひとりでは日本の歯科医療を変えることはできない ヘルスケアがリードして変えていこう
午前
1)企画趣旨 杉山
2)開業医の臨床研究の意義とは(海外からのビデオメッセージを予定)
3)基調講演 豊島先生
4) 今までの調査から 田中先生
臨床で,このようなデータをどのように活用してるかを紹介します
午後
シンポジウム
”Next action” 今後取り組む課題をあきらかにして皆で実践していこう
1) 問題提起 開業歯科医院出来ることとは?
2) 知りたいことを知るツール ウィステリア New Ver.5.0の実際
3) みんなで取り組もう! “Project 100”
a) 調査1 対象者を倍増へ 1万人から2万人へ
b) 小児・若年者のカリエスマネジメントの成果
c) Restorative cycleの問題の大きさを明らかにする
d) 生涯にわたるメインテナンスの必要性
4)まとめとディカッション
16時閉会
田中:初日は、オピニオンメンバー会議のあと、午後、前半と後半、パート1、パート2に分けまして、パート1は、前回のヘルスケアミーティングで、各地のヘルスケア、東京ヘルスケアとか関ヘルとかヘルスケアウェストとか、いろいろ出たのですけど、そこから、ひと方ずつ、それぞれ代表を出していただいて、一つの症例を振り返るというのを企画しております。すでに、それぞれの代表に連絡はして、どなたか代表をお出しいただく際、お願いしてあります。
パート2は、自分の医療を振り返るということで、2つぐらいの医院で、医院全体で臨床を振り返るということを企画し、休憩を入れまして全部で4時間ぐらい、前半、後半でディスカッションをやっていきたいと思います。ですから、症例が盛りだくさんというわけではないですけど、いろいろな症例が見られると思っております。懇親会ももちろんございます。まだ詳細は決まっておりません。
杉山:2日目は、テーマはここに書いてある「ひとりでは日本の歯科医療を変えることはできない ヘルスケアがリードして変えていこう」ということで、最終的には、皆でやっていこうというようなかたちのメッセージになるようなことを考えています。この特徴としては、2番目の「開業医の臨床経験の意義とは」ということなのですけど、これは、ORCAに行った時にビデオを撮りたいと考えています。
実は、一昨年、Zero先生が来た時にも、開業医の臨床的な記録の蓄積は大事だということで、すでにアメリカでも、プラクティスベースのネットワークができているという紹介がありました。それから、昨年は、これはヘルスケアではないのですけど、クイントのシンポジウムがあった時に、Nigel PittsとKim Ekstrandという、2人ともICDASのBoardメンバーで考案者なのですけど、来日して講演をした際に、Pitts先生には、成田に来て時間的に余裕があったものですから、Zero先生の時にもそうだったのですけど、わたしの家に来ていただいて現場を見ていただきました。
その時に、豊島先生と一緒にざっくばらんに話をして、よく言われるエビデンスというものは、RCTというランダマイズ化したものに価値があって、それ以外のものはあまりない、特に僕らは、「開業医のそういう汚いデータはいくら集めても意味がないんだ」ということを直接わたしも言われたことがありますし、そういうことを、ちょこちょこ耳にしていたものですから、それについてどう思うか聞いてみたのです。
そうしたら、Pitts先生は、「決してそんなことはないんだよ。エビデンスの高いものは、とかく、実は臨床現場とかけ離れていることも多い」とはっきり言ったんです。そういうのではなくて、呼び方はよく知りませんけど、結局、症例報告からそういう臨床的な記録、そういうものを含めて、全部を見ていろいろ知ることが実は大事なんだと、はっきり言っていました。その時にビデオを撮っておけば良かったと思ったので、もう一回同じことを言ってほしいと言って、向うにリクエストするつもりなのです。
これは、僕にとっては非常にびっくりしたというか、「そうか、こういう人たちが実はそういうふうに思っているんだ」なおかつ、「これはぜひ論文に書きなさい」とまで言って、大学院生と組んだらいい論文がたくさんというサジェスチョンまで言っていたのです。多少、お世辞の部分もあると思うのですけど、でも、うちで写真のデータベースの部分を見てもらって、「こういうことをしている」と説明すると、「歯科衛生士がなんでこんなにいっぱいいるんだ」とびっくりしていましたし、別に個室じゃないからどうとか、そんなことは一言も言いません。「いっぱい患者を診てるんですね」ということでした。
そういう点で、僕も、最近、ちょこちょこ海外に行って感じるのは、実は、論文の中でいろいろ出てくる研究報告の多くは、公的なヘルスセンターのものなのです。要するに、公務員の歯科医師で、公的な診療所で、なおかつそこの地区の人たちをずっと診ているのは、特に小児、若年者ですけど、確かにそれは、きちんとしたものが出てきます。
それが、成人について見ると、そんなものは世界中、どこにもなくて、日本の場合は、皆保険制度があることによって、非常に普通に歯医者さんに行けます。敷居が低いわけです。手遅れにならずに行く、ちょっとしみても行くんです。
それから、衛生士さんがこれだけいる国はないらしいです。スウェーデンなどでも、実はそんなに多くないです。もちろん、業務内容はいろいろ違うようなのですけど、アジアの国に行くと衛生士の制度はないです。
