2016.3 オピニオンメンバー会議議事録

一般社団法人 日本ヘルスケア歯科学会
社員総会(オピニオンメンバー会議)議事録
日程;3月13日(日) 午前10時30分より13時00分
会場;東京八重洲ホール 701会議室
議長 斎藤 健氏
議事録署名人 林浩司氏、菅根麻里恵氏
出席 37名 議長などへの委任21
議長(斎藤):昨年秋に続きまして、今回も議長を務めさせていただきます。皆さまのご協力で、活発なご意見を頂戴したいと思います。よろしくお願いいたします。
それでは、本日の出席欠席等でございますけれども、出席が37名ですね。で、欠席が25名。委任状が21でございまして、議長宛て19、千草隆治先生宛てが1、大本幸加さん宛てが1ということでございますので、この会議は成立をいたしております。次に、議事録署名人の選出でございますが、林浩司先生、お願いいたします。それから菅根麻里恵さんにお願いしたいと思います。よろしくお願いいたします。
それでは、早速でございますが、報告事項から入ってまいりたいと思います。ヘルスケアミーティング2016について、こちらは杉山代表のほうからお願いいたします。
【報告1 ヘルスケアミーティング2016について】
杉山:はい。ちょっと、ここに資料が。報告事項はここに無いんですけど、ニュースレターの3ページに出てます。次に、2016年のヘルスケアミーティングをどういう企画にしようかということは、一番上に記載してます。去年コアメンバーで打ち合わせをしまして、メインテーマは「カリエスリスクの科学と患者指導」としています。
秋元:患者指導を患者支援に変更。
杉山:はい、患者支援。カリエスリスクアセスメントと患者支援ということです。当初は、2日目の午後だけをということで考えたんですが、それを変更しまして。2日目全体を使って、こういうカリエスリスクアセスメントと患者指導という内容にして。初日のところは、臨床報告であったり症例報告、あるいは院としての取り組みについてやっていって。その後、交流会から懇親会という流れに変更になりました。日程のほうも、一番最初に出てたのは11月でしたが、日程はこの10月の9~10日。秋葉原です。
ここの初日は、ともかく、いろんな発表で、ぜひ参加していただいて。いろんな、あるいは、発表してですね。各医院、各個人と、持ち帰っていただいて、勉強する場であり、みんなで情報をシェアする場として、多分使われると思うんですが。
2日目のところの、こういうリスクアセスメントをしてきたっていうところについては、設立当初から、リスクアセスメントっていうのを非常に重視していたから、特にサリバテストを重視する会というふうに理解されてきた面があります。それについて、どういうふうに今現在考えるべきか、あるいは今後考えていくべきかってことを、状況はかなり変わってきてますので、一度きちっと整理をしたいと。
ヘルスケアのコンセンサスは何ですか。まあ、これリスクアセスメントに限らず、何でもそうだと思うんです。例えば、ヘルスケア型診療っていいますけど、その中身はどうかとかですね。やっぱり20年たってきて、ヘルスケアのコンセンサスを、そろそろきちっと示し、具体化しよう。それを対外的に出していく時期ではないかと。その1つとして、今回のカリエスリスクアセスメントについて採り上げるということです。
う蝕に関しては、もう本当にこの20年、プレバランスが劇的に変わりました。ですから、かつて20年前の時代と、現在は大きく変わっています。特に病因論の部分で、マイクロバイオームということについても、20年前にはなかったことですので、そういうところの理解も必要じゃないかっていうことです。そういうところを取り上げて、伊藤中先生を中心に、今回のプログラムを考えてみました。
【報告2 歯科衛生士育成プログラムについて】
議長:ありがとうございました。報告事項の2番目になります。歯科衛生士育成プログラムについて。こちらを、河野先生にお願いいたします。
河野:河野です。来年度っていうか、今年度の、衛生士コースなんですけれども。一応、その日程で、東京の会場のほうは、会場もちゃんとOKが出てますので、そういう日程で動かせると思います。で、関西は会場がまだ、年度が終わらないと年度の予定が決まらないと、正式な返事は来ないという状況なので、返事待ちです。まあ、最悪いつもやってる学校が駄目だったら、どこか他の会場を考えます。
で、去年この会でも、私、お話ししたと思うんですけども。コースの内容は、考え方をちょっと変えまして。今まで、基礎コース、検定コースっていうのがあったんですけど、それを基礎コース1本にして。特に、新人の方を教育していくという教育プログラムに一本化し、その他のものについては、検定会というものを作り、一発で検定だけ受けてもらって。実技検定をし、その他のものについてはレポート等を提出してもらって、認定の歯科衛生士を取る。ある程度自信のあるというか、その医院が、ちゃんと教育ができるシステムがそろっていれば、検定会で一発で認定するという。そんなシステムにしました。それと、そうは言っても、実技検定を一発で受けるのは、なかなか難しいので、それをきちっと確認したり習得できる感じの、総務実習の研修会というのを行います。
東京に非常に多いんですけど、関西のほうでもぜひというご要望があれば、丸山先生の、お尻をちょっとせっついてください。関西のほうでもやってくれという要望がありましたら、どんどん丸山先生にご意見をください。これからでも追加で計画することができると思います。
議長:河野先生、ありがとうございました。それでは、3つ目の報告。ウィステリアセミナーの報告事項など。高橋先生、お願いします。
【報告3 ウィステリアセミナーの報告など、企画育成委員会企画について】
高橋:高橋です。先月、2月の21日に、神戸でウィステリアのセミナーを開催しました。北は北海道から、多数の方に参加していただいて。毎年、同会は、定期開催をしていこうというふうに考えています。で、ニュースレターに入っている今後の予定としては、今のところ4月23~24日が、大阪でヘルスケア実践セミナーというのが合宿形式であります。
7月17日が札幌でワンデーセミナー。もし札幌へ参加される方は、今からチケット取ってもらえたらと。もう既に、チケットを取るのが難しい状況になりつつあります。で、もし行かれる方がいれば、声を掛けてもらうと、北海道の観光を一緒に回ったらどうかと。僕は、北海道に6年間いましたんで、普通に行ったら行けないところをご案内します。前日昼に、千歳空港集合で。
で、7月31日に仙台のセミナーを、もう既に、ニュースレターに入ってて。今後の予定としては、12月の4日に、大阪の千里で100人規模ぐらいのセミナーを、今、企画中です。で、今ちょうど、来年のセミナーをどうするかというようなところを企画してますんで、また皆さんにお知らせできると思います。よろしくお願いします。
議長:はい。ありがとう。大変、貴重な話題をありがとうございました。
【報告4 日本ヘルスケア歯科学会会誌17巻について】
議長:それでは次に、4番目ですね。日本ヘルスケア歯科学会誌17巻について。こちら、千草先生、お願いいたします。
千草:はい。千草です。お願いします。16巻が、年明けに皆さんのお手元に届いたと思いますけども、ちょっと遅くなって申し訳ございませんでした。17巻に関してですけども、既に執筆依頼をしてまして。原著が1編、症例報告が5編、調査報告が2編の予定で。締め切り5月末にしてますので、6月から編集に入っていこうというところです。
去年の16巻の症例報告で、正会員の衛生士さんに、筆頭で羽山先生のところの松谷さんに書いてもらいましたので、それを足掛かりに、今回も2名の衛生士さんに投稿を依頼してます。これからも、衛生士さんの投稿数を増やしていこうと思ってますので、今日出席されてる正会員の衛生士さんも、お声を掛けますので、快く引き受けてください。よろしくお願いします。
議長:ありがとうございました。
【報告5 臨床研究事業】
議長:ありがとうございました。それでは次は、臨床研究事業。これも、杉山先生、お願いします。
杉山:はい。多分、皆さんのところに、何回もメールが行ったりして。大変なところを、ちょっといろいろご協力していただきまして、ありがとうございます。1つは、今年一番大きかったのは、上條先生の研究で、多くの協力をいただきましてありがとうございます。この辺は、臨床を、今追加で。抜歯についてだったかな。何かまた、調査のあれが行ってると思います。最終的には英語の論文にするということでお願いをしてて、その方向で動いてるようです。ただ、ちょっと日にちがかかると。まとめてですね。ですから、ある程度まとまった時点で、会のほうにも報告をしてもらいます。それから、論文っていうのは、同じ内容の同じものを、あちこちに出しちゃいけないらしいですね。
ですから、多少変えて、ヘルスケアの会誌にも書いたほうがいい、ちゃんとした英文の論文には、論文で書いたほうがいいとかっていう形を考えてます。
それから、つい最近、口腔内に関する意識調査っていうことで、多分メールが行ったと思います。これ簡単にウェブからできるんで、スマホでもできるってことなんで。もうちょっとサンプル数が欲しいってことなんで。18日まで延期しました、まだの人は、ぜひよろしくお願いします。
それ以外には、林美加子先生ところの教室に、ヘルスケアの診療所からのデータを出して、有野先生のペーパーが出ます。それから、禁煙と歯肉の色の変化についてですね。これは内藤先生の教室等でやってまして。今、加藤先生が英文にしたものを、海外のジャーナルに投稿中です。
それから、長期のメインテナンス関連のインタビュー。これ、だいぶ古いんですけど。うちでやったビデオでインタビューに関しても、これも内藤先生んところの加藤先生が、英文に。1回ポスター発表してるんですが、英文の論文にして、今、投稿準備中というふうに聞いてます。大体そんなところですので。
僕らの医院は、本当に、10年近くの長いことデータがあるので、それを活用するにはこういうこと。自分の医院の振り返りもそうですし、こういう大学の先生との協力っていうことも大事だと思うんで。協力のお願いをしたときには、ぜひ協力をしていただけると助かりますんで、よろしくお願いします。
