「痛い」,「かめない」など,主訴の解決を求められている場合には,その主訴の解決が,患者さんの最優先の利益です.もちろん,口腔衛生状態の悪いまま補綴処置をしたのではかえって問題を起こしますし,そもそも口腔衛生状態の悪いままではまともな処置もできませんから,医療の観点からは優先順位をつけるのは簡単ではありませんが,それでも主訴を解決することは,患者さんにとっては,さしあたりの明確なゴールです.『いやいや,悪くなってからの治療では,治療を繰り返すだけですよ』と予防ケアとメインテナンスの大切さを説明します.そして定期的な通院が始まります.まだ自覚症状のない初期う蝕や初期中等度の歯周炎について,検査,リスクアセスメントを行い,適切な治療と継続的なメインテナンスを実施していくのですが,では,お尋ねします.『ほんとうに,それは患者さんの利益になっていますか?』治療後の長期経過やメインテナンスが適切だったか,改善すべきことはないか,患者さんの利益になっているか,「臨床の振り返り」とは,日々の臨床記録をもとにして評価していく作業です.特定の症例をとり上げるのではなく,来院した患者さんのすべての記録をもとにして,症例の位置づけを明らかにしていくことで,より客観性が高まります.つまり私たちが実践してきていることが,本当に患者さんの利益になっているか,それを明らかにしていくプロジェクトのスタートが今年のヘルスケアミーティングです.
日時:2015年10月11日(日)〜12日(月)
会場:秋葉原コンベンションホール(東京) アクセス
東京都千代田区外神田1-18-13
フライヤーPDF
プログラム
■10月11日(日) 10:00〜12:10
オピニオンメンバー会議
■10月11日(日) 13:00〜17:10
「臨床を振りかえる」 座長 田中正大 藤木省三
13:00〜15:10
Part I 「一症例を振りかえる 全国各地のヘルスケアグループから」
浪越 建男(浪越歯科医院・香川県三豊市)/ 有松 稔晃(ありまつ矯正歯科医院・福岡県北九州市)/ 中本 知之(西すずらん台歯科クリニック・兵庫県神戸市)/ 志摩 裕美(歯科衛生士・おおい歯科・大阪府岸和田市)/ 堀 祐子(歯科衛生士・さいとう歯科室・北海道札幌市)/ 仲村 麻衣子(歯科衛生士・武内歯科医院・東京都日野市)
15:10〜17:10
Part II 自分の医院を振りかえる
てらだ歯科クリニック / 宇田川歯科医院
18:00〜 懇親会
■10月12日(祝) 9:30〜16:00
テーマ:「臨床の振りかえり」
9:30〜
「ひとりでは日本の歯科医療を変えることはできない.
ヘルスケアの会員がリードして変えていこう」 杉山精一
10:00〜10:45 基調講演
多施設臨床研究の意義
「日本ヘルスケア歯科学会が日本の歯科医療を変えていく」
豊島義博
11:00〜11:45
「日本ヘルスケア歯科学会の調査研究の成果を振りかえる」
田中正大
13:00〜13:30
「知りたいことを知るツール ウィステリアNew ver.5.0の実際」
藤木省三
13:30〜14:10
「自分の診療所のメインテナンスの成績を知る」 岡 恒雄