僕は、Pitts先生に「こういう開業医の発表がないのはなんでですか」と聞いたら、「そういうことをやってる連中がいないからだ」と言われました。「そうか、なるほどな」というのは、ORCAに持って行って、最初は、こういう僕たちの発表を、開業医、杉山デンタルクリニックでエントリーするのですけど、発表したらアクセプトされないのではないかと思っていたのです。他は、大学とかリサーチセンターとかの肩書で来るわけです。ところが、「ぜひ来てください。来ること、発表することに意義がある」と言われました。そういう意味では、衛生士もいて、成人から小児まで、小児から高齢者まで幅広く診ていて、記録をし、評価もできる仕組みを作っているところは世界中で僕たちしかいないのかもしれない、ということを皆さんにも改めて認識してもらいたいです。
そういうことを含めて、午前中の最後には、今までやった調査結果が実はあまり知られていないので、それをちょっとまとめておさらいをして、午後、時間を考えなければいけない部分があるのですけど、うまくまとめていきたいと思っています。そんな内容です。
林:これまでのことに関して、ご質問、ご意見がございましたら挙手をお願いします。……特になければ決を取りたいと思います。第3号議案について、賛成の方は挙手をお願いします。挙手多数と認めます。よって、第3号議案は承認されたものとします。
このあと、検討議題として、第4号議案について続けて行いたいと思います。第4号議案、ヘルスケアミーティングの開催地、会期、会場、開催形態について、岡本さん、よろしくお願いします。
●第4号議案ヘルスケアミーティングの開催地、会期、会場、開催形態について
岡本:続いて、第4号議案についてです。まず、直前にもかかわらず、たくさんの方にアンケートにお答えいただきまして、本当にありがとうございました。お礼申し上げます。今日お配りしたかたちになってしまいましたが、お手元に3枚、資料があると思います。まず、議案に関しての1枚の書類があります。それから、縦の、収支に関しての1枚の表があります。これは、一番最初にメーリングリストでお流しして「ご覧ください」というので送りましたので、たぶん、見ていただいた方も多いと思います。
そして、アンケートの結果です。メーリングリストのほうでは、ほぼ全文のものをお流ししたのですが、非常にたくさんの意見をいただきましたので、そのままでは、なかなか議論しにくいところがありましたので、こちらの投票数と、主な意見にわけて、ご意見もまとめて、同じようなものは文章を直させてもらって集約してあります。
ご覧の通り、収支に関しては、過去4年分のものが載っていますが、なるべくアクセスのいい会場でいいプログラムを作って、あまり金額を高くなくという相矛盾した結果、なかなか厳しい収支の状況になっています。このままでは、やはり問題があると思いますので、それについてお送りしたアンケートでご意見をいただきました。
こちらの集計のアンケートで非常にたくさんの意見をいただきましたので、このままで終わりというのでは次につながりませんし、一堂に会してお話ができるというのが年2回しかありません。秋にお話をすると、例えば会場やプログラムというのは、来年に具体的に盛り込むというのが期間的に厳しいものがありますので、決められることは、この場で1つでも2つでも具体的に決めて生かしていきたいと思いますので、それについて、おおまかに、この4つの項目にまとめさせてもらいました。開催地について、開催期間について、参加費について、それからプログラムについて、まとめて作らせていただきました。
それから、宿泊型研修セミナーについては、関心のある方が多いということが確認できました。ただ、まだ、まったく白紙の状態ですし、実際に実施可能かどうかということも、まだ具体的に決まっていませんので、そのへんは、これから検討して、またいずれご報告させていただきます。この4つに関してご覧いただいて、ご意見をお願いいたします。では、林先生、お願いします。
林:それでは、まず、開催地について、どなたかご意見、ご質問……
河野:たびたび、すみません。このヘルスケアミーティングについては、今までは、コアメンバーの中でいろいろ議論をし、いろいろな決定をしてきました。今までは、ほぼ100パーセント、そうやってきました。ところが、たまたまこういうアンケートが出て、今日、このタイミングでオピニオンメンバー会議が開かれるということで、本来は、こういうことについてコアメンバーだけで考えるのではなく、オピニオンメンバー会議というのが、この学会、組織の最高決定機関なわけです。
ですから、アンケートを出して意見を言って、「はい、そうですか」というものではなくて、今日は、ここで皆さんが発言し、決めたことが、これからのヘルスケアミーティングの基本的な考え方になっていく、そのくらいの重要な決定をするというつもりで、皆さんに、本当に重要な決定を今日して行っていただきたいと、われわれは考えています。ぜひ、たくさんの意見を言っていただいて、今後、このいくつかの報告について、基本的な方針というのをしっかり決めていきたいと思っております。
開催地については、以前、10年ぐらい前ですけども、大都市、大阪や東京だけではなく、地方都市にも開催地を広げようということで、何年かやりました。ところが、その結果、「地方都市でやると、かえって参加しにくい」という意見が出てきました。特に、わたしみたいに東京にいるのであれば、どこにでもアクセスはそれなりなのですけども、「地方の小都市から地方の小都市に行くのに非常にアクセスが悪い。参加しにくい」という声が出まして、一番アクセスのいい東京で固定でやっていくのが一番いいだろうということになって、しばらく東京でやっていました。
ただ、東京でだけだと、やはり、関西のほうからは毎回大変だということで、去年は関西で開かれたという経緯がありまして、どちらの言い分もありなのです。ですから、ここで、今後、今まで通り東京で、あるいは時々関西という、大都市中心でやっていくのか、「いや、地方の小都市にも来てよ」ということなのか、そのへんをしっかり皆さんで考えていただきたいです。