【報告6 2016年度診療報酬改定に関して】
議長:ありがとうございました。それでは、報告事項6番目になりますが、2016年度診療報酬改定に関して。ここは皆さん、非常に関心のあるところではないかなと思います。田中先生、よろしくお願いいたします。
田中:はい。診療報酬改定の解説をするわけではないんですけれども。今回の改定は、前回から今回にかけて、一つの流れがありまして。今回の改定では、1つのトピックは、ニュースレターにも書かれておりましたが、かかりつけ歯科医機能の強化ということで、新たな、かかりつけ歯科医機能強化型診療所というのができました。これは歯科治療の需要というものが、従来の、う蝕を削って詰め、欠損を補欠するというものから、いわゆる、厚労省のいうところの健常者型から、高齢者型。超高齢社会の進展に伴いまして、外来だけではなくて、在宅、入院患者の、口部機能の回復というものに、重点が置かれてきている。で、歯科医療サービスの提供というものが、地域において。地域完結型医療っていうのはですね、歯の形態回復に加え、口腔機能の維持回復の視点も含めた、地域包括ケア(地域完結型医療)における、歯科医療供給提供体制の構築を目指すというふうに展望されてます。そういう方法で診療報酬が改定される。
で、診療報酬っていうのは、良くも悪くも、私たちの歯科医業のあり方を規定する、もしくは誘導するものです。今回の改定につきまして、そのかかりつけ歯科医機能の強化という部分で、最も関心が持たれるのは、従来は、予防というのは保険じゃできないんで自費だって言われていたものが、重症化予防という観点で、予防が保険に導入された。実際は、13歳未満のお子さんに関しては、選定療養って形で、フッ化物塗布の自費、プラス再診料、歯管、実地指というものが、保険と同時に算定できる。そういう予防も、一応は導入されてきた。そこに重症化予防という点で、かかりつけ医歯科機能が導入された。
これの意図は、2つあって。1つはエナメル質初期う蝕加算っていうこと。残念ながら、ICDASは明記されなかったんですが、初期う蝕に対して、フッ化物塗布は、このかかりつけ歯科医機能強化型歯科診療所になれば、260点という非常な高点数が、これは歯管の加算なんですけれども、得られる。で、もちろんこれは、何でも塗っていいというわけじゃなくて、初期う蝕になってなきゃいけない。その証拠に写真を撮るということが条件とされてます。でも、特に年齢とかの制限があるわけではないので、特に、高齢者でホワイトスポットとかあるような方。写真撮れば、260点が加算できるということになってます。
それから、今まで歯周安定期治療(SPT)っていうのは、一つあったわけですけれども、その2というのができまして。20歯以上あれば830点という、非常な高点数ですね。これ、われわれで言うところのメインテナンスという形でもいいわけですけれども。それがまあ、包括化された点数ではあるんですけれども。11歯以上あっても550点あるわけですから。このメインテナンスを。この部分は自費ではなく、重症化予防という形の予防をやっていくことができる。ただ、その施設基準がありますが、外来管とか医管とか、そういうのを施設基準として出してる診療所にとっては、あんまりハードルは高くないです。外来管も、1割の診療所しか出してないようですので。それプラス、訪問診療を算定してることが条件です。
過去1年に算定実績が、訪問診療、もしくはSPT、かつ補綴(ほてつ)物維持管理料を算定している実績があることというのが。多分、これが訪問診療やってないところにとっては一番のハードルになると思います。で、1年間の猶予期間があるわけですが、訪問診療する外来、支援診、在宅療養の支援診療所になるか。訪問診療を算定しているかっていうことで。他の部分は、何か十幾つあるんですけれども、ヘルスケア的な診療をやってるとこにとっては、ハードルは高くないと思います。
私のところも、訪問診療やれば、あとはクリアするので、かかりつけ歯科医機能強化型を目指したいんですけれども。まだ詳細っていうか、各県の歯科医師会への説明とかもまだ済んでないので。細かい運用については、また、各県ごとのローカルルールが出てくる可能性もあるので分かんないんですが。診療所をこういう方向に移行していこうと。お子さんからお年寄り、それから診療所に来られなくなった方まで、一応そこそこの規模の診療所に対して、今後は手厚い給付をしていきますということですね。
ちなみに、エナメル質のフッ化物塗布につきましては、かかりつけ歯科医機能強化型の診療所じゃなくても、同じ条件で120点もらえる。それから、あとは、歯周安定期治療(SPT)は1と2に分かれて。かかりつけ歯科医機能強化型は2になるわけですけれども。1は従来どおりなんですが。以前は、中等度以上の歯周病に罹患している、骨吸収が何分の一とかいう、そういう条件があったんですが。今度は、その条件が外れまして。4ミリ以上のポケットが初診時にある、深いポケットとか歯の動揺とかが残っているものに関して、SPTをするということで。ちょっとハードルが下がった感があります。まあ、点数的には歯周安定期治療2のほうが、はるかにおいしいわけですけれども。ヘルスケア型という、自費だといわれてた部分の一部ですね。本当はもう、一連の治療できれいに治っちゃったら、自費でメインテナンスっていうのは、筋だとは思うんですけれども、必ずしもそう良く治った方ばかりではない。そういう方々に対して、SPTという、歯周安定期治療が、これから活躍するのではないかと思います。
で、今回は、写真。写真というのが、あちこちに出てきまして、SPT2も、歯周安定期治療の2も、写真を撮ることというのが条件にされています。算定の条件に、写真を撮る。もちろん、その写真の点数は包括化されているわけですけれども。それから、例えば、前装冠を取るのに色合わせで写真撮るとかいうのに、点数の評価が付きました。あとはエナメル質初期う蝕に対するフッ化物塗布も、これも写真の撮影が条件となります。まあ、これは私たちにとっては全然ハードルの高いものではないので、どんどんやればいいと思います。
ですから、今後、まだ全然考えてないんですけれども、実態が明らかになってきたら、みんなでこういう診療所型に移行するためにどうしたらいいかとかも、できれば、皆さんと考えていきたいと思いますので、いろんな提案があれば、よろしくお願いします。
杉山:すみません。これは間違っている部分もあるかもしれないんですけど。厚労省が、こういう初期う蝕のことを、積極的に入れたよっていう意向が伝わってきたのが、1年半ぐらいなんですね。で、半年後の秋ぐらいで、次期の改定を目指してそういう方向で動くという話が伝わってきました。で、花田先生とか、豊島先生とかと相談して、いわゆるICDASを採用できるんじゃないかっていう話が伝わってきました。
その後、歯科医師会の不祥事がありまして、これは駄目だろうなって。保険改定の場合は、歯科医師会側の意向がいく場合、それから厚労省側の意向がいく場合、あとは歯科医学会って学会側の、3つぐらい、ルートがあるらしいんですね。で、今回は多分、厚労省サイドの意向がそのままいけると。ただ、歯科医師会の不祥事があったんで、うまくいかないかなと思ってたら、去年の暮れですか、いや、話はそのまま動いているということで、○先生から年末電話がありまして。今度の改定はちゃんといくからということで。ただ、ICDASの名前は入んなかったんですけど。そういう流れからすると、結局、最終的に。今、厚労省の担当者は田口さんという方で、長崎大の予防歯科の方ですね。なんで、そういうところの意向が、つぶされないで入ってきたのかなというふうに思ってます。
ただもちろん、いろんな実際の運用とか、これからに関しては、まだこれがスタートみたいなもんなんで。歯周病の場合も、入ったのは二十数年前ですから。最初、散々すったもんだして、右へ行き、左へ行き、ようやく安定するのに10年ぐらいかかってたんで。今回の初期う蝕に関して、これは学会が無いんですよね、この診療指針を出すところの。小児歯科学会も口腔衛生学会も保存学会も。だから、今回の改正に対しては、う蝕治療のガイドラインの改定版、あれが非常に利いたということでした。ですから、あそこの改定版は、僕らが批判して改定された。これに桃井先生がきちっと、数年かけて改定をしてくださったんですね。
で、次期の改定もしますっていうことで。次期のメンバーが決めて、もう、次の改定もすると明言してくれてます。そういうことをきちっと理解をしていただいてる方の、オフィシャルで出したものは使えるということなので。そういうところで、僕らが、協力していく部分はあるんじゃないかなっていうふうに思っています。その中でも特に、亡くなられてしまったんですけど、飯島先生とかも出て。外部のメンバーとして、非常にいい発言をしてたということで。それが最終的に、第2版の改定版につながったらしいんですけど。そういういろんな人の協力で、徐々にですけど、できたということのようです。ですから、今後は、僕らの結果をきちっと残していくことと、それを公表していくことが大事じゃないかと。
それから、さっき言ってた、コンセンサスっていう点でも、じゃあこういう初期う蝕についての、どういうふうにやってくかっていう診療指針が、まだ実は無いんですよね。歯周病の場合みたいな診療指針って、初期う蝕の診療指針、無いんですよね。そういうところも、きちんと出していかなきゃいけないんだとかいうふうに思ってます。
それともう1つ。ちょっと非常に。僕、講演で行くと、必ず、最近、予防は保険ではできないっていう解釈が出たっていう話を聞かされるんで。いわゆる、通産省が新しいスキームを作って、今度汐留で会合する先生が、あちこちで言ってるっていうことなんですけど。それは別に新しいことを言い出したわけじゃなくって、新しいスキームを使って、今までのことを文章にして表現をしたということだけですので。ただ、巷では結構、新しい解釈が出たっていうふうに誤解されちゃってるところもあるんですね。だから、それはそうじゃないと、ぜひ言ってあげていただきたい。今度の改定も、厚労省としては、そういう方向で動いてるということを理解することが大事じゃないかなというふうに思っております。