ここで決まったら、「地方の小都市だから、おれは不便だから行かないよ」なんていうことは言わないで下さい。皆さんが決めたことですから、どこで開催されようと、こぞって参加していただきたいと思います。
林:今の意見を踏まえて、お弁当を食べながら、活発なご意見をお願いします。ご意見、ありますか。なければ、こちらからいいですか。滝沢先生、同じセミナー委員でやっていたので、今日、朝早く、始発で来られたということなのですけど。
滝沢:よろしくお願いします。地方都市代表です。わたしの弘前市であれば、東京に来るというのは、新幹線が開通したこともあって、3時間10分ぐらいで着きますので非常にアクセスはしやすいです。
また、一方で、たまに東京以外の都市での開催もあると、学生時代の遠征のようなかたちで楽しみが多いという点が一つ。昨年が関西で開催でしたので、関東の先生方からお話をいただいたのが、自分たちもスタッフと一緒に宿泊込みで関西に行くという経験をして、初めて「先生方は東京でも来るのが大変だよね」ということを言っていただいたので、そういう意味での、会員間での相互理解というのもできた部分があるのではないかと思います。その2点、楽しみの点と相互理解という点で、東京固定だけではなく、地方でも開催というのが望ましいのではないかと思います。よろしくお願いします。
林:今のご意見、ありがとうございます。まず、開催地について、①「現在のままで良い」か②「東京、関西、その他主要都市を含めて開催」というので、今の滝沢先生のご意見は②ということでいいですか。
滝沢:そうです。関西でも……
林:よろしいですか。あとは、地方から来られている先生、浪越先生、よろしくお願いします。
浪越:四国なのですけど、わたしのところは香川なので、わりとどちらに行くのも便利がいいのですけど、高橋先生は大変なのです。個人的には、今の②番の意見に賛成です。ただ、例えば、四国、高松でやってほしいというと、僕らは非常に人数が少ないので困るので、できれば主要都市でやってもらったほうが集まりもいいかと思います。
林:ありがとうございます。そうすると、②ということでよろしいですか。
浪越:はい。
林:浦崎先生、よろしくお願いします。
浦崎:僕は、石川県の金沢市です。例えば、広島でやるとなると、北陸から広島に行くには、大阪に出てそこから新幹線で、ちょっと行く気が起きないですけど、東京とか関西だとOKです。北陸だと、そうだと思います。今日は、僕は、朝8時の飛行機で、ここに着いたのが10時過ぎで日帰りは可能なのですけど、今、新幹線ができるのでもっと早く着くようにはなるのです。僕としては①です。
林:わかりました。加藤先生はどうですか。
加藤:わたくしは山形なのですが、アンケートでは①でお答えしました。去年、本当は神戸に行く予定だったのですが、諸般の事情で行けなくなったのですが。この会が始まる前、熊谷先生の話で「医院を変えるためには、スタッフ全員で行け」というふうに言われていて、「そうかな」と思って、去年、久々にスタッフ全員で神戸に行こうと思って行けなくなったのですが、たまにだといいです。毎年だとなかなか大変ですので、何年かにいっぺん、「皆で旅行がてら行こうか」みたいな感じだと嬉しいと思っています。
林:今のは、①ということですか。
加藤:①です。
林:他にどうでしょうか。東京の先生方、スタッフの方々は東京が一番いいとは思うのですけど、川嶋先生はどうですか。
川嶋:僕は、このアンケートを①で書いたのですけど、地方から来る先生は、例えば青森とかですと、皆、結局、一回、東京を経由して行くということになるので、「そっちまで行くというのも東京に行くのも一緒だよ」ということを耳にしたことがあるので、いろいろ考慮すると、現行のままでいいのではないかとアンケートには回答しました。
林:ありがとうございます。だいたい、今ご意見が出たのですけども、なかなか悩ましいところではあるのですけど、時間もあるので、決を取ったほうがよろしいですか。
A:①の意見ばかりが出たのですが、個人的には異論があります。私は、口腔衛生学会と日本矯正歯科学会に入っているのですけども、他の学会を見ると、学会は大学ですが、地元の事務局がしっかりしているところは、口腔衛生学会ですと、大学はないのですけど、去年は熊本県で開催されたり、その地元起こしのような側面もあります。
毎年、地方でというのはアクセスの問題があろうかと思うのですけど、年に1回の総会なので、東京フィックスではなくて、もちろん、事務局がしっかりしているところという前提ではあるのですけど、いろいろなところで開催するのも良いように思って④にしました。
林:ありがとうございます。他にご意見ありますか。
B:僕がひとつ思うのは、皆が行きやすいのを考えるかどうかというところもあるのですけど、ベースは東京とか大阪に置けばいいと思うのですが、例えば、九州でやると言えば、九州の大学の先生などにも協力といいますか、ヘルスケア学会が九州に来たということで、例えば九州の先生が参加すると言えば、ヘルスケア学会を知るとか、「一回のぞいてみて、どういう学会か見てみよう」ということが考えられるのかと思います。
北海道でやるとなれば、今度は北海道の先生が、ヘルスケア学会というものをどういうものかというのを見る機会があるので、純粋に行きやすさという問題もあるとは思うのですけども、学会の広報活動ではないですけど、そういう側面も考えて、4年や5年に1回地方枠というのがあっても良いのかと思いました。
林:ありがとうございます。②ということですか。
C:議長、すみません。目的を明確にしないと考え方が変わるという意味だと思うのです。目的に沿って答えが変わるので、広報のためだったら開催地を広げたほうがいいと思う、そうではなくて集客を考えるのであれば東京に集中したほうがいいのではないか、というお二人の意見だと思うので、①、②という考え方よりも、その前提となる目的をどうするかというところに踏み込んだ議論でないと、答えが出ないということだと思うのです。
林:わかりました。また違うところにいってしまったのですけど、岡本先生、今のご意見でどうですか。目的をまた考えていかないと、開催地を絞るというのは、なかなか難しいです。
藤原:いいですか。こういう感じで開催地を決めていくのでしょうか。一つ、わたしは、初めてここに出席したのですけど、開催地の問題よりも、まず、採算をどうするかということです。財源が、ずっとしばらくあるのでしたら、赤字で続いてもいいと思うのですけど、今後のことを考えると、絶対に黒字にしていかなければいけないというのが、まず、ひとつの前提条件です。
もう一つは、わたしは会の雰囲気というのを全然知らないので、今日、どんなものかと見ていたのですが、今まで、ずっと長い十何年、20年の流れでやってきて、この状態で、また今後、10年、20年と続けていくのか、会の目的をはっきりさせないと、それによって会場の場所とか形態とか内容とかが変わってくるのではないかと思います。
なぜ、こんなことを言うかというと、わたしは今回、オピニオンメンバーに入った記念に、事務局に、過去3年間の入会者、退会者、あるいは過去15年間の会員、特に歯科医師、ドクターに限定して年代別の人数というのを問い合わせたのです。それによって、将来のヘルスケアの会員数を予測してみたのです。
皆さん、ご興味ありますか。わたしの予測なので、当たるも八卦当たらぬも八卦なのですけど。
結論から先に言うと、今後、会員数というのは、特に歯科医師の会員数というのは減少傾向にあります。これまでもそうなのですけど、それは、おそらく止まらないだろうというのがわたしの予想です。ヘルスケアの会の目的というのは、様々あると思うのです。細かいところでは、われわれ、一個人こじんの歯科医院の中でどうするか、あるいは、それが地域単位、あるいは地方自治体単位、そして、一番日本の広い目で見て、当然、一番トップの日本国の中でどういう活動をしていくか、それにどういう影響を与えていくかというのが、一番効果があろうかと思います。
そういう様々な活動の基盤となっているのが、やはりお金だと思うのです。もし、今後、会員がずっと減っていくということは、その活動の基盤である財源が減っていくということになるのです。それでも仕方がないという雰囲気でしたら、それはそれでいいと思いますし、あるいは、それではいけない、何か方向を変えなければいけないというのでしたら、その運営の形態自体も今後変えていくことも頭の中に入れておかないといけないのではないかと思います。
これが、わたしがデータを入手して予測した、歯科医師の会員数の予測です。2014年から2024年を予測して、2019年のものというのは半分の値を取っているので、2019年は特別な意味はないです。10年後、2024年を予測したもので、これだけのペースで減るのではないかと。
もちろん、いろいろあるのです。会員数が減れば、それだけ減少のペースが落ちていくのではないかというのもありますし、あるいは、今後10年後は今のビッグネームが引退していくので、退会者がまた逆に増えてくるのではないかということも、いろいろな要素があるのですが、それらを含めずに、ただ数値的な移行だけで予測しました。これは、全然他の人に根回ししていないので、たぶん、コアの皆さんも初めて見られるのではないかと思います。事務局にはこっそり送っていたのですけども。
秋元:これは、年齢によって何歳でリタイヤするということを前提にして予測されているのですか。
藤原:そうです。どうやって予測したかというのを話すと、また話が長くなるのですが、こういうデータを入手して、結局は、われわれは年を取るのです。10年後には、皆10歳年をとるのは、これは間違いないことで、その中で問題なのはここです。これは、もう皆さんご存知だと思いますけど、20代、30代の会員が極めて少ないです。しかも、入会者もほとんどいません。そのまま、当然、10年、年を取れば、皆、そのまま移行していくのです。もう一つ問題なのが、退会者の問題です。退会者が、去年はドクター100名ということで合っているのですが、実際は、実質は歯科医師の会員数は大幅に減っているのです。
ということは、具体的に誰が辞めたというリストには上がっていない隠れ退会者というのは、かなりの数がいます。それらを、わたしの予測では数値の中に入れて、何歳の人が退会したかというのは全然わからないのですが、おそらく40代の人は、あまり退会者はいないだろう、50代、60代の退会者が多いのではないかということで、そのあたりも含めて予測をしているのです。
話を元に戻しますと、これがドクターの予想で、それぞれの年代です。このスライドのグラフのオレンジのところが、現在、昨年の状態です。濃いオレンジで右側の赤が10年後の各年代です。ちょっと下が見にくいのですが、年代別の人口を表しています。現在は、主に50代が中心となっているのですが、おそらく10年後には、このままいけば、30代は変わらず、40代が大幅に減って60代が中心とした会になるのではないかと思います。
そうなると、いろいろ考えられるのは、研究でもなんでもバイアスというのがあるではないですか。例えば、年齢のバイアスです。高齢になってくればなってくるほど、考え方としては安定志向になります。これは、個人差はありますが、あまり変化を好まないです。あるいは、ヘルスケア自体に入っているバイアスというものもあります。それは、ヘルスケアというのが、歯科医療の中でも良心的とされていますので、われわれは、やはり、良心的であるべきだ、いい人を演じるべきだというのが、当然、考慮の中に入って来るかと思います。
それらも含めて、本当に、仕事は良心的であるべきなのですが、会を維持して活動していくためにはどうなのか、どこまで許されるのかということも考えて、中長期的にみると、会の運営、あるいは会場選び、ミーティング選びというのも考えていく必要があるのではないかと、わたしは思います。ひとまず、終わります。