議長:はい。田中先生、杉山先生から、大変詳細な情報を頂戴しまして、ありがとうございます。
以下審議事項
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議長:それでは、報告事項はここまででございまして。審議事項。議案が、今回3つございます。お手元にあるとおりですが、第1号議案、平成27年度決算報告。こちらをご担当の方から、お願いいたします。
【第1号議案、平成27年度決算報告】
秋元:決算報告ですが、数年来、河野先生から特に、厳しい指摘を受けてきたところなんですが。プライマリーバランスを、つまり、特に何も無い場合の収支を0にしろと。常に赤字が前提って、そんなばかな話は無いじゃないかっていう議論はずっとあったんです。ただ非常に難しいっていうことで、半分諦めていたんですが、ようやく、今期は黒字の決算になりました。じゃあ、その黒字の要因ってのは何なのかっていうことを、簡単に書きましたけれども。普通に見ていただくと、340万くらいの黒字に見るんですけれども。この部分は、歯科衛生士の育成コースの支出が今期にずれ込んでいるものが4日分ありますので、この分の費用が、まだ未計上です。それから、これは例年同じなんですけれども。会員の数は、前年の会員の数を使って、未収金、つまりお金が入ってきてないけれども、退会の申し入れがしっかり無い方の場合には、未収金として計上しています。実際には、計上してしまった人の中で、本当に払わない人が何十人か、悪い場合には100人ぐらいいらっしゃいます。で、100人ぐらいそういう人がいて、50人ぐらいが入ってきて、毎回50~60人減ってるというのが、ここの数年のずっと流れなんです。ですので、この減少は多少あるので、この会費収入の部分っていうのは、少し割り引いて考えなければならないと思います。入ってくるほうを少し割り引き、そして、歯科衛生士のコースの出て行くほうを少し割り引いて考えなければいけないので、340万っていうのは過大ですが、実際に100万円ぐらいの黒は出ていると思います。
これは、一番大きかったのは、今までヘルスケアミーティングは、大体100万から200万ぐらいの赤字でしたけれども、今回はぎりぎり黒。ヘルスケアミーティング、2015収支の最後は、5万9,000円の黒というふうになっています。もちろんこれは、事務局経費などを、この中には勘案してませんので、実際に掛かった費用と、領収書のなどの掛かった費用と、収入だけですから、実態としてはもう少しマイナスになりますけれども。ここが、いつもとは全く違います。
それから、その他の、旅費交通費、謝金の部分の少ないのは、歯科衛生士のコースが非常に大きいんですけれども。やや寄与率は小さいものの、幾つか、高橋先生を中心に進められているコースの収支は、どれも決して大きな赤というのはありません。小さな赤か、プラスですので、その部分の圧迫が無いというのも大きいと思います。
下に、その寄与因子を書きましたけれども、もう1つあるのは、ウィステリアProのバージョンアップによる、企画商品の収入増。もちろんこれは初期費用として、だいぶ掛かってますので、これが利益になってるわけではないんですが、収入増があります。こういう、その部分などで、プラスが出ています。一応、そのページの1から4まで。①準会員制度を無くして、衛生士正会員になったことによる会費収入の増加。それから、ヘルスケアセミナーの収支の改善。それから、企画商品、中でもウィステリアのバージョンアップによる売り上げの増加。そして、企画育成委員会企画セミナーによる新会員の増加と収入増という部分が、総合的に寄与していると思います。
そして、少し残念と言いますか。今までは、消費税に関しては、会費による収入があって、講演会、ヘルスケアセミナーでのマイナスがありましたので、消費税に関わらない収入で、消費税の関わる支出でマイナスとしてましたので、消費税は還付されてたわけです。失礼、還付されてたわけじゃなくて、還付される計算だったわけです。ですが、収入に関わる事業が、1,000万円を超えていませんでしたので、還付は無かったんですけれども。あいにく、2年前に、1,000万円をぎりぎり超えてるんですね。そのため、今期は、また偶然にプラスになったために、消費税の支払い義務が、11万円ほど生じています。11万6,300円生じてます。まあ、良き国民として、税金を払うということになりましたので。それが今期の決算です。この決算内容については、去る2月25日に、監事の鈴木先生に、事務所にご足労いただきまして、証憑類と帳簿の突合をしていただきました。以上です。
平成27年度決算表
議長:秋元さん、ありがとうございました。
秋元:鈴木先生、監査。
議長:鈴木先生。はい。
鈴木:はい。監事の鈴木正臣です。先ほどお話がありましたように、コアメンバーの方々、会員の皆さんのご協力によりまして、さらにまた、事務局、秋元さんの努力によって、ついに、われわれ、プライマリーバランスが改善されました。本当に、監事としてもほっとしているところであります。
監査報告書
では、監事報告を申し上げます。書類にありますように、私は、一般社団法人 日本ヘルスケア歯科学会の平成27年1月1日から平成27年12月31日までの第5期決算事業年度につき、下記の計算書類について監査を行いました。
1.実施事業会計の正味財産増減計算書及び貸借対照表、その他会計の正味財産増減計算書及び貸借対照表。
2.内訳書。
この監査にあたって、私は、一般に公正妥当と認められる監査基準に準拠し、通常実施すべき監査手続きを実施しました。監査の結果、研究会の採用による会計処理の原則及び手続は、一般に正当妥当と認められる公益法人会計の基準及び定款(寄付行為)に準拠し、また、計算書類の表示方法は、一般に公正妥当と認められる公益法人会計の基準に準拠していることと認められました。
よって私は、上記の計算書類が一般社団法人 日本ヘルスケア歯科学会の第5期の収支及び正味財産増減の状況に、並びに同事業年度末現在の財産の状況を適切に表示しているものと認めます。
議長:はい。鈴木先生、ありがとうございました。それでは、質疑応答に移りたいと思いますので。ご質問ございませんでしょうか。よろしいでしょうか。はい。すみません、戻ります。この議案についてございませんようでしたら、報告事項についてご質問等ございましたら、この場でご発言いただければと思いますが、いかがでしょう。
杉山:雨宮先生、はいはい。
雨宮:河野先生にちょっとご質問なんですけれども。認定歯科衛生士実技検定会、行われるのは、これは一発受験なんですけれども、基礎コースとか受講してて、ちょっとという人も、この時に再受験を許可してほしい。
河野:はい、そうですね。
雨宮:そうなりますと、前年度東京で、多分、開催されてから、第4回歯科衛生士まで、次検定会までの間が、おそらく1年半くらいあるんですけれども。そうしますと、やっぱり受験生からすると、ちょっと間隔が空いてしまうのではないかという。やっぱりモチベーションもあるので。できれば認定歯科衛生士会、実技検定会のほうは、いろいろご都合もあるでしょうけども、例えば、東京でやる場合でしたら、歯科衛生士総合実習研修会などに組み入れて。
例えば、前回落ちた人に関しては、どっちかで、口腔内写真、もしくは検査で落ちてる。両方とも落ちてる人もいるし、1個だけ落ちてるという人もいらっしゃるかと思うので。その場合、こっちのほうに、もし組み入れていただけると、ちょっと間隔的に短くなるのではないかというふうな希望はあるんですけれども、これはちょっと難しいでしょうか。
河野:検定会につきましては、去年は2回やってます。6月とか8月9月くらいに、東京で1回やり。去年は2回やりまして、関西と関東、東京と関西でやりまして。今年度につきましては、関西で1回と、そこにちょっと書き漏れがあったみたいなんですけど、7月の10日に、東京で検定会を行うことになってます。すみません、訂正というか追記をしてください。一応、東京では年に2回程度、検定会をやるというふうに思ったわけで、半年に1回ぐらいあると思います。で、もう1点の、実技研修会、総合実習の研修会のときに、組み込めないかという点につきましては、ちょっと無理なので。それは、すみません。
雨宮:それは東京で、年末しかないと思ったときに、そう発想しただけのことで。お忙しいところありがとうございます。
で、あともう1点なんですけれども、ヘルスケアの総会のほうの、ヘルスケアミーティングのことなんですけれども。今回、非常に黒字になって、参加者も240名近くあって、すごく良かったかと思うんですが。うちのスタッフさんなんかにいろいろ聞くんですけれども、やはり参加料が、特にわれわれの場合、衛生士さんの場合、どうしても1日しか来れないとかっていう方もいらっしゃるので。
例えば、2日分の7掛けとか、8掛けぐらいでも構わないんですけれども、1日参加料っていうふうな感じのを、もし作っていただけたらと思うんですが。次回はもう無理なので、ちょっと検討事項にしていただけたらなと思います。よろしくお願いいたします。どうしても衛生士さんは、自分で払う人もいますし、医院のほうの負担で行くっていう人もいるかと思うので。やっぱり、実費では行かないかな。行けない人も。行きづらいっていう話も聞いたことがあるので、うちの場合は。そこら辺をちょっとご検討いただければと思います。よろしくお願いいたします。
議長:お願いします。
杉山:ちょっとそれは、すぐ、多分、返事できないんですけど。一応、コアメンバー会議で議論するってことでいいですか。はい。
議長:ありがとうございます。申し訳ありません、前後いたしましたんですが、第1号議案につきまして、ご承認いただける方は、挙手にてお願いしたいと思います。お願いいたします。ありがとうございます。何か他にございますか?
渡辺:すみません、報告について、ちょっといいですか。先ほど、口腔内写真とかかりつけ医師の、初期う蝕があったと思うんですけれども、僕がいただいた厚労省からの資料は、QLFの写真だったのですが。QLFに関して、何かありますか。もしくは、QLFが何かその条件の1つに組み込まれただとか、QLFのカメラが何かなったとか、何かあります?