林:いろいろありがとうございます。いろいろなご意見が出たのですけども、まずは、開催地に限って、ひとつ……
岡本:開催地についてといいますか、今回、アンケートを作成してお願いしたのはわたくしですので、主旨についてといいますか、確かに、いろいろ、そういうご意見の通りだと思うのですが、あまり複雑にしてしまうと、答えも非常に多様になってしまいます。例えば、送られてきたものが5枚ぐらいあったら、それを全部答えてくれるかということもあるかと思います。
良くも悪くも、正直、今まで、こういうことを伺ったこともありません。これを出してみて、単純な答えかもしれませんけど、気付かなかったような答えを非常にたくさんいただきました。ですから、非常に簡単なと言ってしまえばそれまでなのですが、わたしはニュートラルな状態で簡単なかたちで書いて、皆さんのいろいろな意見を伺いたいとこれを出しました。ですから、それだけといいますか、そういうかたちです。
杉山:時間もあと20分を切っておりますので、いろいろな多様な考え方をしていかなければいけないというご意見もいただきましたけれども、とりあえず、今後のヘルスケアミーティングの開催についてどのように考えるべきかということについて、皆さんのご意見をいただき、それを、今後の参考にしていくというふうにしたいとは思いますが、いかがでしょうか。
A:何度もすみません。事務局に確認したいのですけれども、トータルの会計の中に、ヘルスケアセミナーの赤字というのが、今、問題になっているところではありますけれども、セミナー自体は赤字でも、年度の会計が黒字なら、セミナーの赤字分を年会費で補うというので十分良いと思うのです。セミナーによって、先生のご心配のPRして、セミナーによって、ヘルスケアの新入会員が増える、いい企画をして入ってくれるといういい機会なので、セミナーの黒字を目指すことはないのではないか、と。
会として、年度会計が黒字なら、セミナーは赤字でもいい企画で集客をする、それによって会のPRをするし会員を増やす、あるいは、日本歯科医師会も、組織率といいますか、入会率の低下の対策に何をやっているかというと、大学生にPRする、大学の時に「卒業したら日歯に入ろう」というPRをしているのです。大学に対してアピールをする、学生の時からヘルスケアをアピールするツール、場面としてヘルスケアミーティングをとらえて、そこは赤字だけれども、トータルしてPR効果もあるし、会の年度会計として黒字なら、それは十分いいと思うのですけど、そのへんは、アキモトさん、どうなのでしょう。
秋元:基本的に、そういう考え方で運営されていると思います。ただ、この岡本先生に要求されて作製し、皆さんに事前に配られたものですが、今日の配布資料にありますように、2011年から見ますと、ヘルスケアミーティングの収支、ここには事務局の受付や運営に関する経費は入っていません、それをまったく入れずに2011年マイナス150万、2012年マイナス90万、それから砂防会館で、海外からZero先生をお呼びした2013年マイナス266万、去年のラッセホールがマイナス170万です。このマイナスが大きいわけです。つまり、これに、事務局ではほぼ直前2ヶ月ぐらいは、開催に関してだいぶ労力を取られるわけです。そういう経費ということを見積もってみますと、かなりの金額になります。
だから、それをどの程度までOKとするかというのは、企画主旨、目的で考えられるのだと思います。砂防会館のは確かに、非常にマイナスが大きいけれども、これは、関連諸学会、小児歯科学会、口腔衛生学会、学校歯科医会等の協力と同時に、この会を、この時のICDASの議論が現在厚労省でも議論されている発症前の初期のう蝕のマネジメントを、保険の中でどうやって処理していくかということの道筋にかなりつながっています。ある意味では、そういう目的や効果とマイナスがどれぐらい許容されるかという問題はつながっているので、一般論としては、なかなか言えないのですが、全体としては、ややマイナスが大きいという感じだと思います。
C:トータルの年度としては、それも含めてトントンということでいい感じですか。
秋元:それでいいのだと思います。今まで、ずっとそうしてきています。企画商品に関しては、事務局経費を入れてトントンぐらいという考え方です。だから、多少プラスを見込んでいます。ただ、現在、事務局経費の計算の仕方が、すべてわたしのところでかかった人件費プラス場所代、電話代、全部の4割を企画商品に乗せていますので、ちょっと企画商品に乗せ過ぎなのです。
企画商品がものすごく売れている時ならわかるのですが、そういう、事務局経費の案分の仕方にトリックがありますので、企画商品がマイナスになっているのですが、実はそうではなくて、本当は、日常的なことに、本当を言うと、ウィステリアひとつを取っても、ある特定の少数の方の問い合わせが非常に多くて、それに時間を取られてしまうということが起きているわけです。ですが、先生がおっしゃったように、ヘルスケアミーティングで収支を取ろうという必要はないと思います。
林:上田先生、何かご意見がありますか。
上田:僕が、さっき言おうと思っていたのは、皆さんがどう考えているのかわからないのですけど、ヘルスケアミーティングで人を集めることを目標にしているのかどうなのかということも、すごく思います。例えば、四国の高橋先生という先生がいて、札幌には斉藤先生がいてというように、ヘルスケアを、実践でその場でやってくれる先生を発掘していくということもすごく大事なことかと思っています。
例えば、九州でやることで人数が少なくなったとしても、九州の各県にヘルスケアを相当しっかりやってくれる先生ができたとなれば、なんとなく名前だけ入っている先生が10人、20人いるよりも、そういう先生が1人カチッといてくれたほういいのではないかと考えるので、開催地をと思います。