杉山:確かに厚労省の資料見ると、このグリーンのあれですよね。出てくるんですよね。で、僕もびっくりしたんですけど。それを、何も僕は聞いてません。QLFに関しては。
田中:でもこれ、口腔内カラー写真の撮影を行った場合に算定するなので。
渡辺:これではそうなってて、写真がそれだったから。
杉山:ちょっと何も見てないんです。すみません。
渡辺:いえ。ありがとうございます。
【第2号議案 会則改正(出産に伴う会費の免除)】
以上、監査報告とさせていただきます。ありがとうございました。
議長:他はよろしゅうございますでしょうか。はい。それでは、第2号議案、会則改正(出産に伴う会費の免除)のところについて。これもご担当の方からお願いしたいと思いますが。
秋元:これも直前になって、ある北のほうの先生のスタッフから、出産、去年払ってないんですけれども、今年払った場合には、去年の会費になるんですか、今年の会費になるんですかっていうお尋ねがあったんで。ちょっと良く考えてみたら。国会議員で育児休暇という話もあったからなんですけれども。
ヘルスケア歯科学会の場合は、衛生士さんに限らず、もちろん、女性歯科医あるいは助手の方で、正会員の方もいらっしゃるわけで。離職あるいは長期療養ではなく、出産に伴って、会への参加がじゅうぶんにできない時も、会費を払い続けるのかって言われれば、確かに少しおかしいなということで、コアメンバー会議で議論をしていただきまして。
この1年分の会費の猶予。つまり、いつ産んだかによって、いつの会費が免除になるかなって議論したわけですけど、非常にややこしいわけですね。12月に産んだら、前の年が免除か、翌年が免除かみたいな話になりまして。そういうことではなくて、出産あるいは育児に関わって。じゃあ男もほしいっていう人もいるけれども、ちょっとこれは、国会議員の不祥事もあったので、男のことはちょっと抜きにしてるんです。まあ、冗談ですけれども。育児期間中でも、出産があっても、ヘルスケアミーティングに出ることは、かなり、12カ月の内、11カ月ぐらいは可能なわけですから、そういう意味での、休暇という意味ではなくて、若干の優遇措置を設けるべきであろうということから、このように提案しました。
で、ヘルスケア歯科学会の定款は、そもそも少しここ、おかしいとこがあって。13条、読みますが。下の薄いほうですね。現行どうなってるかといいますと、「離職、長期療養、海外留学など1年を越えて学会活動に参加が困難で、かつ引き続き学会に参加する意思のあるものは、休会を申請することができる」。あたかも、出産育児の場合は、休会しろって言わんばかりの文章になってます。これはちょっと問題ですので、それを、上記の濃い文字のように、改正したいという提案です。
13条の3項ですけれども、「離職、長期療養」ここの部分は同じで、その附則として、「本人の出産に際し、申請により出産日の翌年1年間の会費の免除を受けることができる。会費の免除により会員の権利は制限されない」ということを明記します。つまり、1月1日から12月31日の間に出産があった場合は、翌年の会費を免除します。もう払っちゃってた場合は翌年ですし、払ってない場合は、その年は払わなきゃいけないわけです。
そして1年間、会費を払わない間も、例えば、歯科衛生士育成コースに出ることはもちろんできるし、会員としての資格で、受けることができる権利、優遇は、受けることができるというということです。そして、この附則は、今年からでなく、去年から。つまり、去年出産の方について、今年の会費を免除するというところから。まあ、さかのぼってというわけではないんですが、今年の会費から適用するために、去年の出産から適用するということを提案いたします。以上です。
そして併せて、第40条に、会費は前納制で、ということが書いてありますが、そこに1行足します。別に定める場合、つまり今の13条ですが、「別に定める場合には、会費の減免を受けることができる」という1行を加えます。以上が、出産に伴う会費の免除に関する会則の改正案です。
議長:はい。ありがとうございました。ご質問ございますでしょうか。いかがでしょう。
B:っていうことは、ニュースレターとか学会誌は、いただけるということでよろしかったですね。
秋元:はい。
B:ありがとうございます。
議長:他にございませんでしょうか。よろしいでしょうか。ちょっと私から、秋元さんに一言お伺いしたいんですが。ここで今、挙手にてご承認いただくことになるんですが、何年何月何日をもって会則の改正っていうことになるっていうのは。
秋元:本日。
議長:本日。
秋元:はい。
議長:はい。ありがとうございました。それでは、ご質問無いようですので、この件につきましてご承認いただける方は、挙手をお願いいたしたいと思います。ありがとうございます。これにて、本日より、会則の改正ということになります。よろしくお願いいたします。
【第3号議案 ホームページの改定に伴う診療コンセンサスづくり】
それでは、第3号議案。ホームページの改定に伴う診療コンセンサスづくり。こちらも、秋元さんにお願いいたします。
秋元:ホームページをどういうふうにリニューアルしていくかっていう、全体の絵があるんですが。それは煩雑になりますので、お見せしませんが、一言で言いますと、皆さんからのご意見、コアメンバーの中でのご意見も、外に向けた情報発信を重視すべきだという意見が多いです。で、そういうようなホームページ。つまり、出てくると、基本的には外向けの情報で。そして、少し分かってる人は、その内向けの情報、つまり会の中の出来事のほうに行けると。そして、その中の一部が、パスワードを入れなければアクセスできない事柄。できるだけ公開していきますけれども。会員でないと買えない物とか、会員でないと提供しない情報っていうのが一部ありますけど。会誌の中身とか、そういうものは、パスワード無しでも見られるんです。会員でないと企画商品で、会員でないと買えない物が多いので、それはパスワードを入れて会員のほうに行くんです。それ以外は、全部オープン。さらに入口としては、むしろどちらかといえば、医療の消費者層、つまり、歯科医師・歯科衛生士・助手ではなく、患者さん、一般国民に向けた情報のほうを、もう少し力を入れましょうということを、徐々にしていきたいと思います。
で、そういう意見は多いんですが、じゃあやろうよって言っても、なかなか進んでこなかったんですね、今まで。できる範囲からやることにしますが、その場合、難しいのは、先ほどの杉山先生のお話にもあった、この会として出せる情報の合意事項っていうのはどこまでか。メインテナンスはこれだけ有効ですよっていった場合に、A先生のメインテナンスは、レギュラーチェックアップだけです。B先生のところは、PMTCもやります。縁下のスケーリングもやります。というような違いが大きくあるとすると、困ります。私はずっと通ってたけれども、そんなことやってもらったことないよっていうような議論になってしまいます。
それから、一番問題なのは、こういう、医療というか、サービスを受けると、結果として、大体こうなりますよっていうふうな情報を提供する場合に、前提条件が一致してないといけないんですが。前提条件がばらばらのもので、何となく皆さんの共通理解のままっていうのは、あまり良いことではない。そこで、いろいろな合意を、コンセンサスといいますか、共通認識を作っていかなきゃいけないだろうと。そうじゃないと、歯ブラシはとってもいいですよと、歯ブラシの仕方はこうですよって。これであれば、それでも、歯ブラシの、ポケットに突っ込むのか突っ込まないかっていうような議論も、本当はあるわけで。コマーシャルでは、がんがんポケットに突っ込むような絵を書きますけれども、うそだろうと、そんなにがんがん突っ込むわけないだろうと、僕なんかは思います。でも、突っ込むことになってます。で、さらに、そこに歯磨剤もがんがん突っ込んでいくといいみたいなものが、一般的には書かれてるわけですね。
そういう共通認識を。どういうものが。例えば、今回のヘルスケアミーティングでは、カリエスリスクアセスメント。じゃあ、一般の人向けに言えば、虫歯のかかりやすさの診査をいたしますと書いてある。それはいったい何を意味するのかっていうことが、共通の認識が無いと、書いてあるのに行ったけど、A歯科医院ではそんなことやらなかったよってことになってしまう。そうじゃなくて、それはどういうことを意味するのか。間食の習慣について尋ねるということを、カリエスリスクアセスメントだと言ったっていいわけですし。もっと言うと、過去のう蝕経験について調べるということだって、これはカリエスリスクアセスメントとしていいわけですね。この中で、共通認識を作っていかないと、いけないだろうということです。
その共通認識作りのために、ヘルスケアミーティングやポスター発表を活用していくということを、積極的にやっていかないと、なかなか、様々な共通認識作りはできないんじゃないか。先生方の中には、共通認識あるじゃないかとお思いの方もいるかもしれませんが、実は皆さん、それぞれの方が考えてるものは、隣の人と一緒じゃないわけですね。それは、同床異夢であって、意外に違うことを考えてるわけです。言葉で言えば「いや、適合のいい補綴物であれば大丈夫」ってのを言ってるんですが、どの程度のことを適合がいいと言ってるのかは、全然レベルが違ったりするわけです。だから、その共通認識をしっかり作っていくっていうことが、会としては、平たい言葉で言えば、消費者の信頼を得るためには必要だろうと。
そして、外部に対して情報を発信するっていうときには、そういう責任を伴うんだろうと。これがいいですよ、これがいいですよって言って、商品を勧めるんであれば、なぜいいか、あるいは、このような実績があるからいいと勧めるっていうことを言わないといけないんですが。共通の認識が無いところで、予防は大事です、定期管理は有効ですって、実は言えないんじゃないかと。どういうものを定期管理と言っているのか。どういう年齢の、どういうリスクがあって、じゃあどういうことをやるのが基準ですっていうふうなものを作っていかないと、外部に対する情報発信っていうのは、なかなか難しいところがあるというふうに思います。そういう作業を、常にやり続けていく中で、少しずつ情報発信をしていくということを考えたいと思います。皆さんご協力をお願いいたしますというのが、第3号議案です。よろしくお願いします。
議長:はい。秋元さん、ありがとうございます。それでは、ご質問と、ご発言等ございますでしょうか。いかがでしょう。大変、難しい問題だと思うんですけれども、いかがでしょうか。
田中:これ、本当は、以前からこういう場所で、ホームページの充実というのをアンケートして、いろいろ発言あって、今まで考えてたわけですけども。出そうとした時に、今みたいな問題が出てくるわけですね。
会員診療所が、ホームページにみんな書かれていて。ホームページに書かれたようなことを期待して、そこに行ったら、全然違うことやられたとかですね。それがまた、こちらへの信頼を低めてしまう。あとは、予防歯科というキーワードでググってみると、いっぱい診療所出てくるわけですけれども。中見てみると、例えば、スウェーデンの人たちは歯がいい。日本はこんなぐだぐだだ。だから予防しなきゃいけない。でも、その情報の元がどこかというと、他所の診療所のホームページをコピペしてたりするわけですね。一次ソースとか出してるホームページとか、ほとんど無いです。あるとこは立派だと思うんですけど。また、自分とこの診療所のデータ出して、こんなにうまくやってますよというとこもあるんで。それは立派だと思うんですけども。あっちはこんなに歯が無い、こっちはこんなにある。見てみたら、サンスター調べとか書いてあったりですね。まあ、ソースを出すだけまだいいんですけれども。で、そういった問題が、気にしない人はしないかもしれないんですけれども、気にする人はする。また、事務局に電話をかけてきたりする可能性はあるわけでしょ。
秋元:いや、かけてきますよ。本当に。
田中:それをまた、対応するのにマンパワーが必要になるし、秋元さんの仕事をだいぶ制限してしまう。また、秋元さんとこのスタッフの労力を割くわけですね。だから、情報発信、ヘルスケア型ってこんな診療所なんですよってするのは、ものすごい大事で、するべきなんですけれども。それを出してもみんなが困んない。あと、誰もヘルスケアのこと知らない人に、ホームページを紹介したら、こんなになると分かってくれるというようなことがあると思うんですけれども。でも、それを見たけども、おまえ違うじゃないかと言われる可能性もあるわけです。
その辺のコンセンサスを作っていくために、本来は有志を募って、そういうのを話し合う委員会を作ると。それでやってくのが筋でしょうけども、なかなかそれもできない。で、ポスターとかプレゼンとか出てくる、ヘルスケアミーティングで、それをみんなが見て、いいと認めたものの最大公約数をもってくっていう形ですかね。
秋元:そうですね。
田中:で、それを、どうしてくかというのを、ぜひここで話し合いたい。時間がいっぱいあるので。そのために空けておいたんですけど。大変難しい。ホームページ作って、情報発信するっていうのは簡単なことなんですけれども。それを、じゃあ、どう担保していくのか、どのような内容にしていくのかっていうのは、やっぱりこの会員全体で話し合うべきだし。それは無理なので。それはまさに、このオピニオンメンバー会議だと思うんですよね。
田中:ポスターとかも。あと、こういう診療所作りしてますとかいう、そういうのがあったら、出していただきたい。まあちょっと、説明が分かりにくかったかもしれないんですけど、ぜひ。こうしたらいいんじゃないか。「じゃあ、あなたやって」とか言いませんので。できれば、どうすると、そういう情報発信がうまくいくんだろうかっていう意見を出していただけたら。また、それを検討して、フィードバックっていうのを繰り返したいと思いますんで。私たちが、なかなか考える能力とか、いろんなこと生み出す能力とか限界がありますので。頭数がこれだけあれば、いろんないい案が出るんじゃないかと。
林:分かったんですけども、コンセンサスってのは、カリエスリスクアセスメントは、こういうふうにしなさいみたいな感じで、やってくださいっていうふうなことなんですか。
田中:難しいですね、それは。コンセンサスを守るっていうのは、行ったり来たりではないと思うんですけれども。それも含めて、守るというより、例えば、ガイドラインで言えば、みんなガイドラインどおりにやってるかっていえば、そうでもないけれども。じゃあ、どうやるべきかっていったら、こうやるべきっていうのがあるわけですよね。それから、私のイメージはそんなんですけども、ぜひ、いろんな意見をとにかく出して。
林:いや、むしろ僕は、そういうのがあったほうがやりやすいと思う。
田中:そうですね。まだ若いとか、ヘルスケアを始めた人たちにとっては、そういうの、あるといいって、誰かおっしゃってましたよね。
林:そうですね。その、ヘルスケア型診療っていうこと自体の定義が、僕も何か曖昧なところがあるんで。こういうことをやれば、ヘルスケア歯科型の診療になるよっていうようなのがあると。僕も、同じ栃木県でやってる他の先生と僕が、どれだけ同じ診療をしてるのか、よく分からないっていうのもある。やっぱり、これはこういう基準で、例えば、検体はこういうふうに採ってるとか、何回に一回採ってるとかっていうのがあるといいのかなと思って。
田中:まさにそういうことです。それをまさに作って、実際、採用するか。うちと全然違うな、この基準っていって、採用するかどうかは別として。ただ学会しては、こういうのを推奨してるというのが、あるといいなということですか。
林:そうですね。
杉山:前例が無いわけじゃなくて、例えば、資格要件もある、認定の歯科衛生士制度と、認証診療所というものは、こういう基準だよねっていうのはあるんです。だから、いったいヘルスケア認定歯科衛生士っていうのは何なの、認証診療所っていうのは何なの、ステップアップガイドがあって、こういう基準で、評価とプレゼンをして、それで何点以上を取った人は認証となる。これがヘルスケア型をやるスタートラインになります。ただ、そこら辺の、対外的な情報公開が、まだいまひとつなのかもしれません。
だからそういう、審査基準、審査をするものは比較的作りやすいけど、そうじゃないものでは。例えば、うちの診療所になんかは、ヘルスケアのカリエスリスクアセスメントはこうだけれど、うちはここにこれをプラスしてるんだよとか。これは、ちょっとうちの辺の地区ではもういらないっていうの。あと、そういうのありだと思うんですよね。
田中:既に基準があるものは、それは問題無く載せられるけれど。多分、それじゃまだイメージできないっていうことですよね。
林:そうですね。分かりやすいものが、何かあるといいかなとは思う。
秋元:例えばね、具体的に議論したほうが分かりやすいと思うんですが、さっきの診療報酬なんかでも、当然、エナメル初期う蝕っていう言葉が出てきたわけですよね。でも、エナメル初期う蝕とは何ぞやっていう定義は、しっかりありませんよね。普通は、COのことだというふうにして、これからカルテにCOって書いてやる人が多いのかもしれません。
だけど、ヘルスケア歯科学会では、これだけICDASをやってきたんだから、エナメル初期う蝕に関しては、ICDASのコードをカルテに書こうよというふうにします。そして患者さんにも、あなたの状態はこうですからということを、ICDASチャートを見せて、コード幾つだということを教える。そして、こういうことをこれからやっていきましょうねという話をすることはしましょうよと。これをその、保険でいう、エナメル初期う蝕の再石灰化というんだよという合意を、とにかく作ったとしますね。そしてホームページ上で、エナメル初期う蝕とは、コードのこれ。これを私たちは考えて。これは一定の対応すると、これぐらいに改善することが、何パーセントくらいあります、というふうな情報を載せておくというようなことですね。
でも、そうすると今度は、トラブルがあって。いや、私ヘルスケアとか言ってるとこ行ったけど、そんなふうに聞かなかった。これはやっぱりいけないんじゃないと。まず、患者さんにコードをちゃんと説明して「このコードはどういうことを意味していて、ここに対する処置は、切削・充填処置ではなく、実際に経過観察を、私たちは大事と思ってます。そのために、こういうことをやります」っていうようなことを説明するのを、だいたいの標準としておくというようなコンセンサスが欲しい。
例えば、保険で、そういう請求が増えたときに、当然どこかで締めてくるわけです。その締めてきた時に、カルテにどのような記載があるかとか、写真でどういう記録を撮ってるだとか。例えば、写真で記録を取って、そのとこにコードを記入するというような。日にちとコードが記入されているっていうようなことを、例えば、するとして。そうするとはっきりしてきます。そういう、自分たちで基準を作っていくっていうことをしていくっていうことが、前向きなんではないかと、私なんかは思うんです。
議長:議長から恐縮なんですけれども。秋元さん。ヘルスケア歯科学会の会員診療所なので、初期う蝕についてはICDASを根拠として見てるんだよっていうのが、患者が納得できれば、それで意味があるという意味になりますね。そうすると、一般会員に向けて、そういうふうにしていきますよということについては、どういうふうにメッセージを出していくべきなんでしょうかね。
秋元:それは、会誌やニュースレターを通じ、それから、ヘルスケアミーティングを通じということでしょうね。別にそれは、縛るもんではないから。ただ、そういう、皆さんの常識作りをしていく。もちろんヘルスケアの会員じゃなくても、同じようにやってくださったらいい。他にもっといい方法があったら、この会もそれを変えなきゃいけませんね。もっと簡単な方法とか、確実な方法あれば、それを採用すればいいわけですが。今のところ、エナメル初期う蝕に関しては、多分、ICDASが簡便で的確な診査基準であろうと思われます。例えば、こういう書き方をするのが、普通いいでしょうねというふうなことがあれば、むしろ、それをまねしてでいいと思います。
で、それをどう周知徹底するかっていうほど、法律じゃないんで。みんなの努力目標というようなもんですよね。写真を撮ろうっていったときに、河野先生がイメージしてるような写真が撮れてるかどうかといえば、じゃあ、全然撮れてない。いや、写真撮ったよっていったけれども、顔全体の写真があって、その中に小さな歯があって、その中に初期う蝕が写ってるのを、写真撮れたって言ってる人も、実はいるんです。それぐらい、常識って差がありますから。顔は写ってないけど、鼻は写ってるのいますよね。そういうようなレベルです。
議長:ありがとうございます。非常に明快なお話、ご発言ありがとうございます。他にございませんでしょうか。
C:先ほど、秋元さんの解説の中で、会誌、ニュースレターを公表するみたいなのがありましたけれども、今現在は公表されてませんよね。
秋元:すみません。会誌は公表してます。ニュースレターは公表してません。
田中:ニュースレターの巻頭は、公表するようにしてます。
秋元:巻頭の文章については、一般に公表するようにしました。
議長:若井先生、お願いいたします。
若井:すみません、若井です。ちょっと杉山先生とかにこういう話できたらいいかなと思ってたのですが。手前みそになりますけれど。インプラントで、トムソン・ロイターっていうところが論文を検索して、去年ベストセラーになりました。