遠くて行けないということがあるのでしたら、参加することが目的ではなくて、参加して何を得たか、どういうふうにするのかというのが大事だと思うので、遠い先生には、当日はビデオ収録をしてあとでそのビデオ自体を、会員の先生には、ある程度のお金をいただいてもいいと思うのですけど、販売するといいますか、日をいただいて渡すということで、その時の内容を、例えば医院の全員で見ることができれば、例えば院長だけ参加したあとで、帰って来て医院のスタッフ全員でそういうのを見る機会ができれば、勉強の内容などを復習もできるし共有もできると僕は考えます。
それこそ、人をたくさん集めたいのだったら有名な先生を呼んでしまえば、人数を集めることはできると思うのですけども、それが目的なのかと思うところはあります。
杉山:ありがとうございました。本当にもう時間がないので。当初の目論見では、ここでいろいろなことを決めていきたいと思ったのですが、ちょっと時間も押していて無理なので、一応、開催地については、いろいろなご意見をいただいたということで、今後、コアメンバーの中で、こういう意見を参考にした上で決めていくことにするしかないかと思っているのですが、いかがでしょうか。よろしいでしょうか。
秋元:岡本先生が、せっかく二者択一を作っているので、参考までに二者択一の挙手だけでも聞きましょう。というのは、アンケートの回収率は必ずしも高くないわけですから、この場にいらっしゃる方、全員の数だけでも、一応。
林:今、いろいろご意見が出たので、それを踏まえて、1、2、3まで、挙手にて決を取りたいと思います。
D:4はないのですか。
林:時間があれば、衛生士さんの方に話を聞いてからなのですけど、4までやりますか。
まず、1番、開催地についてと、開催期間について、会費も今いろいろと意見が出ましたので、1、2、3まで決を取りたいと思います。まず、開催地についてなのですけど、①「現在のままで良い。東京ときどき関西」がいい方は挙手をお願いします。では、②「東京、関西、その他主要都市を含めて開催。例えば札幌や福岡など」がいいという方、8人です。ありがとうございます。
E:すみません、わたしは③なのですけど。東京のみです。
林:東京のみという方も、とりあえず、この2つでお願いします。次に開催期間についてです。①「現在のままで良い。オピニオン会議+セミナー1日半」です。こちらで良いと思われる方は挙手をお願いします。ほとんどですね。ありがとうございます。②「それ以外。1日開催、2日開催」のほうが良いという方、2名です。
林:次に3番です。会場費等もご検討のうえで参加費についてということですけども、①「多少割高になっても東京、大阪等のアクセスの良い会場を希望する」という方、挙手をお願いします。こちらのほうは多いですね。ありがとうございます。
河野:交通アクセスと会費なのですけども、例えば数年前にヘルスケアミーティングを開催した川口のホールは、会場費がとても安いのです。わたしは、いつもあそこを勧めるのですが、コアメンバー会議の中では、地方から来る人が電車に20分乗って行くのはよろしくないということで、いつも否決されてしまうのです。
ヘルスケアミーティングの決算を見てもらうとわかりますが、わたしは、会場費を20万とか40万にできれば、この赤字の問題は吹き飛ぶと思うのです。そこも含めて、この1番、2番なのです。要するに、東京か地方かという話ではなくて、東京の中でも、ちょっと電車に乗ってもらえれば、会場費が安いところがある、そういうところを活用して、収支を考えるとすることにするべきか、「やっぱり東京駅の近くがいいんだ。羽田の近くがいいんだ。高くてもしょうがないよ」と考えるかという視点で、もう一度採決をお願いします。
林:ありがとうございます。3に関して、他にご意見はありますか。
加藤:大学で、結構大きいホールを持っている大学があるのですけど、そういう大学のホールを借りられるということはないのですか。前に、日本歯科の大学の上に、すごいホールがありました。あんなところでやったら、学生もどんどん入れられるから、かえっていいかと思うのですが、そういう全国の大学のホールを借りられるところがあれば、そちらがいいかと思いますけど。
岡本:たぶん、借りることは可能だと思うのですけども、そういう情報やつてがないということと、もちろん、歯科大だけではなくて、東京のいろいろな大学のホームページなども確認して、女子大なども調べまして、表に出している良さそうなところがないかというので探したりしました。
メーリングリストに書いたのは、鶴見大学がわりとオープンで出してくれていまして、横浜の鶴見ですから、新幹線だと品川で降りて横浜方向に15分ぐらい、羽田からですと、京浜急行を使ってやはり15分から20分ぐらいという、ベストではないですが、比較的アクセスのいい場所です。今回は、「わりと鶴見の先生ともお付き合いがあるのでお話をするといいですよ」というお話もあったのですが、わたしは、学校のほうにも直接電話をして聞きました。
入学式などをやるような講堂を1年前から借りられます。費用は覚えていませんが、破格に安いです。たら、問題としては、一つは年度で入れていくので、4月1日の時点で、まず学内の行事を埋めていきます。「そのあと空いていれば、どうぞお使いください」と。「ちなみに、見込で10月頃というのはどうでしょう」という話をしたら、「その頃は、父兄会の行事とかが入るので、たぶん、その連休は無理だと思います」という話を受けました。
ですから、それを前提に、年度ですから、なるべくあとに持って行けば借りられる可能性は高いと思います。例えば、今ぐらいにヘルスケアミーティングを予定して、仮に鶴見を聞いてみる、もしだめだったら予算がかかるけど民間のホールを借りる、というように、そこまで動かせば不可能ではないと思います。ただ、そのぐらいの不安定さとか、あるいは会場未定でプログラムを進めて、途中から決めるとか変更になるという不安定さはやむを得ないところがあると思います。