『インプラントのための重要キーワード・ベスト240論文』っていうのを、去年発刊させていただきまして、ベストセラーになりまして。それで、このトムソン・ロイターっていうのが、インパクトファクターを決めてる会社ですけど。このインパクトファクターの高い論文を、どんどんキーワードごとに出してきてるんです。そうすると、そのキーワードで引っ掛かったものを載せてあるんですけど。それが今、すごいヒットして。ペリオだとかエンドとか、そういうもののこれも、徐々に出てるわけなんですれど。
そういうのが、ヘルスケアの中の、そういうキーワードで出せないかなというふうに思っていて。これを本にするのはあれですけど。こういう検索方法で、予防っていう観点で。今、話してるのは、何となく、みんなそれぞれが、興味持ったことを臨床的にやって、どうだった、ああだったってなるんですけど。そうじゃなくて、じゃあ世界的に、どういうふうに、それが認識されてるのかとかいうことをベースに議論してったほうが、もしかしてそういう目標に近づけるんではないかなというふうに感じますんで。そういうふうな検索方法でやってみるっていうのも、一つかなというふうに思います。
杉山:すみません。その本は、僕もちょっと聞いたことあったんですけど、インパクトファクター?トムソン・ロイターって会社ですよね。
若井:そうです。う蝕は無いんですけど、今。もうペリオとかエンドとか、あと補綴は出てるんですけれど。この本がすごく売れちゃったんで。出版社はクイントなんですけど、味を占めて、いろんなキーワードで出したら売れんじゃないかと言うことで。まあすごく、売れてるっていうことなんです。
若井:インパクトファクターは、トムソン・ロイターが調べた被引用件数で、他の論文に、どれだけその論文が使われてるかっていうこと。それが高いだけ、また注目度も高いし。皆さんそれを、自分の論文を発表するときに使ってるっていうことで。インパクトファクターが高いものが好まれてるよってことが。
議長:(お預け状態になっておりまして申し訳ございません。どうぞお召し上がりになりながら。)じゃあ、羽山先生、お願いします。
羽山:奈良から来ている羽山です。正会員の会費についてなんですけども。会費は、一応前納です。今までずっと、3年4年ぐらい、正会員で来てもらってたんです。たまたま2月に1人、辞めることになりまして。それともう1人、4月に出産のために辞めるとなりまして。新しい歯科衛生士さん、来るんです。一応、その新しい衛生士さんにも正会員になってもらいたいんですけども、そうすると、最終的に正会員の入会金なり、年度会費をもう一度払う必要があると思うんです。それを、継続ってことにできれば、もう。
秋元:それはないです。
羽山:一応、辞めるって連絡したんです。その辺考えてもらえないですか。
B:多分考えてもらえないでしょ。
羽山:そういうことは無理ですか。
議長:ご発言ございますか。秋元さんいいですか。
秋元:ノーコメントです。それは多分、難しい話だと思います。
議長:今の羽山先生の話に、合ったというか沿ったというか。どうでしょうか。
羽山:まず、4月から来るのは、入会するかどうかもまだ決めてませんけれども。一応、できたら入れたいんですけど、その場合は新規の入会に、しょうがないですよね。
D:すみません。僕もよく分かってないんですけど、正会員っていうのは、本人で入会するっていうか。その本人で入会するっていうのが、意味付けとして前提なのか、それとも、場合によっては、準会員みたいに、医院に所属してる人が入会してるって前提なのかによっても変わると思うんですけど。僕、前者だと思ってたんです。だから引き継ぐとか、そういうレベルの話じゃないのかなと。
秋元:羽山先生は分かって聞いてるんだと思います。
斉藤:うちでも、去年出産で、途中で辞めた認定取った衛生士いるんですけども。院宛にニュースレターがまだ来てるんです。それを、見てもらえばいいんじゃないですか。で、入りたいと思えば入ればいいし。その人の代わりにもらうってことは、一般常識としては、あんまり無いのかなと思って。とりあえず、うちにも、その衛生士さん宛てに来てるのがあるので。それを例えば、新人が見て。それを見て、いいなと思ったら入ればいいんじゃないかな、なんて僕は思うんですけど。
羽山:そしたら、事務局のほうに退職を連絡しなければ、ニュースレターか会誌は来るってことですね。
斉藤:1年分払ってるから、1年分は来ますね。
羽山:分かりました。
E:すみません。これ、スポーツクラブだと思ってください。スポーツクラブに入ったときに。スポーツクラブ入ると、だいたい今、銀行引き落としですから、1カ月分前納ですよね。前納で払うんですよ。それで、「いや、俺ちょっと行かれなくなっちゃったから辞めたいんだけど、俺の友達が入りたいって言ってるから、そいつに引き継いでいい?」って。多分、駄目だと思うんですよね。
羽山:はい、分かりました。一応、一回、事務のほうに連絡して、ニュースレターだけ送ってもらうように。その人の名前で。できますよね、それは。
田中:黙ってれば、そのまま。
羽山:そのままってことですね。
秋元:それは、そのままです。はい。
羽山:はい。分かりました。
議長:ありがとうございます。他にございますでしょうか。いかがでしょう。ごめん、山田さん、お願いします。
山田:山田です。ホームページの件なんですけれども。今、認証歯科医院のお名前と、このホームページっていうのはリンクして、見られるようになってると思うんですけど。以前、ポスターで発表させてもらったように、就職にもちょっと絡めていただけたらいいなっていう考えを持ってまして。例えば、ヘルスケア独自のテンプレートを作っていただいて。就職を希望している人に、おいしい情報が載っているだとか。
あとプラス、どこか、予防歯科をやっていて、どういうことをやっている歯科医院に行きたいなって、考えてる患者さんが見たときに、そのやっている内容が分かるような内容の検索ページみたいなものが、あったらいいんじゃないかなというふうに、漠然と考えてはいたんですけれども。そういうのはいかがでしょうか。
議長:はい。
秋元:認証歯科医院のアドバンテージっていうか、いいことは、第一に何かっていう議論を、コアメンバーとか、それから、委員会でやってるんですが。その第一は、今のところ、歯科衛生士さんに対してのリクルートがしやすい。いい人材が意図を持って来てくれるっていうふうにするっていうことが、多分一番だろうと。患者さんどうこうよりも、まず歯科衛生士さん。そういう認識は、コアメンバーの中にもあります。ですから、今のご提案は、かなり具体的に。テンプレートを作って、条件有り無しを、歯科衛生士さんを求めるときに、書いても書かなくてもいいんじゃなくて、ヘルスケアの場合は書くよっていうふうに決めてしまうっていうことですね。それはすごくいいことだと思います。ありがとうございます。
田中:求人中とか、求人中のアイコンはぺたって付くよね。すると、分かりやすいじゃないですか、一覧になってて。ここと、ここと、ここ、求人してるわっていう。そんなのも見やすくないですかね。
山田:はい。いいと思います。特に、ヘルスケアだからこういう情報が見られるんだよっていうような、ちょっと他と差別化したものっていうか。グッピーとかとは違う、もっと細かい内容が見れるだとか。あとは、保険診療でどこまでやってるかとかっていうのでもいいと思うんですけど。その実際の診療の内容についてだとか、衛生士の待遇だとか。やっぱり、就職を探している人が求めるものを、情報として載せてほしいなっていうのがあって。お願いできたらと。
杉山:就職を探してる人が求める情報って何?
山田:求める情報ですか? 求める情報は、まあまずはお金ですけど。まずはお金と福利厚生なんですけど。ただ、やっぱりそれだけを見て決めると、失敗してるパターンがほとんどなので。それだけじゃなく、この歯科医院ってどんなことをやってるかっていうものまで、情報として見ることができたら、この医院ちょっと魅力があるかもっていうところにいけるかなと思ってて。ちょっと見学しに行ってみようかなって思えるような、魅力的な情報がほしいなっていう。その医院の中の、ムービーでもいいと思うんですけど。スタッフの方々が、何かしゃべってるムービーだとかっていうのでもいいと思うんです。学校の求人だとか、あと他の求人サイトには無いようなスタンスからいけたら、リクルート的にいいんじゃないかなっていうふうに思ってます。
斉藤:すみません。
議長:はい。じゃあ、斉藤先生、お願いします。
斉藤:山田さんに、僕らのほうから逆にお願いなんですけども。衛生士学校のほうでも、どういうふうな条件で行って失敗したか。失敗してますよね。なので、そういう情報ってあんまり追跡ってし……。僕の絡んでる衛生士学校でも、やっぱり卒業させて就職させちゃったら、もうあまり関わりが無くなっちゃう。でも、半年で辞めるとか1年で辞めるっていうケース多いんです。
だから、やっぱり僕らと情報を共有して、それを元に僕らも「ほら、こうやると失敗するでしょ。だから、こういうふうな情報で行くんだよ」っていうのを出せば、よりいいものができるんじゃないかなって思うんで、情報をください。
山田:はい。ありがとうございます。辞めるパターンで一番多いのは、人間関係が一番多いのは多いんです。だから、その雰囲気というか。院長とっていうよりは、スタッフとっていうほうが多いかもしれないですね。院長先生は、もう面接の時点でお話してたりとか、多分関わってるので。実際入ってみて、スタッフがっていうことが多いような気がします。
議長:それ本音ですか、建前ですか。
山田:結構、本音で言ってくれてると思いますよ。
議長:このオピニオンメンバー会議に、山田さんが来ていらっしゃるのは、非常に私どもにとって貴重な存在だろうと思いますんで、今後ともよろしくお願いします。
山田:よろしくお願いします。
議長:で、現場でのご苦労ですよね、結局のところは。グッピーとか見て「こんなの足んねえよ」って言ってる学生がいるってこと。
山田:足んねえよっていうわけじゃないですけど、その学校の求人をちょっと変えたいと思ってて。結局そのぺらでプリントされてるものっていうのは、見ない子が多いんですよ。じゃあやっぱり、気楽にさっと検索できるのは、グッピーとか、スマホを使って検索できるものがやっぱり多いので。その中でも、やっぱりヘルスケア、衛生士さんいないじゃないですか。欲しいじゃないですか。で、そういう、興味を持っている子たちがアクセスした時に、このページいいなって思ってもらえるようなものを、作ってたらなって思ってたので。グッピーに勝てる、何か。
議長:つぶして勝てます?