そういうのもあって、プログラムについてなのですが、全員が一つのものを聞いて質疑応答だけをして帰るのであれば、劇場型のところでいいと思います。ただ、そこで分科会をやったりグループディスカッションをやる場合には、小さな部屋に分けられるとか、あるいは平場でいすを動かせるとかしないと、プログラム自体が成り立たなくなってしまうので、そういう要望も含めて、来年、再来年については、選んでいかなければなりません。そういう意味合いもあってこれを聞いているところはあります。
林:よろしいでしょうか。では、改めまして、今のご意見を踏まえた上で、参加費に関してですけども、①「多少割高になっても東京、大阪等の交通アクセスの良い会場を希望する」という方、挙手をお願いします。……②「交通アクセスより、会場費用を重視して参加費用を抑えたい」こちらのほうが多いです。
林:以上、ありがとうございました。ちょっと時間が押しているのですが、もう少し延びても大丈夫ですか。
杉山:いいです。
林:最後、(4)番です。「スタッフに関心を持って参加してもらうには、どんなプログラムが必要か」ということで、今日は、多数の衛生士さん、スタッフの方もいらっしゃっているので、こちらに関してご意見がありましたら、スタッフの方、どうでしょうか。
河野:この問題は、スタッフ向けの分科会のようなテーマを絞ったものを、ぜひやってほしいという要望が非常に多くありました。われわれも、それをまったく考えていなかったわけではなくて、何年か前に、川口でスタッフ向けと称して、いろいろなものを同時にやるような会をやりました。
その時に、非常に強い意見として寄せられましたのが、「ああいう会員の支援のためのミーティングをやるのは、ヘルスケアの主旨に反しているのではないか。ヘルスケアというのは個人では変えられないような大きな改革なり目標に向かって何かをする、それがヘルスケアの使命だから、あんなものをやるんじゃない。おかしい」という意見です。それで、あれ以来、あまり会員支援的なもの、スタッフ向けのものは、われわれとしてはやりにくいのです。
ですので、そのへんも皆さんの意見も聞いて、「ぜひ、ああいう会員支援的な、衛生士向け、受付向け、そういう細かいプログラムをやってほしい」という要望があれば、そういうふうに方向転換はできるというのが一点です。
もう一つは、いくつかのプログラムを並行してやると、医院全体としての考え方だとか方向性を共有するということができなくなります。ドクター向けのものをやりますとドクターは来ます。でも、スタッフには難しいとなると、しかも裏側、あるいは同時にスタッフ向けのプログラムがあると、当然スタッフはそちらに行ってしまうわけです。
そうすると、ドクターだけが聞いてきて「よし、やるぞ」といった時に、スタッフは、それを何も共有できない、聞いていない、それではいけないのではないかということで、ここ1~2年は、単一のテーマで皆で情報を共有しようということでやっています。でも、それに対しては「そうじゃない。もっとスタッフ向けのものをやってほしい」という意見も非常に多く出ていますので、その2点について、皆さんの意見をぜひお聞きしたいと思います。
杉山:今の河野先生の意見に追加です。裏でやると、そこの運営にかかわるスタッフは、実は、自分は見ることができないという声も結構あります。それともう一つは、そういう会員支援的だと言ったのは地方開催でやれるのではないかということですよね。
河野:そうです。
杉山:だから、メインのヘルスケアミーティングでやらずに地方でやればいいのではないかという切り分けをしていこうということですね。
河野:そうです。もう一つ、コアメンバーの中で合意があるのは、そういうスタッフ向けのテーマを絞ったプログラムは、大きな会場、メインのシンポジウムでやるのではなく、今、だいぶ地方の公認団体が育ってきましたので、そういうところで衛生士向けの、あるいはテーマを絞ったものをやればいい、あるいはやるべきではないか、それが地方の団体の活動の大きな目的でもあり役割でもあるということで、あまり取り上げていないのです。
林:今の意見を踏まえて、どうですか。落合さん。
落合:考えをちょっとお伝えしたいと思います。一昨年、わたしがちょうど出産した2日後ぐらいに開催されたヘルスケアミーティングでは、わたしは、衛生士セッションのほうを主に担当したのですけど、そちらは裏だったので、表のほうで岡先生など著名な先生のご講演があったので、衛生士のほうは、聞きたいけどオカ先生のほうに行ってしまいました。「でも、やっぱりどちらも聞きたいな」という声があったというのは、確かにそうかもしれないと感じました。
会員支援に関しては、奨学している会員の先生方、院長先生たちというのは、やはり変わらずに、さっき先生がおっしゃっていたようにどんどん年を取っていくわけですけど、スタッフというのは入れ替わりがあるので、会自体がどういうことをやっているのか知らずに勤務しているスタッフも非常に多いと思うのです。なので、ヘルスケアとしてどういう考えで会が運営され、何を目指して診療しているのかということを、皆で一緒に聞く機会があるというのは非常にいいことだと思うのです。
わたしたちが作っているHyG timesの壁新聞で詳しく各支部について紹介しているのですけども、会員支援に関しては、メインのヘルスケアに所属している先生方の全国の支部への参加率というのも、そんなに高くないのではないかと思うと、支部での会員支援というものを行えば、ちょっと手厚くできないのではないかと思うのです。毎回、会員支援のための分科会のようなものをやる必要はないと思うのですけれども、たまにはやってもいいかと思います。
あとは、ここに来ている人たちは出たがりの人たちなので来ているわけですけれども、わたしたちも、やはり年を取っていき、家庭の事情でヘルスケアの診療所に勤務できなくなる場合もあるわけです。そうすると、こういった人たちを育成するというのも、ヘルスケアのデータを収集し管理していくというのが、わたしたちスタッフが、日々、ドクターが治療をしている脇でわたしたちが資料収集をしているので、わたしたちを育てていく、わたしたちが発信していくということも必要なので、やはり、会員支援というのもやってほしいと思います。
林:ありがとうございます。お隣の〓ヤマダ〓さんはどうですか。
ヤマダ:オチアイのようにキビキビは話せませんが。ヘルスケアミーティングの時に、やはり、さっき言った通り、自分たちが運営にかかわっていて聞きたいけど聞けなかったという講演はありましたので、そういうのが、参加することに意味はあるのですけれども、ちょっと残念だという思いがあったり、自分たちのほうに集中せざるを得ない部分が、つまらないと言ったら申し訳ないですけど、せっかく聞ける機会があるのに聞けないというのも、ちょっと残念だったことはありました。
ずいぶん昔に、2日間のうちの1日目の半日、前夜祭のような感じでやっていたことがありましたよね。前夜祭の時に、部会というか細かく分けて、好きなところに参加するという感じのスタイルがあって、次の日は、全員参加があって皆で同じものを聞こう、というスタイルも、またいいのではないかと思います。
それも、毎回、必ずそういうスタイルを取らなければいけないということにはしなくていいと思うので、たまにそういう機会があると、スタッフの人たちも、興味を持ってくれるのではないかと思うので、そういうのもいいのではないかと思いました。
林:ありがとうございます。ドクターのほうからはどうでしょうか。何かご意見ありますか。
F:「以前のような診療所作りの報告というのをしたらどうか」と書いたのはわたくしなのですけど、「若手が育っていない」というお話をよく聞くようになったので、実際に、ヘルスケア型を実施している若い先生が、同世代の先生を巻き込むということも必要なのではないかと思います。
今のヤマダさんのお話のように、また前夜祭のかたちの時もあって、その時は、ある程度区分けをした衛生士向けとか、若いドクター向けというのがあって、2日目は全員で同じ方向を向いて共有するというのは、わたくしは、非常に意味があるのではないかと思った次第でございます。
林:ありがとうございます。時間も押していますので、これも①②がありますので、決を取っていきたいと思います。①「メインプログラムは全員参加として、1日目(または一部)を職種別、経験度別プログラムとする」がよろしいと思う方は、挙手をお願いします。こちらのほうが多いでしょうか。ありがとうございます。②「従来通り、全員参加型のプログラムで行う」のほうがいいという方、5人ですね。これは、いろいろなご意見が出たのですけど、ひとつの参考として、岡本先生、どうでしょうか。
岡本:ありがとうございます。もちろん、どこかでビシッと線を引いてとか、ここで決まったから絶対にこれだけということではないのですが、たくさんの意見を伺いましたし、川口でやってもいいのかなと、運営責任者としては、これでだいぶ予算が楽になるという、それだけでも、わたしは提案して良かったと思っております。
冗談ではなくて、いろいろと議論できたことで、また、前に進んでいけると思いますので、メーリングリストであるとか、いろいろなかたちでまたお伺いすると思いますけれども、ぜひ協力して、これからもよろしくお願いいたします。今回のご意見を参考にして、また来年以降の企画に生かしたいと思いますので、よろしくお願いします。
林:ありがとうございました。
田中: 1分だけ追加でお話をしたいと思います。藤原先生ご指摘の通り、本当に若手がいない状況で、われわれも手をこまねいているわけではいのです。さっき、事業計画の中でわたしはスルーしてしまったところを、企画委員会のほうから、どのようなことを考えているかというのを1分だけ追加でお願いします。
高橋:コアメンバーの高橋です。1月から、僕が中心になって企画育成委員会というのを立ち上げました。なので、藤原先生が言われているようなことは、僕も危惧しているのですけども、新しい、若い会員を増やしたいと思います。
まず、勤務医対象のセミナーというのを、今年、福岡で準備ができています。仙台でもセミナーを開き、ウィステリアのセミナーというのを福岡でやります。もう一つ、そういうセミナーから入ってくるというのもあるのですけど、大学にいる若手の職員に対してアプローチをかけたいと思っています。実際に、僕は広島大学OBですけど、同門会に行き、ヘルスケアの話をすると「医局で話をしてよ」と、よく言われます。
実際、ウェストが立ち上がる時に、九州歯科大学もお世話になった先生がいるので、診療を2日ほど休んで行って、話をして、医局でセミナーを開いて、そのあと、懇親会に千草先生を呼びました。そういうこともやったことがあります。ただ、僕は、あまりにどの大学からも遠いところにいるので、なかなか、日帰りで大学に行くのが難しいので、そういう大学とのパイプのある先生は、良かったら僕に声をかけてください。
僕自身も、母校は北海道医療大学がありますし、今、仲人は奥羽大学で学長をしています。研修医の時に付いていた先生は、今、昭和大学で教授をやっていますし、いろいろなつながりがありますので、いろいろなところを提案はできるのですけど、何か、そういうパイプがありましたら、ぜひ、声をかけてくれたらと思います。よろしくお願いします。
林:ありがとうございました。それでは、2015年度のオピニオンメンバー会議は、これにて終わりにしたいと思います。つたない議事進行でしたけれども、これで終了です。