渡辺:多分内容で、この条件だと検索されるとか、この条件が載ってるとかじゃなくて、スマホでの検索が容易って結構大きいと思うんですよ。うちも去年ちゃんと募集掛けて、全部の学校に出して、十数人来てくれたんですけど、見学、面接。でも、紹介以外は全部グッピーなんですよね。学校に出したものは、新卒の人、見てないって言うんですよね。紙のぺらは何枚出そうが、どう出そうが。うちの院では効果が無かったってことなんで。そうすると、多分ホームページに何か載せたとしても、ホームページを見るかどうかは、また別の問題なので。グッピーみたいに、今の子たちがぱって検索して、条件入れたりとか、探しやすいような、そういうの、ファイルメーカーか何かで作っていただければ、楽なんじゃないかなってことだと思うんです。
議長:はい。追加のご発言ありがとうございます。
F:結構フリーディスカッション風になってきたので。もし情報をお持ちならと思うんですけど。日本歯科医師会の執行部、変わりますよね。で、ずっと地域保健を委員長、地域情報とリードしてきた方が、今度退任されました。秋元さん何か知りませんか。
秋元:いや、地域保健は知らない。
F:ずっとエスカレーターを走らせてきたモーターが突然止まるんだよ、突然倒れるみたいなことを言う人がいっぱいいて。
秋元:深井先生は臼田先生に使われてたわけじゃないので、役員でなくてもずっと地道にやって来られたわけですから。深井先生の日本歯科医師会の地域保健に対する発言力は、それほど変化しないと、僕は見ています。役員は外れますけどね。
議長:他に。
加藤:さっきのホームページの話にちょっと戻したいんですけど。今、ホームページちょっと見てみたら、会員診療所って全部ばーって出てきます。昔、印刷の会員名簿あった時代ですけど、自分の患者が転勤とかで移動したときに、その辺の先生の、誰かいるか探すのに、あれを使ってたんですね。とりあえず近隣の先生の名簿をコピーしてやって、これで自分で選んでくださいっていう。最近メーリングで、よく問い合わせとかありますけど。そこに行ったら、とんでもなかったってクレーム受けるんで。だから、多分事務局に来てるのと同じだと思うんですが。
ようするに、そういう面からすると、会員だからといって、ヘルスケア型診療してるとも思えませんし、保証できるもんでもないので。ヘルスケア学会として、会員はこういうこと目指してますはいいですけど。認証診療所ある程度できてますはいいですが。会員ところがそういうふうにやってますとは、決して入れないでほしい。何か別な意味で入ってる可能性もあるんで。今、ガイドライン的なものってのは、ICDASの1だったらこういう対応したほうがいいんじゃないかとか。だけど、ペリオのこういうポケットだと、こういう対応したほうがいいんじゃないかっていう。会同士のガイドラインとか推奨はいいんですけど、それをホームページに載っけるのも構わないんですが、会員のところがやってるとは、決して書かないほうがいいんじゃないと。認証診療所はある程度、それに近いことやってますよというニュアンスだったら、いいのかなと思うんですけど。ホームページにこういうことしてますとかっていうことは。一般会員にそういうこと言うっていうのは。目指してくださいは言いますけど、やりましょうは、多分、無理やりじゃないかなというふうに思いますけど。いかがですか。
田中:今も一般の人は、ヘルスケアの会員は検索できない。
秋元:いや、できますよ。
田中:できるんですか。
秋元:で、先生がおっしゃるとおりだと思いますけど。会員だからこれこれのことを担保できるなどとは言えないと思います。が、今の先生のお話を裏返すと、コンセンサス作りなんてする必要無いんじゃないかと。むしろ、これが理想的な姿ですと示せばいいじゃないかと。どうせみんながやるかやらないかは分からないんだし。認証診療所だって分からないんだから。コンセンサス作りをするよりも、理想的な姿を示せばいいんじゃないかと、穿った見方をすると、そう聞こえるんですが、そういうご意見でもあると聞いていいですか。
加藤:まあ、いいですよ。
秋元:なるほど。これは重大な執行部に対するご意見ではあると思うんです。つまり、コンセンサス作りをしたところで、そんなもん無理じゃないかと。だから、良い姿を示せばいいじゃないかと。あとはやるかどうかだよっていうことですね。
議長:はい。斉藤先生、お願いします。
斉藤:うちでもやっぱり、地方とかに転居される方で、同じようにやってくれるところ紹介してくださいって言われるんですけど。やっぱり、不可能なケースが多いんですね。そうなったときに、じゃあ何を参考に、どういうことをしてるところに行けばいいのかって、ある程度言ってあげなきゃなんない。それは、コンセンサス作りとも絡んでくると思うんですけども。うちの場合は、やっぱり分かんないので、名簿見ても分かんないですし。とりあえず、悪いとこ無いか見てもらえますかって聞いてみて、とりあえず行ったってところだったら、フッ素塗ってくれますかとかって言って。まず、いじられない主訴で行けと。で、その様子を見て、話を聞いて。何件変えてもいいから。ただ、削られちゃったらアウトだから。行ってみて、例えば衛生士さんがいるとか、説明ちゃんとしてくれるとか、うちでやってたようなことを、やってくれるかっていうことを参考に行けと言うしかないんですよね。で、なかなか何件も行くとか、周りのママ友の評判のとこに行くとかって。じゃあそうしますってなって終わっちゃうケースが多いですね。
やはりメールを参考にして行かせる場合には、非常にリスクが高いですね。で、逆に言うと、認証診療所でも、紹介したら合わなかったっていうケースももちろんあります。そういう言い方しか、今、できないので。逆に言うとそういったことが、現実としてあるんだったら、われわれもじゃあ、最低限どういうことをするとか。昔だったら、衛生士さんがいるところをとりあえずって言い方してたんだけども、今もう、だいたいいますので、そこはもう完全にクリアできてる。じゃあその次にどういうことが最低限必要なのか。それが、ひょっとしたら、口腔内写真撮ってるってことなのかもしれないし、資料提供してくれるってことになるのかもしれないんですけど。そこは、やっぱりみんなで議論して、よりいいもの作っていきたいなと。
上田:はい。斉藤先生、ありがとうございます。ホームページのことについて、僕が思っているのは。1つは、やっぱり、患者さんと診療所をうまくつないであげるっていう機能を、持たせてあげたいなっていうのは、すごく思うんですね。本当にちゃんと、そういう予防管理型っていうだけで、ヘルスケア型の診療所にかかりたいっていう。そういう言葉は知らなくても、今さっきも言ってましたけど、予防の歯科とかって検索かければ、山ほど歯医者さんは出てくるんだけども、本当の意味で、予防をちゃんとやってくれてる歯医者さんにたどり着けるかどうかっていうのは、すごく大変だなっていうふうに思っていて。で、逆にちゃんとヘルスケア型みたいな診療をしている歯医者にしてみれば、そういう患者さんがちゃんと来てほしいっていうふうには思うので。うまくその患者さんがたどり着けるようにというふうなことが、できるといいかなっていうのが、まず1つで。
もう1つは、さっき、例えば、ICDASで取ってますとかっていうふうに、ヘルスケア学会のホームページ上で、こういうことをやるんですっていうふうに書くとすると、みんながやってるかどうかっていうふうな問題が出てきてっていうのはあって。この辺は、何を、どこまで、どうしているっていうのを書くと、そこが縛りになるのかならないのか、やってるところは有る無いが出てくるので。どこまで線引きするかってなって、すごく難しい問題なんだと思います。まあ、問題なんだと思うんですが、ヘルスケア学会として、こうこう、こうこう、っていうのが、上から全部スタンス書くっていうのは難しいっていうのがあるとするならば。さっき田中先生が、一次ソースとして出せるようなホームページと言ってましたけど。例えば、ヘルスケア学会として、ひな型的な、ホームページも形式みたいなのを作って、自分の診療所の写真をここに当てはめ込めば、ヘルスケア型診療所の紹介ができるっていうふうな、ホームページの形式みたいなフォームっていうのを、何か作って。それを提供することで、そこの医院は自分のデータをそこに入れ込めば、ヘルスケア型の診療所だってことが、自分のところのデータで示せるっていうような、ホームページの大元みたいなものを作って。それを、やりたいっていう歯医者さんに、それを渡してっていうふうなことが、その歯医者さんで自分で発信してとかっていうのが、いいのかなって思ったりするんです。1から全部作るってやっぱ大変だと思うので、そういったものがあると、ちょっといいかなと思います。
議長:ありがとうございます。じゃあ。
森谷:すみません。今、皆さんの意見は、すごく大事だなって思ってるんですけど。例えば、ホームページの検索っていったときに、検索に掛からなかったら、申し訳ないけど、全然無意味なっちゃうと思うんですね。情報が出てるだけになってしまって、その情報にほとんどの人がたどり着けなくなってしまうっていうのが、今のインターネットの中では普通に起きてることだと思います。それはホームページを持ってる歯医者さんであれば、地域の中でどういった検索を掛けて、上位になろうってのは、皆さん考えてると思います。
で、今、予防歯科だけで見てみると、ヘルスケア歯科学会にどのページで来るか、ちょっと分かんないんですけど、全然出てこないんですよ。普通の探したいって思ってる人たちが、どんなキーワードで考えてるかってことも、平行して考えていかないと、ホームページをいくら充実していっても、ただ単に情報が載ってるだけになっちゃうの、すごくもったいないなって思うんですね。正しい情報は出しつつ、その情報がいろんな人の目に留まるように、今以上に工夫していかないといけないんじゃないかなって。別な方法で、誰かがやってくのか、それとも同時にやってくのかっていうのも、ぜひ考えていただければなって思ってます。
議長:森谷先生、ありがとうございました。杉山先生。
杉山:すみません。ホームページを持ってくるかどうかの問題と、そのコンセンサスって、ちょっと分けたほうがいいですね。で、そのコンセンサスが、どこで発信してもいいわけです。あえて、別にホームページじゃなくたって、文書のペーパーだって、何だっていいわけですから。まあそれは、今の時代はホームページが一番、一般の人から見やすいだろうということで。
で、コンセンサスを作る。秋元さんが、作るべきじゃないんじゃないかっていう、そんなもんいらないじゃないかっていうことをさっき言いましたけど。ちょっと僕はそれとは違って、やっぱりあったほうがいいんです。無いと、じゃあ会っていうのは何なんだっていうふうに思われちゃうんですよね。ヘルスケアの会って何なんだっていったときに、いや、こういうことを目指してこういうふうに。だから、ある意味コンセンサスっていうのは、あるのかもしれないけど、少なくても認証診療所と、それからオピニオンメンバーの中では、合意されるところのものを、やっぱり僕は作るべきじゃないかと。
ただ、会員っていうのはお金を払う人ですから、そういうとこの会に入って、そういう人たちが何をやってるか情報を知りたいって人も中にはいますし、いずれはああいうふうになりたいが今はできないとか、あるいは地域でそういうことをやってて、先生のために俺も入ってあげるよって人もいるわけです。だからその会を、金銭的に支える、精神的に支えるメンバーでもですね。そのところは、その会員っていうものと、その会っていうものは、ちょっとやっぱり違うっていう。会のコンセンサス、イコール、会員全員っていうものではない。
これはある意味では、歯科医師会でもそうなんですけど。歯科医師会は元々、地域にいる人を集めてると思うんですよね。だから合意がすごい難しいわけです。でも、少なくともヘルスケアの場合は、設立20年っていうこともあるわけですから、そこを具体化するには、どういうふうにしていくのかっていう。やっぱりそこはコンセンサスをぜひ作っていきたいって、僕は思うんですけど。
議長:樽見先生、お願いいたします。
樽見:まさに今、聞きたいなと思ってたことが出たんですけど。じゃあ、ヘルスケアのコンセンサスとか、ヘルスケア診療とはこういうものだみたいな。例えば、資料をきっちり見ますとか、時間軸で見ますとか、すぐリスクを評価して、駄目なときはやるけれども、そうでもなかったら積極的に経過観察していくとか、いろいろあると思うんですけども。
で、ヘルスケア診療って何ぞやっていうところは、今から明確にしていく感じなんでしょうか。
杉山:1つは、認証診療所が、具体的にあるわけですから、それはもういいと思うんですね。もうちょっと、その中身の一つ一つのコンセンサスかなっていうふうに思うんですけどね。違うかな。どうですかね。
樽見:認証診療所を目指そうみたいな。あるいは、認証診療所のスタイルっていうのが、ヘルスケア学会っていうことですね。
田中:ベースとしてそこをクリアしてから、っていうのがあると思います。
樽見:やっぱそこが、ホームページでも、あってもいいのかなとは思ったりしてるのが1つと。あと提案なんですけど、僕のとこも、ちょっと他を紹介してくださいってよく言われるんですけれども。転勤するからとか。で、やっぱり、患者さんに言うのは、僕らのところがやってるようなことを、一般の歯科医院がやってるとは思えないので、結構どっちかっていうと特殊なんだって言いながら。でも、同じようなスタイルで、何のテレビですかね、いい歯医者は写真を撮ってるとかっていう話で、探すときに、やっぱりヘルスケアの名簿を見るんですけど。認証診療所だったらいいなとか、認定衛生士がいたらいいなとか思うんですけど。提案としては、そこの中に、例えば、認定の衛生士が何人いるとか、衛生士がそもそも何人いるとかっていう数字だけでも、ちょっと併記してもらったら、ここは割と紹介しやすいなとか。いろんな事情があって難しいとは思うんですけど、…
杉山:今、ホームページ見ると、認定衛生士がいるかいないかは出てますね。人数までは出てないんで、そこの個人の医院に行くと、多分、分かるようにしといてもらえると、僕は、いいんじゃないかと。いや、多分そういう作業って、事務局が大変になると思うんですね。それから、ただ認定衛生士が辞めた場合に、それをじゃあ、ヘルスケアの事務局に通知するっていうことは、多分皆さんの頭に無いんじゃないかなというふうに、僕は思うんですけど。どうですか、事務局。
秋元:いや、それは、要望があったので、今は認定衛生士のマークを付けてるんですね。それはまあ、できます。ようするに情報は集約してるからできます。労力とかコストは、ちょっと度外視して議論してますが、できます。
杉山:絶えず更新するシステムを作らなければ、情報を。
秋元:そうですね。その分のコストっていうのは、なかなか難しいんですよね。常に、やったことで幾らっていうのは簡単なんだけど、やるためのチェック活動っていうものは。もしかしたら、ずっとチェックしてても、何も必要無いかもしれないってことに、コストが掛かるんですよね。だから、それは考えていきます。頑張りますとしか言いようが無い。
ただ、先生。今の議論、何て言いますかね。今、杉山先生が、技術的なものとコンセンサスって分けられたけど。もう1つは、以前この会では、つまり、今、患者さんが検索して、ヘルスケアの診療所に来てほしいって議論が、かなり中心にあったんですが。以前はホームページを見て来る人っていうのは、それはいろいろ問題あるから、ホームページを見て患者が来るってことは期待しないんだっていうのが、全体の空気としてあったんですよね。だから、徐々に変化はしてきてると思いますが、そのために、そういうホームページ作りではないんだっていうのが、今までの空気だったんですが。今の議論聞いてると、そうではなくて、より検索されて、より新しい人が。つまり、来てほしい患者さんが来るということを期待してるという、そういうふうに考えるべきなんですかね。かつては必ずしもそうではなかった。
ホームページを。この種の患者さんっていうのは、むしろ、紹介や評判によってだんだん来るものであって。その場合には、患者さん自身の認識も変わってきて、常に、来る段階である程度教育されてるからいいんだけれども。ホームページを見てぽっと来る患者さんっていうのは、なかなか難しいんだ。だから、そのことを、それほど強くは望まないというのが、今までの、理解だったんですけれども、いかがでしょうか。
議長杉山先生いかがですか。
杉山:もうちょっと若い人に聞いたほうがいいんじゃない。
議長:今のホームページを、患者さんのために、来院者のためにというお話が、空気がってこともあったんですけど。その辺で、この件について、竹内先生、お願いいたします。
竹内:ヘルスケア歯科学会って、医院のバリエーションがあると思うんですね。例えば、途上にある場合であるとか、達成している場合っていう感じですけれども。ステップアップガイドがありますけれども、それがヘルスケアの骨組みであるとすれば、途上の会員は、達成したいし向上したいし、それを達成するっていうのは、モチベーションになるわけだし。ここまで達成してるっていうのがホームページに出てれば、それは患者さんから選んでもらえる材料になるわけですから。
ヘルスケアのガイドラインであったり、コンセンサスであったりっていうのは、当然、どんどんヘルスケア自体が進化してくわけなので、それはそれで載せていって。その医院がどこまで達成してるかっていうのは、院としてそのリストの中に、うちはほぼ達成してるとか、一部は実施してるとか。そこはできてないとか。そういうことを、段階によって、そのリストの中に組み入れることで、この医院だったら、このガイドラインのここまでは達成してるから、じゃあ、私は行ってみようとか、患者さんが選ぶとか。あるいは、医院として、会員にはなってるけれども、ちょっとそれは出せないよという場合には、そこは空欄になってる。空欄になってれば、その医院の情報は、患者さんには分からないわけなので。ちょっと分からないんだから、選ぶのはどうしようかなという形で。患者さんが判断して行くのであれば、その学会に対しての判断っていうのは、分けていかれるというふうに思って。
当然新しいガイドラインも、どんどん出てきますから。それに対して出していけば、とりあえず認証診療所になってるところも、そこで打ち止まることなしに、うちはもうちょっと上げていこうとか、そういうモチベーションにもつながるんじゃないかなというふうに思います。
議長:はい。今の貴重なご意見だったと思います。
秋元:はい。参考にさせていただきます。
渡辺:秋元さん。具体的に、その、各診療所が自分のウェブだけを、パスワードか何か設定して変えるっていうことは、今のホームページで技術的にできるものなんですか。結構、大幅に変えないとできないんじゃない。
秋元:セキュリティー上、難しいでしょうね。アクセスして変更を加える人が、700人いるっていうことになると、あっという間にぐじゃぐじゃになるでしょうね。多分。
渡辺:各個人が、自分の医院の部分だけを変えることができて、事故防止ができるんだったらば、サイト作りを最初からしたいと思うんですけれども。
秋元:いや、そんなサイト作りは、あり得ないと思いますね。
渡辺:グッピーとか、は、多分そうだと思うんですよね。
秋元:それが一つ一つのブログの集まりみたいな作り方をすればですね。それは大変なことだと思います。初めからそういうサイトですよね。
渡辺:そうですよね。そういうサイトを、初めから作ってなかったら駄目ですよね。
議長:では、若井先生に。お時間もございますので、若井先生にお願いしましょう。
若井:すみません。樽見先生からも、以前にご紹介いただいて。確かに、どういうふうに診療されてるのかなっていうのは、特にヘルスケア学会の先生方から紹介されると、すごく不安になるところなんで。やっぱりある程度、何をやってるってことが、お互い、分かったほうがいいのかなっていうふうには思います。
で、またちょっと話戻りますけど、コンセンサスっていう話で出ましたけど。やっぱり、コンセンサスをどんどん作ってって。それで、前も話しましたけど、この学会が何をこうやってやってるのかということを、また、友人なんかに話すときにも、ちょっと伝えづらいと。予防なのって言って、この学会、予防っていう話をしたら、予防だけじゃないんだっていう話を、この間されたんで。だから結局、最終的に何と何。
特にドクター向けの学会みたいのが無いんで。学会発表して、じゃあどういう論文をこれに引用してるかとか。そういうのを見ると、きっとこういうのがヒントになって、こういうことを皆さん学ばれてるんだろうなっていうのがあるはずなんですけど。それがあんまり見えてこない学会なんで。ですんで、やっぱりコンセンサスをある程度、コアメンバーの先生方がどんどん示していただいて。それの裏付けはどういう論文からきてるのかというのを引用して。それがまた、われわれが使うときに、こういうエビデンスがあるから、こういうふうに、こういう診療所をやってるんだよっていうふうに、示せるものを作るためには、やっぱりコンセンサスみたいのを作って、まあ論文固めですか、そういうのを作っていってほしい。
それで、そういう論文が無ければ、われわれ、これだけ、700人の会員がいるってことであれば、少しずつでも情報提供すれば、すごい論文になると思うんですね。ですんで、そういうふうに何か、コンセンサスっていうのを作っていかないと、外に対しても、そういうふうに見えてくるような学会にならないんじゃないかなというふうに感じていますんで、ぜひ進めてもらいたいなというふうに思います。
議長:はい。若井先生、追加のご発言、大変ありがとうございました。それでは、追加でございませんようでしたら、そろそろということにいたしたいとは思います。いかがでしょうか。衛生士の方とか。フリーディスカッション調になってきたということでございますので。いかがでしょうか。
杉山:それから、つい先日、法人会員のちょっとえげつないダイレクトメールが皆さんのところに行ってしまったかもしれないんですけど。あれ、法人会員なんで。法人会員にはラベルシールを提供するということになってますので。ご了解いただきたい。
秋元:今のお話、見えない人がいると思うんですけれども。会員のところに、法人会員からダイレクトメールが行くことがあるんです。これに関して、あまり好ましくないダイレクトメールが来てるが、名簿の管理がいかがになっているのかというクレームがありました。これに対するお話なんです。事務局では、名簿を管理してるコンピューターは、社内のLANにも入れてません。完全にスタンドアローンです。それから、保存はハードウエア、サーバーにしかしてません。そこから漏れるということはありません。家に持って帰ることもありません。
ただし、法人会員が、ダイレクトメールをしたいということを求めた場合には、ネームタグを1枚10円だったかな、プリントアウトして、それを買ってもらうというやり方を取ってます。で、これは、この会の場合、法人会員になってもメリットが少ないんだと。つまり、展示しても、回数は少ないし、展示できるのは10社しかないしというようなことがあって。なかなか法人会員のつなぎ留めが難しいということから、ダイレクトメールに関して。それから、サンプリングっていって、昔何回かやりましたが、歯磨き粉を先生方の所に10本ずつ送りたいとか、1箱送りたいとかっていうのがありました。そういうことに対しては、一回先生方に了解を取って、送ってもいいかっていう。で、OKのところには、どーんと送るっていうのを、何回かやったと思うんです。そういうような感じです。
議長:はい。ご説明ありがとうございました。いかがでしょうかね。他にございませんでしょうか。
それでは、これをもちまして、今回のオピニオンメンバー会議に、報告事項、審議事項、全て執り行うことができました。あと、3号議案につきましては、ご承認というよりも、皆さま方に活発にご意見をいただきましたので、これでよしということにさせていただければと思います。今回は非常に、皆さまからご意見をたくさんいただきまして、貴重なオピニオンメンバー会議になったものと思っております。拙い進行で、誠に申し訳ございませんでした。これにて閉会とさせていただきます。以上です。ありがとうございました。
以上